小降りと大降りの中間くらい。部屋の中にいても建物にあたる雨の音が聞こえる程度である。
この雨の中レースするのか…と思いつつ最新の天気予報を確認。
昨夜は50%だった7時台の予報が35%に下がっている。が、同じく50%だった8時台は100%に…。
クリートを増し締めしたり、空気を入れたり、雨ということもあり携帯電話等の小物をビニール袋に入れたりして準備をし、6時前に出発するが、そのときには降ってるか止んでるかわからないようなポツリポツリ状態まで落ち着いてくれた。
とはいえ道路はびちゃびちゃなので、ロードバイクはもちろん、足や後輪が跳ね上げる水しぶきで背中も濡れながら会場へ向かう。
走っている途中で車が併走してきて、中から黒人男性の運転手が「速えなぁ!」と声をかけてくる。普段自転車乗り同士で声を掛け合うことはあっても車から声援(?)を受けるのは初めてなので新鮮な感じだった。まあ雨の中走ってるおかしなロードバイク乗りが気になったのだろう。
で、レース会場に到着すると、すでに結構な人が。というか外国人は日本人に比べて雨耐性が強いと聞くけど本当のことだったか。ちなみに自転車の話し以前に、ニューヨークではそもそも雨が降っても傘をささない人が多い。いろんなサイトでも取り上げられているので、気になる方は「アメリカ人 傘をささない」などのキーワードで検索していただきたい。
ゼッケンをピンで留めてスタートを待つ。
「Riders to the line.」コールを受けてスタートラインに並ぶ。というか参加者多い。雨だから少ないかと思ったのだがやはり雨に強い(?)人たちなのか…。
■レース
いつも通りレースがスタート。
すでに何回も経験していることなので慣れたものだが、やはりスタート前は程良い緊張感があって心地良い。
雨ということもあるのか、「Hold your line!」「No brake!」といった掛け声もあり、スリップ、接触に気をつけながら進む。ちなみに一番速度が出る下りのすぐ後にあるカーブの途中で大きな水溜まりがあり、そこはできるだけ自転車を起こして通過した。
ただ、雨だからゆっくりペースなのかと思ったら、これまでのレースよりもよっぽどペースは速い。
そうして走っていると見かけた顔がいる。
というか先日朝から模擬レースをして一緒に逃げ集団を作ったメキシコ人である。ちなみになぜメキシコ人だとわかるかというと、顔立ちもさることながら、「MEXICO」と大きく書かれたジャージを着ているからである。
Cat4だと思っていたが彼はCat5だったことを初めて知る。今週は毎朝プロスペクトパークを走っていたが、彼は何度か見かけているので、真面目に日々トレーニングをしている強敵である。
ペースが速いからか、2周目の途中ですでに集団は半数ほどに振り落とされている。そのペースのまま周回を続け、ついにファイナルラップに突入。自分の位置は12位~15位の並び。
ファイナルラップのゴール前1500m地点では15位前後。そろそろ前に上がっていかなければと思ったところで集団右側からアタックをかけたライダーがいたので彼につく。
ただ、これまでの経験上、1500m前からアタックしても最後まで持たないので、このまま彼について走っていても後々になって速度が落ちると思い、先頭集団に上がったところで集団に復帰。集団右端をキープ。
ところが、ゴール前250mほどになってゴールスプリントの様相を呈してくると、集団の左側からスプリント集団が飛び出し、それに続く形で伸びて行くので、右端にいる自分は遅れてしまう。
しょうがないのでゴール前200mほどで集団から切り離れる。そして150m手前から横並びで全力スプリント。ログを確認するとこのときは時速51.8km出ていた。
最後に一人をかわして、左のもう一人も抜けそうなところで抜けきれずにゴールラインを切る。ゴールラインがあと3m長ければ抜けただろうし、ハンドル投げが実践できていれば差せてたかもしれないが、結果は5位。というかもう10mほど全力スプリントに入るタイミングを早くしてもよかったかもしれない。
