LA遠征記第2回:ヒルクライム能力を上げる王道と邪道

パフォーマンス面から言えば、ロサンゼルス遠征を決めた背景には、このパフォーマンスはある種一過性のものであるという焦りもあった。

過去最高の成績を残しているシーズンといいつつ、その主原因は体重減少によるもの

つまりw/kgの右側を左側以上に改善する※ことでヒルクライム能力を上げるというアプローチなわけである(※「体重減効果>体重減による出力減」を実現する)。

w/kgもVO2Max(ml/kg/min)も体重が分母に入っている以上、分母を小さくすれば数字の上では高くなっていく。



が、それはあくまで小手先の応急措置のようなもので、本当にパフォーマンスに厚みを持たせたかったら分子の底上げを図るのが腰を据えたアプローチだと思う。

あえて自分向けにきついことを言えば、オールラウンダーなりロードレースで総合優勝するような選手になるにはあくまで絶対出力の向上が必要で、左側のwを上げて能力を伸ばすのが王道。それに対して右側の体重を減らしてヒルクライム特化型に能力を伸ばすのは邪道ともいえる。

もちろん体重が軽いだけで速く走れるということではないし、テレビに出てくるガリガリの芸人のように単に痩せさえすれば乗鞍で1時間切れるかというとそんなことはない。

そこはそこで自分もペダリングに研究を重ね、減量していく中でも主動筋をいかに落とさずに鍛え上げるかにも苦心したのでその努力は否定されるものではないと思う。

実際、今回のロサンゼルス遠征時点で、内側広筋はTear Dropのあだ名にふさわしいくらい、過去一番といえるほどのカットを出せていた



まあオリバのようなプロと比べると貧相この上ないが・・・。



単に筋肉を落とさないというアプローチだけでなく、クランクを180mmにして股関節~膝関節の稼動領域からトルクの底上げを図り、筋出力のJoint-angle specificity(関節角度特異性)をゼロから鍛え直すため、ペダリング主動筋の肉体改造を行ったシーズンといっても過言ではなかった。



そういった出力下支えの努力と汗と涙の結晶もあっての上でのことであり、単に体重を減らすだけでパフォーマンスが上がるほど簡単な世界ではない

ないのだが・・・、やはり体重減少によるヒルクライムタイム向上は絶対出力の低下とは切っても切り離せない問題で、平坦のタイムトライアルやロードレースでは逆に弱くなってしまうという諸刃の剣でもあるのでどちらかといえば「邪道」なアプローチなわけである

それが邪道であると自分でも思ってしまうのがメタボリズムや精神的な状態といった内なる自分自身との関係

冬になれば雪でライドできない日も増えるし、何より食べて体力つけないと持たないという危機感があるので、オフシーズンになると今の体重が維持できないことは明白。

それにそもそもレースのための減量なので、レースがないオフシーズンでは目的自体が存在せず、よって減量する意味もなくなってモチベーションも下がる。その状態ではとてもではないが体脂肪率6%台の極限状態を維持し続けれるのは不可能



つまりこの体重がもたらす恩恵は砂上の楼閣

燃え尽きる前の炎のようなもの・・・。

もってくれ・・・。

最後のレースまで・・・。



そんなことを考えながらレース前の2週間を過ごした・・・。




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