模擬レース日記?

■自然発生的プロトン

昨日の早朝トレーニングはいつもと様子が違った。

プロスペクトパークを走り始めてウォーミングアップ中、後ろから15台ほどのローディー大集団が自分を抜き去っていく。

何事かと思い集団の構成を見てみるが、違うチームジャージだったり、チームジャージじゃない無所属ライダーだったりで、どうやら自然発生的にできた即席混成プロトンのよう。

それなりに速度は速く、かといって部分的にはスローダウンし、自分はいつものタイム測定に入ってスピードを出し始めるので、そのまま抜いてしまう。が、プロトンが速い区間では逆に抜き返されてしまう。

自分はタイムを測りながら走っており、ドラフティングをすると他の周回との比較ができず、参考にならなくなってしまうのでドラフティングはしたくないのだが、上記状態のため、何度も抜いたり抜き返したりをするのは変に相手を煽っているようで決まりが悪い

逆にプロトンは同じ程度の速度で走っているローディーに、「Get in!(トレインに加わりな!)」と声を掛け、どんどん他のライダーを吸収し20人を越える大集団にまで成長

さらに先頭を牽いているライダーから「Good Morning!」と声を掛けられたら、自分も無視しているわけにもいかず、プロトンとの速度的にも自分のペースと被ってしまうので、プロトンの中に加わることに。


■クラッシュ&アタック

タイムは決して遅くなく、むしろレースペースではあるが、そこはやはりプロトンの中でドラフティングしていると高負荷にはならず、まあこういうドラフティング練習中心の中強度トレーニングもありかと思いつつ3周ほど走る。

プロトンは2列トレインで先頭2人が後ろに下がって2列目2人が前に出るという構成。もうすぐ自分の番だから強度を上げたトレーニングになるなぁと思った3周目が終わるところで、遅く走っている一般ライダーで前がつまって集団がつっかえる。そして後方でクラッシュ発生。レースでもない朝のドラフティングライドでクラッシュなんて痛すぎる。と思いつつ、クラッシュに巻き込まれなかった集団はそのままヒルクライムに突入。

ヒルクライム途中で3人がアタックをかけ、自分が3列目にいるプロトンから10m近く離れる。

追おうか迷ったが、せっかくなので110回転35km/hで回しまくってなんとか追いつく。自分が追いつき4人になったと思ったら1人が脱落。そのまま3人でトレインを組み、逃げ集団を形成する。

まさしくこれまでお見合いペースで走っていた集団が、ゴールが近づいて一気にアタックをかけた感じに似ている。


■逃げ集団

先頭を牽いているメキシカン系のライダーはCat4で見かける選手じゃないのかなぁなどと思いつつ、逃げ集団はレースペースで逃げ続ける。

いつの間にか自然発生グループライドから模擬レース的な展開になり、3人の逃げ集団で先頭交代しながら走る。

が、もう1人の黒人ライダーが遅い。

いや、ヒルクライムのアタック時に逃げ集団についてきたくらいだから遅くはないのだが、先頭を牽こうとしないため先頭に立つとペースが下がる。

業を煮やしたメキシカンライダーが先頭に立って逃げを継続。

ただ4周目後半で彼も疲れてきたようなので交代して自分が牽く。

というか逃げ集団を牽くのは力が入る

トレーニングとはいえ、模擬レース状態で他人と競っている状態なのでいつもと感覚が違い、通常40km/h弱で巡航している区間で45km/h近く出る。この走りが先週のタイムトライアルでできていればなどと考えつつ、5周目に突入。

大体半周で先頭交代しているので、ヒルクライムの手前で先頭から下がろうとするが、黒人ライダーが前に出たがらない。その上メキシカンライダーはいつの間にか千切れてしまっている。

しょうがないのでそのまま牽き続けて、なんとか後方集団に追いつかれずに5周目を終える。


■模擬レース終了

自分的にはクールダウン周回なのでペースを落とし、前に出るよう後方に合図を送る。

と、黒人ライダーも模擬レースを終えた感じなのか、ペースを落として話しかけてくる。

自分よりガタイが大きく威圧感のある黒人ライダーから「You're very strong.」と言われるのは悪い気はしない。まあ自分など上位カテゴリのライダーの中に入ればヘタレもいいところなのだが。

ちょうど彼のロードバイクが自分と似たカラーリングのFujiだったので、バイクのことなどを話す。

やはりこんな模擬レースをしてるくらいだからレースをしているライダーのようで、今日の夜にフロイドベネットフィールドでやるナイトシリーズは走るのかなどと聞かれ、レースのことを話してクールダウン周回を終えて終了。


毎朝にぎやかになっていくのは楽しいし、顔見知りが増えていくのは嬉しいことだが、一方で黙々とタイムを測って自分のトレーニング効果を把握するには不向きかもしれない。

ただ、当初の思惑と違って途中から模擬レース化したことから、結果的にいつもよりも高負荷でのトレーニングができたので競争形式もアリである。

なにはともあれ、単独のトレーニングと違い、レースと同じようにロードバイクバカが仕事前の早朝から集まって一緒にバカをする機会があるのは面白いことこの上ないと思った朝であった。

なんというか、子供たちが学校に行く前に秘密基地に寄って遊んでくような感覚に近いなあと感じた。


2 件のコメント :

  1. 模擬レース、アメリカ人らしいですね。
    でもヒルクライムで35キロですか??
    それ平地かと・・・。
    自分も朝練始めようかと思っています。
    バトルは勘弁かな。

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  2. ちなみにプロと一緒に走るカテゴリでは、1周平均48km/hで走った周回があったそうで…、雲の上です。
    朝練頑張ってください。自分の場合、早起きするのはきついですが毎朝タイムトライアルするようになってから一気にタイムが上がりました。

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