ペダリング考察:あなたをハァハァさせる、筋肉雑誌がエロ本と同じ10の理由

前回の反省:筋肉雑誌の限界とは


すみません、前回はペダリング考察をする予定が脱線して、なぜかアメリカの筋肉雑誌紹介コーナーとなってしまいました



前回のエントリに冷静にマジレス?しますと、筋肉雑誌を定期購読しても新しく得られる情報はないと思います。

というのも、当たり前の話ですが、筋肉の数も種類も限られているので、新フレームや新パーツが次々と発売される自転車業界と違い、毎月新しい筋肉が出てくるわけではないからです。

鍛え方や道具(バーベル、ダンベル、マシーン)も確立されたものが多く、月刊誌で毎月筋肉特集をするのも無理があるというか、ネタ切れになることは必至です。

その結果、過去にあった同じような特集が微妙に形を変えた焼直しバージョンとして使い回されるケースも多いのです。

特に多い特集はやはりアブ(Abdominal Muscle、腹筋のこと)系で、ことあるごとにアブ、アブと、まるで泉田のようなアブアブぶりです。



ただアブといっても筋肉的にはほぼ腹直筋の話(個人的にはもっと腹斜筋に焦点をあてて欲しいのですが・・・)であるし、端的に言えば「脂肪を落として筋肉つけろ」の一言で済んでしまうので、何度アブ特集をしようとも結局は似たり寄ったりの内容になってしまうのです。

日本のターザンとかでもバカの一つ覚えのように(失礼)アブアブ言っていますが、「今年の夏こそシックスパック!」だとか、「今度こそ割る!」とか叫んでいても、そもそも日常生活で服を着ていればアブを披露する機会などないわけです。



残念なことですが、通勤途中の気になるあの娘や、オフィスの女子社員などにも見せる機会はありません。むしろ駅のホームやオフィスでおもむろにシャツをめくって腹筋を見せたらどうなるか・・・試してみてください・・・。一部の人には怪しい嗜好の新境地が開けてしまうことでしょう・・・。

日常生活どころかロードバイクに乗っていても、腹筋が割れているかどうかなど見せられないのです。

敢えてジッパーを下ろしでもしない限りは・・・・・・



また話が脱線しかけましたが、ということで筋肉雑誌を何度読んでも同じような特集がポツポツ使い回されるので、体系的な筋肉理解には向かないと言わざるをえないのが現状です。

筋肉本の世界


となると、むしろ筋肉雑誌よりも、体系的にまとまった筋肉本の方がよっぽど知識の理解や吸収という点では役に立つことになります。

例えばこちらの「7 Rules of Building Muscle」



レップスやセット、インターバルといった基本的な用語の意味から、スーパーセット法、ディセンディング法などのトレーニング方法まで幅広くカバーされています。



このブログの読者の方であれば、ウェイトリフティングとパワーリフティングとボディビルディングの違いなど釈迦に説法かと思いますが、筋肥大、筋力、筋パワーの違いやそれぞれに最適な鍛え方についても体系的に解説されています。



この点、雑誌では実際のワークアウトルーチンが紹介されることも多いですが、特定のボディビルダーのワークアウトだったりするので、「筋肥大にはいいけど、競技能力向上には向かないな」ということになります。



サイクリスト向けでは「Cycling Anatomy」も自転車で使う筋肉をイラストで表現してくれています。



筋肉や関節をより深く理解したければ、学術書の領域に手を出してもいいかもしれません。



例えば上の「Myology and Kinesiology for Massage Therapists」は文字通りMyology(筋学)を扱っているのであなたの筋肉ニーズ?を満たしてくれることでしょう。



内腹斜筋の項目をみるとわかる通り、筋肉と関節に対する作用、起始と停止が網羅されており、涙なくしては読み進めれないこと請け合いです。



筋肉雑誌の存在意義と利用方法


筋肉本の方が筋肉雑誌よりも知識的には役立つということになると、筋肉雑誌には意味がないのでしょうか。

いやいや、筋肉雑誌も毎月発売してそれなりに売れているからこそ廃刊にならずに生き延びているわけです。

ではそれだけの需要がある原因とは、そして筋肉雑誌の存在意義とは何なのでしょうか。

筋肉雑誌のレゾンデートル(存在価値)を私は「エロ本理論」と名付けたいと思います。

みなさんが筋肉雑誌を手に取ったときの行動を思い出してみてください。

細かいトレーニング方法や文章を読むよりも、むしろ照り輝く筋肉の写真に目線がいってるはずです。

いや、むしろ細々しい文章などは読んですらいないはずです。


そうです。

みなさんもやっている通り、雑誌写りの良い筋肉をウヒヒと眺めながらモチベーションを高める・・・



それこそが筋肉雑誌の目的なのです。



それでは具体的な手順を確認していきましょう・・・


1.まずは表紙を見て興奮しちゃいそうかどうかフィーリングを確かめるッ!!




2.胸の鼓動を高めながら目次で気になる人を探し・・・




3.ターゲットを見つけたらそのページをオープン!!




4.まずは上半身をチェック・・・!!





5.特に胸の大きさや形は重要ポイント!!!




6.下半身のカタチも大事デスネ!!!





7.舐め回した視覚情報で脳への刺激を高めてトリップ!!





8.興奮で体を振動させながら大地のエネルギーを吸収・・・!!





9.溜め込んだエネルギーを視床下部へ流し込む!!





10.GO!!!!











まとめ


・・・。

・・・・・・。

これで筋肉雑誌のなんたるかをおわかりいただけましたでしょうか・・・。

雑誌をペラペラとめくって肉体を眺めてハァハァする・・・。

そう、まさに「使い方」としてはエロ本と同じカテゴリーに属するのです!!(*´Д`)ハァハァ

ということは、前回のエントリの後半部分は脱線したかに見えたものの、むしろ正しい筋肉雑誌の楽しみ方だったことがおわかりいただけたかと思います。

みなさまの今後の筋肉ライフのご参考になれば幸いです・・・。




2 件のコメント :

  1. 完全に一線を超えましたね!

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    1. 俺達と行こうぜ無限大の彼方へ!(ペダリングの話しはいったいどこへ・・・)

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