帰ってきた先物賭博録:あの日見たプラチナのナンピンを僕達はまだ知らない

ナンピン・・・。



相場で気をつけなければいけないことのひとつ・・・。

こんな相場格言がある。

下手なナンピン、スカンピン

ナンピンは取得単価を下げるというメリットがある一方で、相場が戻らなければ損失を拡大する諸刃の剣となる。

たとえばドルコスト平均法。

さも素晴らしい理論のように紹介されるが、ぶっちゃけ単にナンピンしてるだけである。

ナンピンの例


たとえば900ドルで1枚買ったプラチナが880ドルまで下がる。

この時点で20ドルマイナスで、プラマイゼロに戻るためには20ドル上げて購入価格である900ドルまで戻さないといけない。

が、880ドルで追加でプラチナをもう1枚買えば、平均購入単価が890ドルとなり(=(900 + 880)÷2)、10ドル上げるだけでプラマイゼロに、もともとの購入単価である900ドルまで戻れば逆に20ドルのプラスとなる(=(900 - 平均購入単価890)×2)。



ナンピンが隠したい真実


たしかに相場が戻ればナンピンは効果がある。

が、これらは全て「相場が戻るという前提」で動いているため極めて危険である。

逆にそこで戻らずに下がり続けた場合、当初と同じ分だけナンピンしたら2倍、さらにナンピンしたら3倍の勢いでマイナスが急拡大していくことになる。



そもそも「上がる前提」で買いで入ったくせに下落しているということは、ナンピンするかしないか迷っている時点で当初の前提が崩壊してるわけだから、すでに負け戦なのである。

当初の前提を外してるのに、さらに相場が戻るという前提で勝負に出ることが如何に危ういかおわかりいただけると思う。

思惑と逆に動いたものをさらに買い増すのは失敗の上塗りであり、当初の過ちを懲りずに繰り返していることを認識せねばなるまい。

よってナンピンは下の下策といえる。

山崎和邦氏もこう言っている。

【鉄火場の掟 その1】
勝負ごとで張った相場は初めの想定通りに行かなければ即刻切る。買ったら投げる。カラ売りしたら買い決済する。このときナンピンは絶対の禁じ手である。英国名門・ベアリングスの日経先物・オプションでの損失、大和銀行NY支店の簿外取引での損失、住友商事の銅相場での損失。これらの大損の歴史に共通するのはナンピン禁じ手の時にナンピンしていたことだ。

全担保を賭けて仕手株をカラ売り~投機家Kさんの運命は?

ナンピンをするヤツなんて自分の失敗を認めることができない優柔不断なダメ投機家なのさ!

( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \


プラチナ先物・・・下落


900ドルがサポートラインだと思ったプラチナが・・・



下落・・・!!!



当初の思惑が外れサポートラインを割っていく・・・!!



下げとどまることを知らず・・・



ついには875ドルまで自由落下・・・!!!

すでに未実現損益はマイナス1000ドルを突破し、前回のビットコイン先物の儲けを吹き飛ばした。



すかさず875ドルでナンピン!!!





ここまできたら必殺・・・

お祈り投資法ーーーッ!!!!




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