ライド

Brooklyn海岸ライド　～飛行場の滑走路を走る～

香港旅行記の途中ではあるが、Brooklynのライドについて。

実走したのは今年の春頃だったのだが、更新する機会を逃したので夏が終わる前に（既に終わっている感じがあるが）更新。

■QueensとBrooklyn

ニューヨークの不動産屋に聞いたところによると、QueensかBrooklynに住む場合、Queens派とBrooklyn派にハッキリ分かれるらしい。

地理的にはロングアイランドの西端に位置するニューヨーク市という点で違いはなく、Queensはロングアイランドの西岸と北岸に面している地域、Brooklynは同じく西岸と南岸に面している。（正確にはRockawayの砂州はQueensなので、Queensは南岸にも面している）

交通の面でも地下鉄がマンハッタンからそれぞれ延びていて、大きな違いはない。

行政区画の群（County）としても、BrooklynはKings Countyであり、Queens CountyとKings Countyは兄弟みたいなものである。

が、しかし！

ことさら自転車に於いては両者にハッキリとした違いが現れる。

そう、BrooklynはQueensに比べてサイクリングロードが豊富で、その豊富さはQueensのそれを圧倒するのである。

自分はNYC Century RideやFive Boro Bike Tour（は、本当に端っこだけしか走らないが）でQueensもBrooklynも走ったことがあるし、ロングアイランド一周をしたときにももちろん通過しているのだが、Queensは閑静な住宅街なところも多く、ロードバイクで風を切って走るような感じではないと思う。一応北岸沿いにも緑地や自転車道はあるが、ラガーディア空港もあるからか、車の出入りも多く、ごちゃごちゃしている。

Queensの海岸沿い。空港やら工場やらで息が詰まりそうな・・・。

対してBrooklynの海岸沿い。Queensが空港や工場が海岸に面しているのに対し、Brooklynは道路（その名もShore Parkway）が海岸に面しているため景色がよく、緑も多い。

ということで、自転車好きなら迷わずBrooklyn派なのである。

■Brooklynのサイクリングロード

Brooklynで一番のサイクリングロードといえば疑いなくプロスペクトパークである。

そしてFloyd Bennett Field。ニューヨーク市最初の地方空港であり、既に商用では使われていないが、未だにニューヨーク市警のヘリコプターの離発着場として利用されている。

なんとこの飛行場は、スポーツイベントの施設になっているだけでなく、当時の滑走路が開放されていて、自転車で思いっきり走ることができるのである。

上記プロスペクトパークとFloyd Bennett Fieldでは、それぞれUCIの公式ロードレースも行われているほどである。

さらには海岸沿いにはStaten Islandの対岸からJFK空港の近くまで続く海岸自転車道が。アメリカ国内最長の吊り橋であるVerrazano-Narrows Bridgeを眺めながらサイクリングを楽しむことができる。

その他にも整備された街路樹と自転車道があるOcean Parkwayなど、Brooklynには至る所にサイクリングロードがある。

今回紹介するのは、上記のうち、海岸沿いのサイクリングロードとその途中にあるFloyd Bennett Field。

■コース

コースはこんな感じ。

海岸沿いのサイクリングロードをひたすら走るが、その途中にFloyd Bennett Fieldがある。

■Shore Ride出発

海岸沿いに続くサイクリングロード。NYC Century Rideでもこの海岸沿いのコースを走る。写真は2009年のNYC Century Rideのときに撮ったもの。

Verrazano-Narrows Bridgeの下を通る。

Verrazano-Narrows BridgeはFive Boro Bike Tourのときのみ自転車で通れるが、普段は自動車のみ通行可。

Coney Islandの海岸沿い。

ここでおじいさんからいきなり声をかけられ、自分の孫も自転車をやってるが見せてくれとのこと。乗ってかれるんじゃないかと心配しながら注意して観察している様を見ていたが、どうやらディープホイールが気になってる様子。空力がうんたらかんたらと説明したが、まあわかってくれたかどうか。「初めてみる自転車だ」とのことだが、さすがにMadoneがそこらへんに置いてあったらニューヨークじゃ盗難の嵐だろう。