新春長距離ライド in ニューヨーク その1: アメリカ本土最大の島はどこだ?

アメリカ本土最大の島がどこにあるかご存知だろうか。


まずはこの地図を見ていただきたい。


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みなさんお馴染み(?)のニューヨーク市のマンハッタン近辺である。

そしてニューヨーク市は、マンハッタン(Manhattan)に加えて、クイーンズ(Queens)、ブルックリン(Brooklyn)、ザ・ブロンクス(The Bronx)、スタテンアイランド(Staten Island)の5つの区(Five boroughs)で構成されている。ちなみにBoroughはニューヨーク市特有の区の呼び名で、他のアメリカの都市の「区」はCountryという名称のみ使う。ちなみにBoroughとCountyは並存していて、例えばクイーンズはQueens Boroughであるとともに、Queens Countyでもある(日本語にするとどちらもクイーンズ区になるのかもしれないが)。そしてBrooklynは、Brooklyn Boroughであるが、Countyの名前はKings Countyである。

ニューヨーク市の5つの区
区域名称 人口 面積
Borough of County of 2008年7月1日時点 平方マイル 平方キロ
Manhattan New York 1,634,795 23 59
the Bronx Bronx 1,391,903 42 109
Brooklyn Kings 2,556,598 71 183
Queens Queens 2,293,007 109 283
Staten Island Richmond 487,407 58 151
ニューヨーク市
8,363,710 303 786
ニューヨーク州
19,490,297 47,214 122,284
Wikipediaより和訳して引用。Wikipedia自体の引用元は
アメリカ国税調査局 (United States Census Bureau)


ちなみに、話がどんどん脱線していくが、なぜブルックリンはBoroughとCountyで名前が違うかというと、元々Brooklynというのは、17世紀に今のBrooklyn Heightsに入植してきたオランダの入植地であるBreuckelenのことで、その後、植民地の宗主国がイギリスに代わったときに、Breuckelen含めた今のブルックリン全体をKings Countyとして名付けた。そしてBreuckelenも英語名称化されてBrooklynになった。というわけで当時のBrooklynはKings Countyの一部分でしかなかったのだが、その後Brooklynが近隣地域を吸収併合して呑み込んでいき、1898年にニューヨーク市のいちBoroughとして参加するときには既にBrooklynの地域はKings Countyと同じ大きさにまで拡大しており、結果としてBrooklyn Borough = Kings Countyとなったのだ。

一方、5つのBoroughのうち、ザ・ブロンクスだけは定冠詞のTheがついて、ブロンクスではなくザ・ブロンクスになっているのだが、これは、ザ・ブロンクスは元々Jonas Bronckというスウェーデン人が、当時入植していたオランダの西インド会社から借り上げ、購入した土地であり、個人の所有地だったためである。この、ブロンクスさんの所有地(The Bronck's)は、The Bronxとして綴られるようになり、他のBorough同様、1898年にニューヨーク市の一部となった。ちなみに今でもThe Broncks(ブロンクス家), The Bronck's(ブロンクスの所有格), The Broncks'(ブロンクス家の所有格)という風に綴られることがあるらしい。

で、ニューヨーク・ファイブ・ボロー トリビアはこのあたりで終了して話を戻すと、ニューヨーク市のマンハッタン、スタテンアイランドはどちらも島で、ザ・ブロンクスはアメリカ大陸につながっている。そしてクイーンズとブルックリンもこの地図だと大陸に繋がっている。ように見えるが・・・、地図を拡大していくと・・・。


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クイーンズとブルックリンの東にはロングアイランド群があり、クイーンズ、ブルックリンは、ロングアイランドという(名前のとおり)横長の大きな島の一部分なのである。

というわけでやっと冒頭の回答が出てきたが、このロングアイランドがアメリカ本土最大の島なのである。

なんとアメリカ本土最大の島はニューヨーク(州)にあったのだっ!Σ( ̄□ ̄;



ちなみになんでロングアイランドの話をしているかというと、もともと、せっかくの年初だからどこかにポタリングにでも行きたいなーと思い、手ごろなライド先を探していたのだった。


で、こんなアメリカ本土最大の島がすぐ近くにあり、しかもロングアイランドの東端にあるMontaukといったところは高級リゾート地で、ニューヨークの富裕層が別荘を持っているらしい。

こりゃあポタリングには最適だと思い、東の端がそもそも自転車で走行可能か気になってGoogleのストリートビューで確認してみると、目に入ってきた画像は・・・



おいおい、ロードバイクが走っとるやんかっ!めっちゃ触発されるー!
こうなったら自分も負けてられない。このロードバイク野郎が走ってるところまで行ってやろうじゃないか。


ということで、ロングアイランドの東西の長さを調べてみると約190km。もちろん往復(一周)するし、直線距離ではいけないしで、センチュリーライド(100マイル走ること)x3のような状態になり、とても1日では無理だが、幸か不幸か正月だし、泊まりでもなんとかなる。ということでロングアイランドを1周するというアイデアが浮かび上がってきた。


とりあえず「ロングアイランド 一周」でググってみる。

が、自転車でロングアイランドを一周している日本人は(少なくともGoogle上では)誰もいないようである。

よし、じゃあせっかくだから自分がやるしかないっ!と誰からも頼まれていないのに勝手に使命感を持ってロングアイランド一周計画を立てるのだった。

ちなみにWikipediaのポタリングの定義は「距離は長くても10~20キロ程度が通常で、スピードも時速10キロ程度とゆっくりであり、目的を決めずに気の向くままに走る。 」だそうだが、今の予定だと距離は580キロ、スピードは時速20キロ以上、一周という目的もあるので、3つの条件全部に該当せず、もはやポタリングとは呼べずブルベの様相を呈してきている。

心配なのは天気。大晦日は雪だったし、ニューヨークの正月は天気が悪いという報道がされてるくらいなので、路面が走行できないくらいに積雪、凍結すると走れない。ということで天気予報を調べてみる。



なんかWindy(風強い)ってなってます・・・。ヽ(´ー`)ノ
それよりも4日に出発するとしても2日、3日の雪、雨で路面が悪くなってないか心配だ。

とりあえず行く方向で計画を練ることにしよう。

続く。


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