ところが、木曜の夜、USCAのホームページを見ると、土曜日にタイムトライアルが開催されることを知った。
この点、USCAに認定されないと、USCAのページには掲載されないため、レースによっては当日に近くなってから掲載されることもあり常にチェックしておく必要があった。
そして木曜夜はすでに登録締め切りになっており、残りは当日登録枠(プラス15ドル余計に払う必要あり)のみ。
■参加すべきかどうか
ロードレースの場合は、一斉にスタートするため、スタート直前に会場に行って当日登録をすればすぐにでも走れる。
しかしタイムトライアルの場合、1人1人にスタート時間が設定されており、登録順に枠が埋められていくため、当日登録の場合いつスタートできるかわからない。
この点、主催者に問い合わせをしてみたら、当日登録枠は残っているが、早くても12時10分からのスタートになるとのこと。
チームタイムトライアルが始まる9時前に登録をするとして、そこから3時間以上待ち続けるのはかなり骨が折れる。
しかし、ベルギーでのタイムトライアルに参加するのであれば、これまで一度もタイムトライアルに参加したことがないので、この機会にタイムトライアルの経験を積んでおきたいというのが後押しして参加することに。
8時半について登録を済まし、面倒だがそこからいったん家に帰って、2時間半後にまたレース会場まで行こうとか考えながら当日を迎える。
■出走前
朝7時45分に家を出て会場へ向かう。
8時半ごろ着。9時からチームタイムトライアルがスタートするので、すでに準備をしている人も多数。
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目の前にはZIPPのディスクホイールが。タイムトライアルという雰囲気がしてきた。
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登録受け付けに並ぶ。
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が、個人TTの当日受付担当が外しており、10時半になってから来て欲しいとのこと。この時点で一度家に帰るという選択肢は難しくなってしまう。
しょうがないのでブラブラしたりウォーミングアップしながら10時半まで待つことに。フロイドベネットフィールド内の海岸沿いに行ってみる。
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やはりフロイドベネットフィールドは広く、路面は悪いが爽快である。
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しばらく岸辺でゆっくりする。
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スタート地点に戻ると、チームタイムトライアルの4人組が3分おきにスタートしていく。
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自分はTT用のヘルメットもしてきてないので、他の人の装備を参考にする。
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他の人のフォームも参考に。
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しばらくしてまたぶらつく。
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広がる雲を見ながらぶらぶら。
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そしてトイレに行ったときに悲劇がおこった。
たてかけておいたロードバイクのハンドルがぐるっと回り、フレームから柱にズズズッと崩れ落ち、柱のペイント&ひっかき傷がトップチューブについてしまう…。写真ではわかりにくいが、触るとハッキリ分かるほど擦ってしまっていた…。
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ショックを受けながら佇んでいるといつの間にか10時半近くになったのでスタート地点へ戻る。そしてやっと受付完了。途中の空き番号や、時間までに来ない人の枠を融通してくれて、どうにか12時まで待たずに済み、11時33分のスタートとなった。
このTTバイクは漆塗りっぽい感じで空力効果が高そうだった。
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個人タイムトライアルも中盤になり、人も多くなってきた。
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自分は今回は空力重視でボントレーガーのアイオロス9.0をはいてきている。自分はタイムトライアル用のエアロ装備をしてきていないので、Cannival枠として出場している。Cannival枠とは、別名Eddy Merckxスタイルで、エアロ装備なしの、通常のロードレース仕様の自転車、装備で走ること。ちなみにCannivalは片仮名日本語ではカンニバルだが、英語の発音だとカーニバルに近い。
アイオロス9.0は一見TT用ホイールのようだが、UCIの認証ホイールリストにも載っているれっきとしてロードレース仕様のホイールである。
NON-STANDARD WHEELS IN CONFORMITY WITH ARTICLE 1.3.018 (PDFリンク)
Eddy Merckxの地元のベルギーに行くくらいなら、それこそEddy Merckxスタイルで挑戦しなければという想いもあったが、ただ単にタイムトライアル装備がなかったのであった。というかTTバイクが欲しいなぁ。
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他のスタートの人たちをしばらく観戦。
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様々な種類のTT装備、TTバイクがあり、さながらTTバイクの見本市のようである。
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子供が応援に来ている人もいて、「Daddy, keep going!」といった娘の声援を受けながら走るお父さんも。
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しばらくしてまだ時間があるのでウォーミングアップがてら旧滑走路を走る。気分はパイロットウイングスである。
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広大なフィールドを走っている他の選手を見ながら自分の番を待つ。
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そしてスタート時間近くになったのでスタート地点に戻る。
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思えば8時半から3時間待ってやっとスタートである。
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ちなみに前の女性はバトンホイールにディスクホイール、TTヘルメットと完全装備。
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■タイムトライアル
いざ、タイムトライアルがスタート。
追い風ということもあり、一周目の最初で飛ばしすぎてしまいペース配分を完全に失敗する。
この点、いつものレースであれば、集団のペースに合わせて走ればいいので、自分一人でペース配分を調整する必要など無い。一方で、ホームコースで一人で走り慣れているプロスペクトパークと違い、フロイドベネットフィールドは普段走る機会もない。その結果、自分でもダメダメなペース配分をしてしまったと思う。
とはいいつつも千切ったり千切られたりのレースと違い、個人タイムトライアルではただ一人で走りきるしかないので黙々と走り続ける。
ちなみに乗車ポジションも改良の余地があったと思う。Cannivalでタイムトライアル装備ではない枠で走ったので、普通のロードバイクではあるが、そこはやはりタイムトライアル。少しでも空気抵抗を抑えるようにもっと上体を屈ませるべきだったと反省。
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そしてゴールラインを切る。といってもタイムトライアルなので、自分の後で走り人もまだ多くおり、結果は後日発表されるまでわからず。この点、その場で自分の順位を実感できるロードレースはいいなぁと思った。
■レース後
午後は疲れていたが友人達に誘われてボーリングへ。ブルックリンのコニーアイランド近くのボーリング場ということで見た目はかなり寂れている。
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ただ中はそれなりにしっかりしていて、楽しんでいる人も多い。1ゲーム240円。
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一応3ゲームやって結果はこんなものかというところ。少なくともアメリカに来てからは初めてなのでかなり久しぶりであった。
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こんな懐かしのものまで。と思ったらガムではなく、Jawbreakerだったので買って食べる。Jawbreakerとはその名の通り顎を砕くような堅さの飴型ラムネで、これは中に酸っぱいサワー味が入っているというのもの。
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夕食は馴染みの九龍冰室という香港茶餐廳の食堂へ。
こちらは羅宋湯というボルシチスープ。320円。
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こちらは焗肉醬意粉(ベークドミートスパゲッティ)。480円。
スパゲッティをミートソースとチーズで包み焼きにした感じ。
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焗豬扒飯(ベークドポークチョップライス)。460円。
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とりあえず満腹になってレースの疲れを癒した一日であった。
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