気になったのはこの記事。
【炎上】危険過ぎ!車道のど真ん中を走る自転車がツイッターに晒され炎上!
まず断っておくと、同じ自転車乗りといっても、歩行者が歩いてるのに減速せずに飛ばしたり、逆走したり、並走して道路を塞いでる人もいるので、むしろ同じ自転車乗りだからこそそういう行為には賛成できない。
が、今回のはアメリカの交通ルールからしてみればむしろ正しい行為なのでは?と思ってしまう。
というのも、アメリカの交通ルールとは違うのかもしれないけど、右折するのに直進レーンの左側にいたら逆に直進する車にとって「危険過ぎ」になるんじゃないだろうか・・・(実際に以下の図では衝突の危険が描かれてます)
アメリカでも自転車は道路の右側(日本でいう左側。以下全て日本の場合は逆に置き換えてください)を走るという規則はあるが、それはあくまで直進中の場合で、左折する場合は話しが別。
こちらはニューヨーク市交通局のオフィシャル自転車マニュアル。
The Official Guide to Cycling in NYC(PDFリンク)
交差点では、右左折車との接触を避けるために「Take the full lane. Do not hug the curb.」と、端に寄らずに車道全体を使うように指示されている。
左折時の交通ルールはこちら。二段階左折と、自動車と同じ左折方法のどちらをしてもよいことになってますが、二段階左折をしない(歩行者と同様に横断歩道を使わない)場合は、左折時には左側のレーンに車線変更するように指示されています。
ちなみにこれは通常レーンのときだが、「直進のみ」や「左折のみ」と指定されているレーンの場合、左折のときは「左折のみ」レーンに入るのは当然で、左折するのに「直進のみ」のレーンにいるのは厳密に言えば交通規則違反(それで怒鳴られているのを見たことはあっても警察にチケット切られてるのはまだ見たことないが・・・)、結果として急左折を行うこととなり、直進車との衝突リスクも高まるので安全上もよろしくない。
ということで、冒頭の槍玉に挙げられた記事に戻ると、左折時にちゃんと左折レーンに入り、端に寄らずに車道全体を使ってるということで、むしろ上記ニューヨーク市の交通規則上はどちらも正しい行為となる。
まあ自動車通行の邪魔ということで自転車を禁止するような国もあるので、日本もアメリカの交通ルールとは違うかもしれず、もし上記で書いたことが日本では冒頭の記事のように叩かれるべき行動なのであればもう自転車文化の違いとしか言いようがないのかもしれない・・・。
自転車は「常に二段階右折」という法律があるので、炎上気味になってるんだと思います。
返信削除ま、1車線の道路でもきっちり守ってる人ってあんまり居ないですけど。
NYでは"Vehicular Style Turning"が許容されてるのですね。勉強になりました。
ksmhさん、ご教示ありがとうございます。日本ではそんな法律があったんですね。。。「車道を走れ」と啓蒙風潮気味になっているのに車道を使った右折が禁止になってるとは・・・。こちらでは合法なのでやはり「所変われば」ですね。。。私も勉強になりました。
返信削除カナダでも片側2車線道路では右側によらず真ん中を走れとおしえられましたね。その方が安全だから。欧米では自動車と自転車の権利も義務も同じというのがじょうしきですからね。
返信削除漫画「のりりん」でも言われてますが、一人のアンフェアが全体のアンフェアとみられがちな時期ですからね。
返信削除不便でも法規はしっかり守っていただきたい。
ちなみに私の地元は歩道を爆走するクロスバイクであふれているので、ロードで信号を律儀に守っていると彼らに抜かれること抜かれること…いい精神修養になりますw
カナダもアメリカと同じような状況なんですね。やはり同じ車道を共有する以上、特に混雑するような交差点では自動車同様の権利がないと自転車の安全も保証されないのだと思います。まさしくShare the roadですね。
返信削除「のりりん」でありましたね。私は老松さんの「公道で遊ばせてもらってる身なんだ」という言葉が印象に残ってます。
返信削除ちなみにNYでも、信号を待っていると追い抜いていく人が多いです。先月くらいにセントラルパークを通って出勤してたところ、歩行者が渡っている目の前を猛スピードで横切ったロード乗りがいて案の定警察に捕まってました。ただまあ一番同じ自転車乗りとしてイヤなのは逆走してる人ですかね。こちらは特にメキシカンやチャイニーズ系のデリバリーのチャリ乗りに逆走が多い気がします。