Timeのビンディングペダル:Xpresso12とTimeペダルの擦り減り問題

■Xpresso12

購入してから随分時間が経ってからのレビューになってしまったが、TimeのXpresso12について触れておきたい。



基本的なスペックについては、シクロワイアードの特集や以下動画をご覧いただければと思う。



まずはその箱。こんなメタル製の箱に入っている。



たしかSpecializedのS-Worksペダルが木製の木箱に入っていたがそんな感じなのかもしれない。



公称値155グラム。実測重量は154グラム。間違いなく最軽量ペダルに入る部類である。



大胆な肉抜き加工からもその軽量さは納得である。



購入したのは今年4月で、すでに半年近く使い続けているため、第一印象だけではなく、実体験に基づく使用感レビューができると思う。

結論から言うと、「Time iclicより踏みやすく、クリートとペダルとの一体感が上がっている」と感じた。

iclicシリーズは、見た目にも厚みが大きくて横幅よりも肉厚が大きかったが、Xpressoは踏み面である横幅が大きくなり薄くなっている



そのため、クリート※とペダルの接地感が増し、肉厚も薄いためビンディングシューズがダイレクトにペダルと一体化している感覚がある。(※Xpressoのクリートはiclicのクリートと同モデルで互換性がある)



その上、自分がTimeのペダルを使っている決め手となっているフローティング機構も健在で申し分ない。

ご存知の通り、Timeのフローティング機構は、シマノやLook、スピードプレイのように一度フローティングするとずれたままの「フローティング機構」と違い、バネのようにデフォルトの位置に戻す力が働く。

とまあ褒めちぎってるようであるが、良い面ばかりではなく、材質的にはiclicとあまり変わっていないので、iclicのときに起こった擦り減り問題の不安は依然として残る


■Timeペダルの擦り減り問題

そう、あれは今年のシーズン初のことであった。

実走していると、なんかペダルのあたりからパキパキ音がするなぁと変に思っていた。

最初は単にちゃんとビンディングペダルがはまってないだけかと思っていたが、どうやらそうではないらしい。

次にクリートの擦り減りの問題かと思ってクリートも変えてみる。

継続的に乗っているとそれなりにクリートの減りも早く、自分は大量に同種のクリートを買い置きしてある。



が、クリートを新品にしても依然パキパキ音がする・・・。

iclicは三種類持っているので、普段使っていない別のペダルに交換してみる。



するとパキパキ音が止んだ・・・。

どうやらペダルの問題らしい、とペダルを見てみると・・・。

ペダルの後ろ側、ちょうどクリートをはめるときに押し込む部分が擦り減っているのがわかると思う。



この擦り減りによってビンディング力が弱まり、パキパキ音が鳴っていたわけである。

この点、アルミ合金でできている一昔前※のシマノのような材質であれば擦り減りにくいのであろうが、軽さも追求しているTimeの場合はその分耐久性が劣るのかもしれない。(※釈迦に説法かもしれないが、ここ最近でシマノも重い腰を上げてカーボンボディのビンディングペダルを出してきた)

ただ今回iclicからXpressoに乗り換えたが、Timeのビンディングペダルは、iclic→iclic2→Xpressoとモデルチェンジをしており、iclic2を飛び越してXpressoにしたので、次に擦り減り問題が起こる頃には新しいモデルが出てるかもしれない。

となると擦り減り問題が起こる頃には買い換えると思えば致命的な問題にはならないのだろう。


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