早朝ライド

先週のホイール試走の早朝ライドで味を占めてしまい、最近は出勤前の早朝ライドでトレーニングをしている。

これまでは屋内で固定ローラーをしていたのだが、ニューヨークもいよいよ温かい季節になってきており、室内で汗だくになりながらもくもくとペダルを回すより、外で実走する方が気持ちのいい時期になっている。さらにシーズン入りして毎週レース状態になっているため、実走で走行技術的なものを中心にトレーニングしていきたいという方針もある。

一方で冬の間は降雪もあり室内トレーニングをせざるを得ない状況であったし、オフシーズンということもあり、エンジンの出力を上げることを第一目的にトレーニングしていたので、Tacxのパワートレーニングの効果は十分過ぎるほどあったと思う。今後は実走を中心に、雨天や時間の関係で実走が難しいときや、FTP等の環境に左右されずにパフォーマンスを測定したいとき、時間の短いアクティブリカバリー系で実走するほどでもないときなどにTacxの固定ローラーを使っていこうと思っている。

この点、最近は6時近くに家を出て7時過ぎに帰ってくるような状況になっているが、理想でいえば5時起き、5時半に出発して6時台には帰るようにすれば、余裕を持ってトレーニングができ、出勤にも影響がない。二度寝の誘惑に負けそうになるが、一度早朝トレーニングの快感を知ってしまうと、朝霧の森の中でロードバイクを走らす誘惑の方が勝っているので今のところ続けることができている。逆に、雨の日など天候が原因で走りたくても走れないときもあるので、自分(の怠惰や甘え、自堕落な生活)が原因で走れなくなることは非常にもったいないと思っている。ということで自分でコントロール可能な部分に関してはできるだけコントロールを効かせてトレーニングに集中できる生活をしていきたいと思う。


早朝トレーニングの良いところは「気分爽快に一日を迎えられる」に集約される。

今週は湿度が高いこともあり、萌える新緑の香りが漂う中を小鳥のさえずりを聞きながら走るのは思いのほか気分が良かった。どこかで感じた香りと一緒だと思ったら、早朝の九龍公園のそれと似ているのである。草木の匂いが充ち満ちている感覚である。



といっても香港のビクトリアピークで感じたあのときの身の毛がよだつような気持ち良さにはまだほど遠いのではあるが・・・。




早朝のプロスペクトパークにこんな気持ちの良い空間があったとは・・・。ジョギングやウォーキングだけでなくサイクリングや、自分のようにトレーニングしている自転車も多い。



人工的に作られたセントラルパークと違ってプロスペクトパークはもともと森であったため、池も木々も元の状態を維持する形で作られており、ニューヨークタイムズから「The Last Forest of Brooklyn」と評されたほどである。同じ設計者でありながら、窪地に道路を作るためにダイナマイトで岩盤を破壊したセントラルパークとは対照的である。むしろ1857年にセントラルパークが作られた10年後、その経験を活かして作られたプロスペクトパークはセントラルパークの教訓をもとにより自然に近い形で作られているといえる。



6時近くになると、おそらく6時集合にしているのか地元のチームが集まって集団走行をしていたりする。この前は20台くらいが走っていて、むしろ自転車にとって最適な時間帯は、休日の日中ではなく平日の早朝なのではないかと思わされる。

ということで早朝トレーニングによる効果を以下挙げていきたいと思う。


■朝にトレーニングを済ませておくことで達成感がでる

一日のトレーニング量を決めてスケジュール通りにトレーニングしている場合で朝にトレーニングを済ましておかないと、日中まだノルマをこなせていない状態になり、精神的にもストレスが溜まる。さらには、毎朝トレーニングすることに体が馴れてしまうと、トレーニングをしないことによって逆に体がだるくなってしまう


■レース当日のスケジュールに慣れることができる

レースは基本的に朝に行われることが多い。プロスペクトパークやセントラルパークでのレースは朝6時半からである。夜に体を動かして朝はぐだぐだする生活に慣れてしまうと本番で最高のパフォーマンスを出せなくなりかねない。ということで、朝に力を出せるような「朝型アスリート」の体になるためにはレースと同じように普段から早朝に動けるように体に覚えこませておきたい


■予定外の事態の影響を小さくできる

例えば残業で深夜帰りになったり、夜に飲み会が入ったりした場合でも、朝にトレーニングを済ましておくと、あとは睡眠時間の確保にだけ気を配ればよいことになる。一方で帰宅後にトレーニングをする場合は、上記等の理由で帰宅が遅くなった場合、毎日のトレーニングノルマをこなせなくなるリスクさえでてくる。


ということでしばらく早朝実走ライドを続けてみたいと思う。

朝の光を浴びながら走るのもまた一興である。




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