ニューヨークの銃社会事情

たまには自転車と離れてニューヨークのエントリを…。

アメリカと日本の大きな違いの一つが、アメリカは銃社会で、日本は銃の所持が禁止されているということであろう。

といってもアメリカに観光旅行に来て、銃社会であることを認識する機会などないに等しい

ニューヨークで働いていても、その違いを実感するのは、国連総会等に合わせて街の警備に溢れ出る警察官がサブマシンガンを抱えてることくらいである。

近年では時々起こる発砲事件のニュースなどによって、「日本も物騒になった」などと言われることもあるが、数字で見ると非常に安全であることがわかる。

警察庁発表の「平成22年度の薬物・銃器情勢」によると、一年間の日本全国での発砲件数は35件となっている。

一方、ニューヨークでは発砲事件などほとんど報道されない。警官が殺されたとか、他州のセンセーショナルな事件(今週月曜におこったオハイオ州の高校での銃乱射事件など)くらいがニュースになる程度である。

では安全なのかというとそんなことはない。

以下はニューヨーク市の5つの区のうちの一つであるブルックリンの、最近2ヶ月間の犯罪発生マップである。このうち、ピンクの的の表示が発砲事件。



なんというか、めちゃくちゃ発砲事件起こっている。その数、たった2ヶ月で49件山手線の内側強くらいしかないブルックリンの2ヶ月の発砲件数が、日本全国の年間件数を余裕で上回る。

そう、日本で主婦の万引きがわざわざニュースで取り上げられないのと一緒で、発砲ごときではニュースにすらならないのである。いわば、ニュースで報道されるというのは普段平和な証拠の裏返しといってもよいであろう。


そんな中、こんなニュースを見てしまった。

  SMクラブで全裸:北海道警巡査長に罰金10万円略式命令

いや、これだけなら単なる不祥事だが、ここまで詳しく書かんでもよかろうに…。

札幌中央署が風営法違反容疑で同店を家宅捜索した際、ステージ上で女性従業員にひもで縛られており、現行犯逮捕された


「従業員に縛られていた」という字面だけみると無理矢理拘束されていたようにも見えるが、この人絶対喜んでやられてますから。裸で女王様と緊縛プレイ中に同僚とご対面した光景が想像できる。

なんというか、これまで見てきたニュースの中でもトップレベルの「恥ずかしい捕まり方」である。

うーん、日本は平和だ。やはり住むなら平和な方がいいなぁあと思ってしまうのであった。

ところで、上記のブルックリンの犯罪発生マップ。犯罪多発地帯を自転車で何度も通ったことがあるが、そこは自転車。高速で車道を駆け抜ける限りは問題ない。

ちなみにツール・ド・ブルックリンのコースはこの犯罪多発地帯が中心である。


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