物欲紹介:Mio FuseのANT+対応腕時計型ハートレートモニター



ブロンプトンでの自転車通勤快適化計画。

快適化とは、快適に走ることではなく、快適にトレーニングする用としての「快適化」であり、「トレーニング最適化」ともいえるかもしれない。

トレーニングの指標として使われる定番は、パワーや心拍数。

パワーメーターをつけるのはまだハードルが高いが、心拍数は自転車の仕様に左右されないので折り畳みでも問題なく導入が可能。

が、以前のエントリで触れたこともあるが、ハートレートモニターはもう長いこと使っていない。

最後に使ったのは数年前で、レースでもつけずに走っている。

その最大の理由は、「胸部計測型ハートレートモニターでは正確な計測ができない」こと。

自分は不整脈のせいで医者からも心雑音があるといった指摘をされたことがあり、聴診器では「ドッドッドッ」ではなく、「ドドッドドッドドッ」のように音が重なってしまうためか、心拍数230bpmといった「明らかに異常値」が出てきてしまうことが多々あり、胸計測のハートレートモニターは役に立たなかった


一方、気付けば胸につけるタイプではないハートレートモニターが市場に出回ってきている。

ということで今回130ドルで導入したのがこちら。




Mio Fuseという活動量計である。




腕に装着するタイプで、FitBitやGarmin Vivoシリーズ(Vivofit 2, Vivosmart)など、類似のものも多い。




が、自分が欲しいのは活動量計としての機能ではなく、あくまでハートレートモニター代わり。

となると欲しい機能は二つ。


  • 心拍数が計測できること
  • そのデータをANT+で飛ばせること


その機能を満たしているのは調べた限りでは現状Mio Fuseのみ。




Garmin Vivoシリーズは、Garmin自体が胸部計測のハートレートモニターを売っているからか、胸部計測のハートレートモニターを接続することができるだけで、Garmin Vivo単体で心拍数を計測することができない(※「Vivosmart HR」というモデルであれば取得可能であることがわかりました。ゆうれい番長さん、ご指摘ありがとうございました)

FitBitは、FitBit Charge HRというモデルなら手首部分で心拍数がとれるが、ANT+に対応していない


さらにMio Fuseは、こちらの光学センサーがあるので、それによって正確な心拍数がとれるのではないかと期待が高まる。



Mio Fuseには、活動量計(Daily Activity)モードと、ワークアウトモードがあり、光学センサーが有効になって心拍数が取れるのはワークアウトモードの場合のみ。

さらにワークアウトモードでワークアウトをスタート、ストップさせることで、任意の時間内のワークアウトログを取ることができる(自分の場合ログはサイコンでとるので必要無いが)。


もちろん時計としても利用可能。




ちなみに活動量計としては、ステップ数(いわゆる万歩計)やカロリー、移動距離といった情報が記録できるようになっている。



が、前述のように、活動量計モードでは心拍数が取れていないので、表示される情報が正しいのかかなり胡散臭い。

心拍数がわからない上、GPSも搭載されていないので、万歩計機能であるステップ数に基づいて(=本体の振動なり動きで)カロリー、移動距離を計算しているのだろう。

皆さんお気づきの通り、自転車上での運動では歩数を計れないので、万歩計機能は自転車乗りにとっては無用の長物。

事実、自転車通勤時にワークアウトを記録してみたものの、自転車移動でステップ数を計測できてないからか移動距離はゼロ。



ステップ数はもちろん、カロリーの値もかなり怪しい。





その代わりといってはなんだが、当初の目的だったANT+対応のハートレートモニターとしての機能は完璧だった

手首に指をあてて脈拍を測る昔ながらの計測方法同様、この光学センサーで脈を測る。




ペアリングも普通できて、Garminのサイコンから認識完了。




同期させるとこんな感じ。走行中に手首につけたMio Fuseを見ることはないので、Mio Fuseは純粋にハートレート取得用、表示はサイコンで確認する。




もう一つ良い点としては、安静時の心拍数がとりやすいこと。

胸部計測型では、そもそも少し濡れていないとうまくとれなかったりして、昔使ってたときは練習前に水を少し付けて濡らしたりした。トレーニング中であれば汗をかくので一度濡れて計測できるようになれば大丈夫だが、就寝中や寝起きでは乾燥してとれなくなることもしばしば。この点、光学センサーのMio Fuseではそういった心配も不要。


総合的に5点満点で点数をつけるとしたらこんな感じか。


  • 軽さ 4点 (胸部計測のハートレートモニターよりも軽い)
  • エアロ 2点 (胸部計測に比べてタイムトライアル時の空気抵抗は大きそう)
  • 活動量計機能 1点 (これが本来メインなのだろうが自転車乗りには無用の長物)
  • 心拍計機能 5点
  • 価格 2点 (と思ったら、日本ではアメリカの2.5倍近くの値段がしていた)


自分のように通常の胸部装着型の心拍計では正確な心拍が取れないという人は試してみる価値があるかもしれない。






2 件のコメント :

  1. ガーミンのvivosmartHRは心拍データ転送モードでant+に飛ばせますよ。
    http://www.photoclip.net/blog/2016/01/22/garmin-vivosmart-hr-review-3/
    ここでも書いてあります。個人的には手首用もそんなに当てにならない感じですが、不整脈は関係ないのでいいかもですね。

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    1. ご指摘ありがとうございます。早速記事の方で追加訂正させていただきました。
      軽く回してても200bpm以上が普通に出ていた私的には正常値内に収まった数値が出ているだけでよかったです。

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