毎年メイシーズ(という百貨店)によってハドソンリバーで花火が打ち上げられることで有名である。
今年はハドソンリバー沿いに住む友人がホームパーティーをするということで参加することに。
ぶっちゃけ例年独立記念日は渋滞の目にあっているので外に出たくないのだが、お世話になっている友人だけあって参加しないわけにもいかず、義理と人情秤にかけりゃ義理が重たいこの世界、渋滞覚悟でいざニュージャージーに馳せ参じん。
ということで、休日なのでゆっくり起きて普通にトレーニングを終えたあと、今夜の渋滞&深夜帰宅を想定して昼寝しておく。
そして6時過ぎにブルックリンを出発。
祝日ということもあって月・火に休暇をとって連休にしている人も多く、市外へ出かけているからかニューヨーク市内は意外なほど空いている。
が、そんな状況もニュージャージーに入ると一変。
既に花火の打ち上げに備えて交通規制が敷かれており車線が封鎖されているため、いつもは何でもない道でも渋滞。
渋滞の中をMitsuwaという日系スーパーへ。
ここでたこ焼き(と、青海苔とかつお節とマヨネーズとオタフクソース)を買う。というのも今回はBYOFパーティーだからである。
ちなみにBYOFパーティーとはBring Your Own Foodのことで、各自1品料理を持ち寄ってみんなで食べるというもの。こちらではこの形式もけっこう多く、自分はチャイナタウンコミュニティーの中にいる日本人ということで、常に日本料理を期待される立場にある。これまでは寿司を握って持っていったりしたこともあるのだが、今回は時間がないのでたこ焼きですます。
たこ焼きを買って崖の上にある友人宅へ。
が、さらに酷い渋滞になって5分の道のりを30分過ぎても到着できない。
ニュージャージーのシェリフとポリスが総動員で交通規制。
そこで迎えに出てきてくれたホストの友人と合流。というのも、交通封鎖地域内に入るためにはそこの住民である必要があり、彼が住所証明を見せないと中に入れないのである。
ところが、住民だと言っても警察官によっては入れてくれない。「Residentだっ!」と言っても「だからどうした?」と怒鳴られる始末。
いろいろと迂回させられながらもあと100メートルというところまで近づく。(すでに路上は駐車しつくされていて、友人宅のガレージまでいかないと駐められない)
が、敵もさるもので清掃用のトラックを使って道路を封鎖。
良いか悪いかはともかく、こちらではネゴったもん勝ちなところもあるので、時には強引にぐいぐい進むこともあり。
中には警察官ではなく日雇いの交通整理スタッフもいて、トランシーバーで上司に伺いを立ててもらいながら突破していくが、最後に車の中で聞く耳持たないやつが。
結局、あっちの警察官に聞けと言われてそちらへ。
「住民だから入らせてくれないか?」
「ダメだ」
「じゃあどうやって家に帰るんだ?」
「別のところに駐めて歩いて帰れ」
「他の車に駐められていてもう駐められるところなんてないだろう?」
「まあそうなんだけどね…」(じゃあ言うな!)
といった感じで要領を得ず。しかも違法駐車でレッカー移動されている車もちらほら見かけるのでうかつに駐めれない。
一方で、すでに後ろにも車がつかえてバックもできない状態なのをみて、上司の刑事が出てきて一喝。
「住民証明を見せろ、それで通してやる!」
ということで無事に入れて8時を過ぎてようやく到着。
まだ外は暗くなっておらず、対岸のマンハッタンの様子が見える。
すでに他の友達は食べ終わっていて、自分達も残っているものを食べる。
そしてたこ焼きも準備。それなりに好評で面目躍如。
その後まだ花火まで時間があったのでゆっくりする。
飾ってあった二胡のオブジェ。
ベランダからの風景。
だんだん暗くなっていく。
月が赤い。
暑い中、外には崖沿いに人混みが。クーラーが効いた家の中で座りながらみれるとは贅沢である(と思っていた…)。
テレビでも中継。アメリカ国旗の衣装がすごい。というか自虐史観が強い日本の一部マスメディアでは日の丸でこんなことはできないんだろうなと思いながら見る。
9時半になってようやく花火開始。
が、テレビでは花火が開始してるのに目の前には見えない…。
あれ、あれと思っていると、遙か向こうに光が…。
かなり南の方でビルの合間に少ししか見えない。
みんながっかりしながら、なんてこった状態。
これは南向きに窓がある自転車仲間のアパートからなら最高の眺めなんだろうなと思いながらテレビを見たり、ビルの隙間の花火を肉眼で見たり。
そして第二の国歌ともいわれるGod Bless Americaが流れ花火は終了。
アメリカの誕生日と同じ日に誕生日の友達をケーキで祝って解散。
そこから覚悟していた帰路へ。先ほど赤かった月は普通の色に。
11時に友人宅を出たのだが、すんごい渋滞で一向に進まず。
自転車はもちろん、歩いている人にも抜かされる。
まだ警察も総動員中で規制は続く。
時計の針は12時を回り、ラジオからは「Good Morning!」の声が…。
明日は普通に仕事があって、朝練もしたいのに…。
結局ニュージャージーを出るまで渋滞は続き、通常は45分の道のりを2時間半かけて帰宅。
やはり7月4日は外に出ないのが賢い過ごし方だと再認識した2012年なのであった。
独立記念日の花火、カリフォルニアでは凄かったそうですねw
返信削除私の地元では多摩川花火大会というのがありますが、程度の差はあれやっぱり毎年交通整理やってます。
歌手の衣装いいですね。もう星条旗は何をやっても許される感がありますw
ロードレースのナショナルジャージも、毎年キャプテンアメリカスタイルでかっちょいいし。
日本の日の丸は歴史観もさることながら、デザインを無地(白地)に赤の曲線(円)のみで構成しなければならないのがハードル高い。ひょっとして、世界で一番アレンジしにくい国旗かもしれませんね。
…いっそ旭日旗の方がデザインには向いてると思うのですが(爆)
多摩川花火大会懐かしいです。2007年に一度だけ行ったことがあります。そのときも先に川原に陣取った友達と合流するため交通規制された中をずーっと土手沿いを迂回して歩かされた結果、合流したときには花火が終わってました(笑)
返信削除日の丸は円の曲線を考えずに(日本のチャンピオンジャージみたいに)、単に色が白と赤だけで構成されるようにすればカラーリング的にはけっこういけるかもしれませんね。別府がディスカバリーチャンネルでチャンピオンジャージを着てたときは、他の選手のブルー系のジャージの中に1人だけ白、赤カラーで目立ってましたし。