平均勾配11%のヒルクライムレース用ローギア化セッティング


アスカトニーとエキノックスという2大ヒルクライムレースが今年はキャンセルになったことで、オケモマウンテンのヒルクライムレースに参加を決める。

平均勾配は11%と高めだが、12%であったアスカトニー、エキノックス、マウントワシントンと比べれば緩い方・・・。

と、思ったのが運の尽きだった。

確かに12%と比べれば11%は1%緩やかだが、乗鞍の平均勾配が6%であることを考えればそれでも11%は激坂。12%と大差なかったのだがこのときはそれで気を緩めてしまった。

せっかく12%用にフロント28Tのスギノチェーンリングを用意したのだが、




甘く見てしまった自分がつけたのは105のトリプルクランクに標準でついていた30Tを装備。




お次はアウター。

始めから上りが続くヒルクライムレースと違い、オケモの場合はホワイトフェイスと同じく平坦区間が最初にあるのが特徴。

つまりビッグリングが必要になる。

さらにコースプロファイルを見ると途中で下りっぽいところもあるので※、クライムが始まったあともフロント変速をする必要があるかもしれない(※実際はなかった・・・)。

ということでアウターもちゃんと装備していくことに。

といっても、トリプルクランクの105(FC-5703)を、ダブルにしか対応していないDura-AceのDi2に無理矢理合わせるため、かなり推奨外のセッティングにしなくてはいけない。

まず、30T-39T-50Tという、通常のインナー→ミドル→アウターの設定では、Di2のフロントディレイラーを調整してもアウターに入らない。

一方で平坦区間や下りでは50Tが必要になるので、仕方なくミドルとアウターを入れ替えて30T-50T-39Tというイレギュラーな順番にする



そして外を試走するが、それでもフロントディレイラーの調整が必要になるのでE-Tubeを開く。




Di2のいいところは調整幅を定量化して数値で確認できるところ。

デフォルトの状態から、ディレイラーの振り幅を+-方向に12段階(つまり全部で25段階)設定できる。

調整後、再度シフティングを試してみると、かなり扱いづらい荒馬になった・・・




  • リアがロー側から4番目でフロントをアウターに変速するとフロント50Tに入る
  • それよりトップ側だとアウターに行き過ぎてフロント39Tに入ってしまう
  • リアトップ(12T)だとチェーンラインが歪になるからか逆にインナー30Tから変速できない
  • 一度フロント39Tに入れてからリアを軽く(ロー側に)していくとフロントが39Tから中間の50Tに入る


よって、フロント30T→フロント39T、リア20T→リア26T(フロントが39Tから50Tに変速)、リア26T→リア12Tという手順でトップギアに持っていくことができる。



とりあえず手順が複雑でもフロントの変速が可能であれば戦えるのでこれでいく。

それでもフロントとリアのチェーンラインが少しでも斜めになるとチェーンがディレイラーにあたってしまう。が、非推奨セッティングなのは百も承知なのでこのままいくことに。



ただ結論から言うと、オケモヒルクライムのレースを経て、次からはこのセッティングはやめようと思い知らされたのであった。



2 件のコメント :

  1. あれ…フロントリング、裏表が逆じゃないですか。オケモの時もそのままだったんですか?

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    1. その通りです。チェーンリングボルトを見ていただくとわかりますがボルトの向きとチェーンリングをデフォルトと同じ方向(組み合わせ)にしています。というのもチェーンリングにボルト装着用の切り込みが入っているので表のままミドル側(130BCDの内側)にするとボルトが干渉してしまうため苦肉の策です。

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