条件
ブロンプトンの専用設計に辟易している現状として考えたい条件は以下のとおり。
- 外装変速でロード(最低限クロスバイク)と互換性のあるスプロケット
- ロードかクロスバイクと互換性のあるブレーキ
- 泥除けフェンダー装備
- できれば折り畳んだ状態で転がせる
- 折り畳んだ状態でできるだけ小さい
最後の条件は曖昧だが、できればブロンプトンと同程度と言いたいところ、とはいってもそこまでのコンパクト性能を求めるのは無理そうなので妥協部分だと思う。
泥除けフェンダーについても後付けできるだろうから優先順位は低いが、折り畳み時の干渉リスク等を考えるとあらかじめ標準として折り畳む前と後とで最適化された装備になっているのならそれにこしたことはない。特に雨や雪でも乗ることのある通勤自転車では、フェンダー付きの今のブロンプトンですら、水溜りや泥雪が激しいときはジャケットの後ろにまで黒いシミが跳ね飛ぶのでちゃんとしたものが欲しいところ。
Tern Vergeシリーズ
まずはTernバイクのスポーツモデル、Verge。
スポーツモデルということで、ロードと互換性のある変速機を装備したモデルは多いが、一方でスポーツモデルであるがゆえに泥除けフェンダーがついているものは少ない。
ロードと同じといっても、町乗り通勤自転車にフロント変速は必要ないのでVerge X20やVerge X18はオーバースペック(同様の理由でEclipseシリーズも対象外)。
一方で11速のVerge X11や、10速、9速に対応しているVerge P10、Verge X10、Verge D9がよさそうだが、残念ながら泥除けフェンダーなし。
泥除けフェンダー装備のVerge S8iは残念ながらShimano Alfineの内装変速と、帯に短したすきに長し・・・。
Tern Linkシリーズ
スポーツモデルがスポーツ過ぎ(フェンダーなし、オーバースペック)なのであれば、都市交通用のモデルであるTern Linkが次の候補。
Link D8あたりは外装変速のリアディレイラーでフェンダーあり、ブレーキもVブレーキと良さそうなのだが、細かいところを上げるとフェンダーはあってもリアキャリア(荷台)は不要。
今のブロンプトンはリアキャリアがあるモデルだが、バッグは前面に括りつけているし、そもそも見えない後ろの荷台に貴重品が入った荷物を載せるのは個人的に避けたいので無用の長物。それにブロンプトンではリアキャリアが干渉するせいで専用設計のブレーキ以外を使うにはヤスリで削らなければならなかったりと、無用どころかむしろ障害になっているので積極的に要らない派。
キャリアなしを探すとLink N8があるが逆にフェンダーも一緒になくなってしまう・・・。
ここでも帯に短し・・・。
Dahon Mu P11
ダホンに目を移してみると、まず目に入ってきたのがDahon Mu P11。
TernのVerge X11のように11速でロードのスプロケとも互換性がありそうだなと思ってみたら、なんとShimano Alfine(シマノアルフィーネ)の内装変速。
内装変速はメンテが楽なのはいいのだが、以前も触れた通り、変速が故障するとハブやスポークを外して交換することになり、変速機だけ直せばいいものが、リアホイールのオーバーホールになってしまうので、そういった障害切分視点で見た場合のメンテナンス性がすこぶる悪くなる。
さらにフェンダーもついてないのでアウト。
Dahon Mu SL11
アルミフレームだが12.1kgと、折り畳み自転車としては十分なレベル。
リアディレイラーはRD-5800と、堂々の11速の105モデルなのでロードバイクとの互換性は抜群、というかロードのリアディレイラーをそのまま使っている。
ただここでもフェンダーはついていない・・・。
Dahon Mu LT11
そしてさらに上のグレードになるのがこのDahon Mu LT11。
ダホンのフラッグシップモデルのひとつ。
カーボンフレームで10kgを切るという軽量折り畳み自転車。
フレームどころかフォークにハンドルバー、FSAのクランクまでカーボン製!!
・・・。
要らんな・・・。
今乗り潰している鉄製ブロンプトンフレームを考えると、日常使いの自転車通勤にはむしろファンシーな高級路線は不要。
軽量性や高級性よりも欲しいのは耐久性であり、頑丈一番、安全一番。
となると、最初の条件との最大公約数を探っていくとやはりTern LinkかDahon Mu SL11でフェンダーを後付けというあたりが無難な選択肢になるのかもしれない・・・。
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