ランニング

コロナウイルスのため記念すべき初マラソンをルームランナーでした結果

初マラソン・・・。

誰もが一度は走ってみたいと思ったこともあるかもしれない。

自分は一昨年の年末からランを始めたが、往復通勤ランするだけで数日筋肉痛や関節痛で動けなくなるようではとてもではないがマラソンなんて考えられる状態ではなかった。

はっきりいってランに必要な腱や靭帯、着地筋がまったく出来上がってない状態だったので、まずは少しずつ距離を重ねて、ラン用の腱力を鍛えてからにしようと思っていた。

ではいつになったらハーフマラソンやマラソンといったイベントに参加するか。

それはやはりリバウンドで太りきった体を減量して（＝関節にかかる負荷を減らして）、連日でラン通勤を往復しても大丈夫になるくらい体ができあがってからとイメージしていた。

つまり、当面の目標はハーフマラソンやマラソンよりもまずは往復ラン通勤を普通にできるレベルになることだった。

ちなみに数ヶ月前の段階では15kmちょっとの片道ランだけで疲れがどっとくる状態で、往復ラン通勤を連日なんて考えられなかった。

が、コロナショックで事態が変わってしまい、そもそも通勤自体がなくなってしまった、どうしよう。

そしてルームランナーで走ってたらいつの間にかハーフマラソンの距離を走っていた。

これならマラソンもいけるんちゃう？

と思って走ってみたら・・・。



いけた・・・。



途中でトイレにいったり水分補給したりしたが、まあ実際のマラソン大会でもトイレ休憩したりするので同じようなものか。

せっかくだからルームランナーで実際にマラソンを走った感じを備忘録として残しておきたい。

メリット

以下挙げたとおり、基本的にどれも家に中にいるからこその利点がメリットとなっている。

1. いつでもリタイアできる（出発地点まで戻る必要もない）
2. いつでもいくらでも水分補給できる
3. いつでもいくらでも栄養補給もできる（家にあるものであれば）
4. どんなブザマな格好でも周りを気にしなくていい（ヒーコラヒーコラになっても）
5. 常に勾配が一定
6. 風の影響もない

特に1番目の、「いつでもリタイアできる」は初挑戦の自分にとっては最適で、そもそも42.195km走れるかどうかわからない場合にはうってつけの環境といえる。

デメリット

基本的にメリットの逆になる。

1. 景色が変わらずつまらない
2. 応援してくれる人もいない
3. サポートしてくれる人もいない
4. 勾配や風の変化がある実際のマラソン環境を再現できない

すべての項目が「飽きやすい」というのに直結しており、メンタル的にきつい。

自分はひたすらYouTubeを見ながら走りきったが、それでもあらかじめ見ようと思っていた動画を一通り見終わってしまい、途中から精神的にかなりつらかった。

感想

なんだかんだいってそれなりにマラソンの醍醐味は準体験できたと思う。

特にハーフまで走って、「まだあと半分あるのかぁ」とげんなりしたり、30kmすぎたあたりからもう脚の関節や腱、靭帯に疲れが出てきたりという30kmの壁もルームランナーながらそれらしきものを体験できた。

水分補給し放題と上記で書いた割には実際には十分にできてなくて脱水気味になったり（特に室内では風もなく汗が出やすいので）、10kmあたりで気持ちよく飛ばしていたのが、30km過ぎてからはなんとか脚を故障させずに1km、1km距離を積んでいくのに精一杯で、とてもではないがスピードを上げれるような状態じゃなかったりで、42.195kmを走らないとわからないであろう部分を味わえたのもよかった。

あとはアンダーウェア。

室内で人の目を気にする必要もないので上半身は何も着ずにウェイトトレーニングのときに使っていたアンダーアーマーのパンツを履いていたのだが、やはりランニング用でないからか、股ズレしてしまって太腿の付け根部分が擦れて赤く腫れてしまった。これも再考の余地ができたので今気付いておけたのは良かった。



一方で、ルームランナーが自走式で14%の勾配がついている※こともあり、ひたすら上ってる感じになるので、長距離を走るときに必要な着地筋、つまり着地衝撃への耐性をつけるのにはあまり役に立ってないと思う（※それくらい勾配をつけないと自走式の場合ベルトが回ってくれない）。

上っていることになるので膝を上げる腸腰筋は鍛えられるし、14%×42kmで6000m近い獲得標高になることを考えると坂用トレーニングにはいいかもしれないが、通勤ランでいつも悲鳴を上げる着地筋が鍛えにくいのは致命的でもあり、やはりコロナウイルス禍＆コロナウイルス下だからこそのチャレンジで、ラン通勤の方が遥かに実践的なのでそれができるに越したことはないなぁと思った。

とはいえニューヨーク、ニュージャージーではまさに今が感染者急拡大中で、ニューヨーク州では出勤禁止令が出たばかり。

米東部ニューヨーク州のクオモ知事は２０日、新型コロナウイルスの感染拡大阻止へ、州内の全事業者に対し、全労働者の出勤を禁止し、自宅にとどまらせることを義務付けると発表した。スーパーや薬局など不可欠な事業は対象外

全米で外出規制の動き　ＮＹ州、全労働者が出勤禁止

しばらくはひきこもりランニングの日々が続きそうである・・・。