スプリントへの入り方、というかポジション取りに失敗した感はあり、そこの辺りがもっと巧くできていれば3位以内も可能だったかもしれない。
ちなみに1位とは3m差、2,3位はほぼ同着で2m差と、そこまで差が開いたわけでもなかったので、今回走ったAeolus 5.0のクリンチャー(1606グラム、50mmリムハイト)ではなく、前回入賞したときのReynolds SDV66のチューブラー(1390グラム、66mmリムハイト)で走っていても結果が違ったかもしれないなあなどと考えてしまうのであった。
最終ラップは7分44秒。平均時速41.9km。セントラルパークだと13分台が出るペースであった。
■レース後
他のカテゴリーを観戦。
それにしてもレーサーは6割近くは白人という感じだが、観戦に来ている人は7割以上が黒人というのも興味深い。というかただ単にスタート・フィニッシュ地点の近くに住んでいるのが黒人が多いからか。
ゴールシーン。
そんなこんなで待っていると、レース結果が読み上げられ、戦利品としてメダルを貰いに行く。そのときに例のメキシコ人レーサーがおり、彼は8位でメダルを貰っていた。さすが早朝に日々トレーニングしているだけはある。
さらに彼の隣りにももう一人ほぼ同じ体格のメキシコ人がいて、その彼は11位で入賞ならず。本当に少しの差が勝敗を分けるのでレースは無情でもあり、そこがまた面白くもある。
というか二人とも自分より背が低い。180cm越えが多い白人、黒人レーサーの中で自分と同じくスプリント系が不利であろう彼らに親近感を感じてしまうのであった。
■総括
今回、雨模様でのレースとなったが、結論から書くと、「小雨程度であればレース中は関係ない」であった。
大雨の場合を経験したことがないので何とも言えないが、汗で体も濡れているし、ドラフティングで前を走る自転車が跳ね上げる水をモロに被るので常に水しぶきを少なからず浴びている状況である。そのため、雨が降っていても関係なかった。レース中でアドレナリンが出まくっているであろう精神状態も影響しているのかもしれない。
今あたっている飛沫はドラフティングの跳ね水なのか、天から降ってきてる雨なのか、意識しないとわからないような状態。というかそんなこと気にしているような場合ではないのも確かである。
今まで雨だからといって参加しなかったレースがあったのはちょっと勿体なかったなあと思った日であった。
レースお疲れ様でした。
返信削除5位入賞、おめでとうございます。
スプリントはポジション取りが肝みたいですね。
位置取りとスパートのタイミングが悪いとカベンディッシュでも負けますしね。
平均42キロ?
自分には程遠い世界ですな。
レースに向けて順調に仕上がっているみたいですね。
これからも頑張って。
ありがとうございます。
返信削除速い周回ペースとスプリントもレースならではですね。
やはりドラフティングやゴールスプリントだと一人で走ってるときとは全然違う感じになります。
また来週、再来週とレースがあるのでこの一週間でコンディション調整&レベルアップに励みたいと思います。
おめでとうございます。すごいのひとこと。やはい毎日か準毎日乗らないとダメね。話し変わって、来年はJersey Cityあたりに引っ越そうかと思っています。そしたら車買うかもしれません。そしたらH. Hudsonまで毎朝行って。。。。なーんてことにはなりませんが。どうせ、出張地獄が続いてろくに乗れずだと思います。
返信削除ありがとうございます。やはり毎日ペダルを回してるのが効いてると思います。
返信削除といっても急な予定や残業だったりで早朝くらいしか集中できる時間が確保できてませんが…。
車いいですね。ベアマウンテンにも簡単に行けて、ヒルクライムに特化した練習もできますしね。
私も車があれば行動範囲がもっと広がるのにと思っている今日この頃です。ベルギーでも自転車ケースを持ち運びながらでは車がないと行動に支障がでるので…。