ランス・アームストロングのドーピング問題と市場影響

ツール・ド・フランス7連覇。

前人未到の偉業を達成したランス・アームストロングがUSADA(米国反ドーピング機関)とのドーピング告発についてこれ以上争わないと発表した。

USADAは本日付で1998年8月1日からの全タイトル剥奪、レースだけでなくコーチを含む自転車競技からの永久追放の処分を科した。

アームストロングは"witch hunt"(魔女狩り)だと主張し、彼のTwitterにはその背景が記されている。

"Today I turn the page. I will no longer address this issue, regardless of the circumstances. I will commit myself to the work I began before ever winning a single Tour de France title."

"The toll this has taken on my family and my work for our foundation and on me leads me to where I am today -- finished with this nonsense."

まるで警察から尋問を受けて精神的に疲れ果て、本来は冤罪であるのに罪を認めてしまった人のような書き方である。(アームストロングはドーピング自体を引き続き否定しているが)

ドーピングについては各種雑誌でも嫌というほど特集されているし、上層部は真っ黒であることを扱ったものもある。



それより自分が気になったのは、このニュースが流れてから送られてきたこのメール



「偉大なアームストロングのDVD、大セール!」のメールタイトル。

…。

もちろんドーピングのニュースについては一切触れられていない。

ニュースが知れ渡って売れなくなる前に在庫を一掃して売り飛ばしてしまえという魂胆が見え見えである。

きたない、きたないねぇ。


2 件のコメント :

  1. コンタといい、ランスといい、こういう後付けの処分は自転車競技全体のファンを無くすだけだと思うのだが。
    クルマのスピード違反と一緒で現行犯逮捕じゃなきゃ納得できないよね。
    しっかしDVD屋,商魂たくましいなw

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  2. 初心者ロードレーサー2012年8月26日 23:25

    ゲロルシュタイナーしかり、スポンサーにとってもいいことはないですしね。ファンも企業も離れていってしまうのは悲しいことです。ランスの場合は長すぎですがコンタドールもけっこう経ってから剥奪で、後出しジャンケンみたいになってますね。繰り上げ優勝になったアンディ・シュレクも言ってましたが、やはりシャンゼリゼで表彰台に立つのでなければ実感できないし優勝した気にもならないのかもしれません。

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