昨日、中央線で秋葉原に向かっていたとき、相方が座っていて自分だけ立っている状態で、お茶の水で総武線に乗り換えるんだと広東語で乗り換えの仕方を話していると、いきなり隣に座っていた男性が、「請坐」といって席を譲ってくれた。いや、いい、いいと断ったものの、そのまま譲ってくれた。
話を聞くと、大陸から来て日本の大学に通っている中国人とのこと。大陸だが広東省系なのか広東語も聞き取れるようだ。中国語の路線図を広げて話をしていたので、旅行中の外国人丸出しで、譲ってくれたのだった。
自分と言えば、「実は日本人です」とはとてもではないが言えなかった。おそらく、日本に来て右も左もわからない同じ中国人のためにという気持ちで譲ってくれたであろう彼の好意を無為にしてしまう気がして言い出せなかったのである。
まあこの場合は、黙っていた方が良い嘘の1つだと思っている。
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