ビンディングペダルとビンディングシューズ、そして立ちゴケ

ロードバイクには通常ペダルが付いていない。
つまり完成車をそのまま購入しても乗れないのだ。
とはいえ、自分が購入した店では購入前に試乗もしてシート位置の調整もするので、プラスチックのママチャリでも使うペダルを付けてくれていた(黒くてオレンジの反射板が前後に付いているやつ)。

そもそもなぜペダルが付いていないかというと、一般のロードレーサーであればビンディングペダルと呼ばれる靴とくっつく形式のペダルを使うからだ。ビンディングペダルにはいろんな種類があるし、それによって靴(ビンディングシューズ)の種類も変わる。さらに靴も足のサイズによって大きさが変わるので、靴までセットで売れない。ということでペダルも付属していないんだと思う。たぶん。

ビンディングペダルには、引き足が使えるという大きなメリットがある。ハムストリングス(大腿二頭筋などの足を引き上げるときに使う足の裏側の筋肉)を使ってペダルをこぐことができるのだ。通常のママチャリペダルでは上から押す力しか加えられないが、ビンディングペダルでは下から引き上げる力も加えられるため、より簡単に効率的にペダルを回すことができるようになる。

というわけで、ママチャリペダルだけでは限界がある。
弱虫ペダル7巻で小野田坂道のママチャリペダルがぶっ壊れてビンディングシューズに履き変えたように、いつかはビンディングペダルにすべきだ。


弱虫ペダル
(C)Wataru Watanabe(出典:『弱虫ペダル』第7巻)



ただビンディングペダルは、ビンディングシューズに固定されるため、いざというときに急に足を離すことができない。つまるところ、急にロードバイクから降りようと思っても足が離れないので降りられずにそのまま倒れてしまう、というデメリットがある。あらかじめ足(ビンディングシューズ)をビンディングペダルから着脱してからじゃないと地面に降りられない。

とはいえまずは練習あるのみ。慣れるなら早い方がいいということでSPD-SLというビンディングペダルとビンディングシューズを早速購入。ちなみにビンディングシューズはロードバイクの配色に併せて青いものに。しかも同じブランドのスペシャライズド。バイクショップにちょうどいいものがなかったので、自分の足のサイズを確認して、スペシャライズドのホームページから購入。

こちらがビンディングペダル。足(というか靴)にくっつけばいいのでママチャリペダルのような大きさは必要なく、力を入れる母指球部分にくっつく強度の高いものになっている。



こちらがビンディングシューズ。裏側にはペダルにくっつく部分であるクリートという部品を予め靴に固定しておく用の穴が開いている。



クリート(黒と黄色のもの)を装着した状態。このクリートがビンディングペダルと噛み合うことで、シューズとペダルが固定される。



というわけで、いきなり公道は怖いので、ママチャリペダルでセントラルパークまで行ってからペダルを交換。
ちなみに左足のペダルのボルトは通常のボルトとは締める方向が逆になっていて、ペダル側から見て時計回りで緩み、反時計回りで締まるようになっている。理由はペダリングによる緩みを防止するためのようだが、とりあえず左右両方とも、進行方向(クランクを回転させる方向)は締まって、逆にすると緩むと覚えておくと、基本原理は逆ネジの理由とも合致していて納得がいく。ちなみに逆ネジに付いては茨城県サイクリング協会のページにおそろしく詳しく書いてあったので詳しくはそちらを参考。

靴にクリートを付けてまたがってみる。
とりあえず少し着脱練習をしてから走行開始。
走ってるときは爽快で、セントラルパークを一周して帰宅することに。
セントラルパークの南東の出口(まあ入口でもあるのだが)で、信号停止することに。

練習したように左足をペダルから外して左足を地面に着地。
と思ったら底がつるつるしているビンディングシューズに慣れておらずちょっと体勢が崩れたために左足を踏ん張ってしまう。

左足をピーンと伸ばしたために体全体の重心が右側に片寄ってしまい、そのまま右に体が崩れ、でも右足はペダルに固定されていてペダルから離れず・・・・。

ガシャーーン

そのまま右側に倒れてしまった。

幸いだったのがグローブ装着済みの右手の掌で地面を支えたのと、それで腿から転んだことか。

そのおかげで一応大半は無傷。ただSTIのブレーキレバー兼シフターに擦り傷が付いてしまったのと、右下側のドロップハンドルのバーテーブに多少剥けるような傷が付いてしまった。おまけでプラスチック製っぽいバーエンドキャップにも擦り傷が。

実は白いバーテープはいくらでも売ってるのでまた巻けばいいだけだけど、バーエンドキャップはスペシャライズド純正のSマークが付いている青いもの。でもスペシャライズドの公式オンラインショップでも銀色のバーエンドキャップしかなく、ターマックのカラーリングに合った青いバーエンドキャップは売ってないことが判明。

その後散々探したのだが、やはりミラクルフィットするようなものは見つからない。ちなみにバーエンドキャップにも色々あり、Bontragerからは振動吸収を兼ねるキャップが売ってたりと芸が細かいが、あの青いSキャップはもう戻らない。なんてこったい。

でもまあ一度立ちゴケしたおかげで大分ビンディングペダルにも、そしてコケるときの対処にも自身ができたのでよしとしよう。


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