その1:ポジションを変えてみろ
空気力学博士のLen Brownlie氏によると、前進時の抵抗の80%~90%が空気抵抗によるもので、そのうち70%~75%がライダーによるものである。そのため、効果的なポジションを取って空気抵抗を減らすことは5%前進力を増やす。うんたらかんたら。
その2:スキンスーツは速い
ライダーの体は乗車時の面積の大部分を占めているため、スキンスーツの効果は大きい。ナイキSwift TTスーツを着た場合では、ロードビブショーツとジャージの組み合わせに対して、40kmのタイムトライアルで2分以上もタイムを縮めるというテスト結果も出ている。うんたらかんたら。
その3:ヘルメットをゲットせよ
一部のライダーは、その宇宙人のような間抜けた格好のために、普通のロードバイクヘルメットからTT用ヘルメットに替えるのをためらう傾向にある。しかし、TT用のエアロヘルメットは最も効果があると同時に、最も経済的な装備のひとつである。
ロードバイク用ヘルメットは主に風通しの冷却効果に重点を置いているのに対し、TT用のヘルメットは数秒タイムを縮めるだけの効果がある。うんたらかんたら。
その4:TT用ホイールは効果がある
良いエアロホイールはタイムトライアルで効果があるが、その分値段も高い。もしあと数秒を縮めたいのであれば、良いホイールを選ぶと良い。良いHEDやZIPPのホイールであればホイールを回転させる力を50ワット削減することができる。(トレーニング時にあと50ワット稼ぐことが如何にハードかを想像してもらうといい)
Brownlieによると空気力学上、フロントホイールの方がリアホイールよりも重要である。実際に彼はタイムトライアル装備の中でリアホイールは一番最後に揃えればよいと言っている。また、エアロホイールの空力効果を損なわないようなタイヤを選ぶのを忘れてはならない。うんたらかんたら。
その5:TTフレームとフォーク
TT用ロードバイクの利点は普通のロードバイクには難しいエアロダイナミックポジションを容易にするジオメトリーにある。
最近のTTバイク様々な価格帯のものがあるが、一部の良いモデルであれば最高級TTバイクと同等の効果を実現できる。Brownlieによれば良いTTバイクであれば40kmのタイムトライアルを20秒以上縮めることができる。うんたらかんたら。
番外編
タイムトライアルでは耳栓を使うと良い。風の音や足が疲れ果てたときにも静かでいられることは良い効果をもたらす。うんたらかんたら。
まとめ
テストの詳細が表でリスト化されているので以下日本語訳したものを掲載。テスト条件等の詳細は以下の原ページをどうぞ。空気力学スポーツ博士によるかなり精巧に行われたテスト結果だが、驚くべきはフレームやホイールを替えるよりも、服装や姿勢、ヘルメットの方が効果があるということ。
空気力学上、上物の人間の体というものが如何に重要かがよくわかる結果となっていた。
エアロ装備 | ビフォー | アフター | 抵抗差(G) | 40km中の短縮タイム(秒) |
---|---|---|---|---|
スピードスーツ | ロードビブ&ジャージ | Nike Swiftスーツ(普通のスキンスーツではない) | -289 | 134 |
ボディーポジションとエアロバー | ブルホーンで体を起こした状態 | エアロバーの通常のトラック走行状態 | -262 | 122 |
エアロヘルメット | ロードバイクヘルメット | エアロTTヘルメット | -144 | 67 |
ボディーポジション | 通常のトラックポジション | 風洞最適化されたポジション | -121 | 56 |
フロントホイールで10度偏揺れ | 3~5本スポーク | ディープリム12本スポーク | -90 | 42 |
シューズカバー | シューズカバーなし | シューズカバーあり | -65 | 30 |
リアホイールで偏揺れなし | フルディスク | 3本スポーク | -63 | 29 |
フロントホイールで偏揺れなし | 24本アルミスポークボックス断面リムホイール | 5本スポーク | -50 | 23 |
エアロバイクフレーム | 通常のTTバイク | エアロTTバイク | -36 | 17 |
エアロヘルメット | そこそこのエアロヘルメット | 最高級エアロヘルメット | -29 | 13 |
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