パワーメーター付き固定ローラー台

昨日のエントリの続きであるが、調べた限りではPC連動するローラー台を出しているのは、EliteTacxRacerMateのみ。Eliteからは(上位機種から)RealPower、RealAxiom、RealTourが、TacxからはFortius Multiplayer、Fortius、i-Magic、Bushido、Vortex、Cosmos、Flowが、RacerMateからはComputrainerが出ている。

PC連動を考えずにパワー計測という点では、Minouraもパワー計測できるオプションを付けれるトレーナーを出している。が、パワー計測だけに限って言えばCycleOpsのPowerBeam Proが一番だろう。なんといってもPowerTapの発売元だけあって、PowerTapと同じ技術を使ったパワー計測ができることを売りにしている。さらにメリットなのは、PowerTapと同じだけ合ってもちろんANT+にも対応しているので、Garmin Edge 705や500などでもパワーを拾えることである。

ちなみにANT+でパワーを拾えるローラー台はCycleOpsのPowerBeam Proだけのようである。TacxのBushidoはワイヤレスなのでハートレートモニターのANT+は拾えるようだが、パワーは拾えないらしい。海外のフォーラムで実際に試した人たちのレビューを見ると、曰く、パワーは転送の仕様がANT+と違うだとか、曰く、Tacxのデータ形式はANT+なのだが、パワー転送はTacx以外の機器とはリンクできないように排他制御されてるだとか。

とはいえ、PCと連動する機能はトレーニング用途としては強力だと思うのでPC連動トレーナーを選びたい。というのも、飽きが大敵な固定ローラー台にとって、PCと連動して実際のコースをシミュレートしたり、GPSでGoogleMapを見ながら走れたり、3Dの中をバーチャルレースできたり、プロ選手と一緒にトレーニングする機能だったり、ツールやジロのコースを走れたりというのは、「つまらない」というインドアトレーニングの根底を覆してくれるかもしれないからである。そして実際そうだったことが購入後わかったわけである。

ということでPC連動トレーナーから選ぶことに。

EliteとTacxはロードレース選手が使っていることが多いようだが、Computrainerはアイアンマンのロゴがサイトに入ってることから分かるとおり、むしろトライアスロンの選手に好まれているようである。ちなみに機能としてComputrainerにあるペダリングスキルを見るSpinScan Pedal Stroke Analyzerは秀逸。左右のペダリングのバランスだけでなく、左右のトルク力、トルクの分布まで図示してくれるのである。まあそこらへんは、パイオニアの新パワーメーターが輪をかけて秀逸なので、パイオニアパワーメーターが発売されればすべて解決(と期待したい)なのだが。



話しがそれてしまったが、品数の多さからわかる通り、Tacxが老舗でモデルも多い。さらにTacx Trainer Software 3というソフトが素晴らしく、各種Virtual Reality機能に加え、時間、距離、パワーなどを基準にしたトレーニングを自由に設計することができる。しかもそれらの自作コースや自分が走った記録をフォーラムにアップロードできるので、世界中でトレーニング資産が共有されている。

ちなみにTTS3はTacx製品のうち、「Virtual Reality Trainer」(Fortius Multiplayer、Fortius、i-Magic)か「Ergotrainer」(Bushido、Vortex、Cosmos、Flow)の区分であれば使えるのだが、自分はせっかくだからFortius Multiplayerを選択。というわけで、これからはFortius Multiplayerのレビューをしていきたいと思う。


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