今を去ること2ヶ月前、その損失を少しでも穴埋めするために他の投資機会を探していた。
と、VIXが急騰しているのを発見・・・。
米国株の前例のない静けさは突然終了した。S&P500種株価指数は9日まで15営業日連続で0.3%以上の変動がなかったが、10日に売りが加速し、3日間での下落率は1.7%となった。これは、ここ9カ月間にピークから底までの下落率が3%を超えなかったことを踏まえると、ほぼ急落といっていいほどだ。
S&P500種が前日比1.5%下落した一方で、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は44%上昇し、3日間の上昇率は62%となった。VIXの終値が16を上回ったのは米大統領選挙以降初めて。
VIXが3日間で62%上昇、米大統領選後の最高水準に-北朝鮮情勢で
VIX・・・。
恐怖指数・・・!!!
先行き不透明感とともに急騰するッ・・・!!
すかさず急騰していたVXXをショートッ!!!
VXX・・・。
正式名称はiPath S&P 500 VIX ST Futures ETN!
バークレイズが発行しているVIX短期先物の指数連動証券・・・!!
VXXはVIX指数の先物を組み合わせたもので、右肩下がりに下がっていくという性質を有する・・・。
必ず右肩上がりになる株があればいいのに・・・という妄想をある意味現実にしてくれるのがVXXといえる。
例えばここ1ヶ月のチャートは右肩下がり・・・。
そして1年間のチャートでも右肩下がり・・・。
さらに5年間のチャートでも右肩下がりとなっているのがわかる。
つまり空売りすることで(売りで入って下がった後に買い戻せば)、中長期的には必ず儲かることになる。
なぜ右肩下がりになるかは理論的な根拠がちゃんとあり、オプション取引の時間的価値減少による下落圧力が常にかかりつづけているためこの状態が生じる。
具体的には、VXXはVIX指数の先物を常に1ヶ月満期に保っているので、第一限月と第二限月を日々売り買いして入れ替えることになる。
基本的に未来の方が不確定※のため、保険料としての性質を持つオプション価格は先の限月ほど高くなり、近い将来(≒安い保険料)の第一限月を売り、遠い将来(≒高い保険料)の第二限月を買うことで毎日損が出ていく=日々ETNの価値が漸減することで右肩下がりになるという特徴を持つことになる。
(※たとえば1週間以内に日経平均が暴落する可能性と1年以内に暴落する可能性では後者の方がリスクが高い)
実際、今月決済を迎える当限の期近物(2017年10月)から期先物(2018年1月)まで並べてみると、未来になればなるほど価格が高くなっているのがわかる。
つまり、そのVIX先物の性質を利用したVXXは、長く持てれば持てるほど価格が下がっていく(売りポジションの場合利益が出る)可能性が増えていく・・・。
「持てれば持てるほど」・・・。
そう、「持てば持つほど」じゃない・・・。
必ず右肩下がりになるならみんな空売りすれば確実に儲かるはず・・・持ち続けることができるのであれば・・・。
持ち続けられるかどうか・・・それがVXXという諸刃の剣・・・。
Time Decayは所与ですから、後は握力の問題・・・!!
返信削除握力大事ですね!塩漬け投資家としての日々を歩んできた私としては握力発揮しすぎて握り潰すこともしばしばです・・・。
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