いまドコ?まだあわてるような株価じゃない

下がったり、



上がったりで、



一喜一憂を繰り返す株式市場。



期待先行で未来を織り込むはずの株価だが、先が見えない現在の状況は出てくる好材料&悪材料に都度反応するだけに成り下がっている。

その中でも目を引いたのはやはりFRBの緊急利下げ。

FOMC会合以外のタイミングでの緊急利下げは過去でも数えるほどのショック時しか発動されていない。



それは「そんなに悪いのか」と市場に受け止められ、利下げ発表直後は上げたもののそのあと大幅マイナスで終わる日となった。

が、それもそのはず、過去の緊急利下げ後のマーケットを見ると、緊急利下げ後1週間は少し上げるものの、6カ月後、1年後ではマイナスになっていることの方が多い



ちなみに98年の緊急利下げではその後爆上げしたが、それが新たなバブルを膨らませて2000年のドットコムバブル崩壊へと繋がっていく

では今回はここで盛り返すのか・・・?


緊急利下げもあって逆イールドは解消されてきたが、日本のバブル崩壊のときも、ドットコムバブルのときも、リーマンショックのときも漏れなく、逆にその「逆イールドの解消」がその後の不況の先行指標になってしまっていたことがわかる(グラフ中の緑が逆イールド解消時、紅い範囲がリセッション)。



実体経済と株価との乖離は依然として広がったまま・・・



史上最大幅の下げだと騒がれ・・・、

27日のニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大への不安から、主要企業でつくるダウ工業株平均が前日比1190・95ドル(4・42%)安い2万5766・64ドルと大幅続落して取引を終えた。1日の下げ幅としては史上最大となる。

NYダウ、1190ドル超の下落 史上最大の下げ幅に

下げ幅でも見ても過去ランキングのトップを占めているが・・・



それは単に絶対的な株価が高い水準にある※だけで、「下げ率」で見れば過去のトップ20にすら入らない。たとえば史上9番目の下げ率だった2008年のリーマンショック時は一日で7.87%、これを今の株価で換算すると1日で2,000ドル下がることになる。(※現在はバブルという証左でもある



前述のドットコムバブルと比べてみても、まだまだ下げ一服段階で本震はこれからであることがわかる。



ではなぜこれからなのか・・・


冒頭の通り、今のマーケットはコロナ感染拡大や経済対策に一喜一憂して反応しているだけで、実体経済への影響が出るのはまだこれから。

中国国内の消費は落ち込み、2020年の映画館チケット売り上げはまるで心臓停止した心電図のように0付近を這い張っている。



PMIはリーマンショック時よりも爆下げし、



石炭消費も例年より遥かに低く、



交通渋滞も起こらないほど移動も減り・・・、



回復してきてると言われている国内線の乗客数もまだまだ遥かに低い水準。



不動産販売も回復の兆しを見せているものの例年と比べると低迷したまま。



これら中国経済の低迷が、中国への経済依存度の高いアメリカ、日本、韓国、インドといった国々へ波及してグローバル経済に影響を及ぼしていく



が、まだ現段階ではそれらはニュースで騒がれておらず、船舶や航空会社、クルーズ会社といった直接的な影響を受けている部分が報道されている程度。



感覚的には第一波でまだ右往左往している段階で、第二波、第三波がまだまだこれから来るというイメージ。



これから、これから・・・。




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