先達はあらまほしき事なり

一人のロードレースカメラマンがいる。

彼は普段はイベント等の撮影を請け負うフリーカメラマンであるが、ニューヨーク市近郊のロードレースの写真を撮るのが趣味兼副業(本業の1つ?)となっている。

というのも彼自身、元々Cat4のロードレーサーだったからである。

そんな彼と知り合いになり、普段はレース会場ですれ違うときに挨拶を交わすくらいだが、自分なんかよりもはるかに経験を積んでいるメンターということで、カテゴリーのアップグレードのタイミングや、地元チームのことについて聞いてみた。

彼がCat5からCat4にアップグレードしたのは約5年前のことで、その理由は、Cat4以上しか対象にならないニューヨーク郊外のレースに参加したかったからとのこと。

確かにレースによってはCat5の枠がなく、Cat4以上しか参加できないものもある。また、プロスペクトパークのレースでも、Cat4以上のみ山岳賞やスプリント賞が設定されていたりする

一方、シーズン中のアップグレードは、上位カテゴリ内で既に当該シーズン用の体ができあがっていること、Cat3に上がれるのにまだアップグレードしていないレーサーも多いということで、避けた方がいいとのこと。その他にも、ニューヨーク市内でのレースの走り方やカテゴリーごとの特徴等も教えてもらった。実際、レーサーとしてだけではなく、カメラマンとしてもいくつものレースを見てきただけあってその言葉には重みがあり、自分も先達の言うことを素直に聞こうと思う。

ちなみに地元チームにもどこかに入ろうと思っている。というのも、チーム練習等の恩恵もさることながら、無所属(英語ではUnattached Riderと呼ばれる。どのチームにも所属していない選手のこと)のままでは、Cat4以上のレースを走る際に追加で5ドルほど払う必要があるためである。年間20レース走れば、それだけで100ドルになるので、それであればメンバーフィーを払ってもチームに所属した方がよっぽど受ける恩恵が多い。


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