SNS時代の世界世論は核兵器以上の抑止力になるか

アメリカはコロナも収まってニュースの中心はウクライナ情勢。

まだ事態は進行中で、どう転ぶかわからない状況だが、ここまでニュースを追ってきて思ったのはSNS自体が新たな戦争抑止力になるのではということ。

今回すごいと感じたのはウクライナが情報戦を制していること。

情報戦と行っても対ロシアのではなく、世界世論を味方につけるという点で。

まあ完全被害者なので世論がウクライナ側につくのは当然としても、情報発信が豊富でとても巧い

ウクライナの公式Twitterウクライナテレビ局のYouTubeチャンネルでは攻撃されてる最中とは思えないほど発信がされている。

特にロシア捕虜が演習だと騙されてやってきて後悔してるという内容を何度もポストしているのは、世界世論はもちろん、ロシア市民をも味方につけるのに大いに役立ってると思う。


 公式サイト以外にもオーストリアのウクライナ大使が戦争の被害状況を頻繁にポストしたり…(一般女性が足を失った光景が出てくるので閲覧注意)


「農民が戦車を盗んでいく光景」を上げていたり、


一般市民もTikTokで「ロシアが捨てていった戦車を運転してみた」というユーモアある動画をあげていたりと関心をひいている。


世界世論が味方につけば他国のSNSもウクライナ寄りになるのでロシア国内含めて一般市民を味方につけることができる。

ツイッターにはジョージアの船がロシアの船の給油を拒否しているやりとりの投稿もあるし、SNS上はウクライナ支持一色といっていい状態になっている。


プーチンが直接SNSで動かされないとしても、世界世論のうねりは他の国家を動かし、世界&ロシア一般市民 VS プーチンという状況を作り出しているといっても過言ではないだろう。

プーチンは天然資源と軍事力のハードパワーを使う20世紀型指導者だが、SNSこそが新たな世代のパワーとなっているのを感じる。

今回のロシアによるウクライナ侵攻は今後の世界を占う試金石であるとともに分水嶺で、武力行使したロシアがどうなるかの結果如何で中国や北朝鮮の動きも変わってくるだろう。

独裁者が特をするような結果になればプーチンを真似て武力行使に出やすい状況を作り出してしまうし、逆にこの世界世論の波でプーチンを抑えることができれば、「世界市民を敵に回すと失敗する」という良い前例となり、他の独裁国家に対しても一石を投じることができると思う。

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