その名もVillo!
JCDecaux社によるCyclocityという名のシステムでパリのVélib'やヨーロッパの各都市、日本は富山においてまで、世界で最もフランチャイズ化されているシェアシステムと言っても過言ではない。
ちなみにルクセンブルクで試乗したVeloh!も、同じCyclocityによるものである。
街中で走っている人をみかけまくる。
そしてルクセンブルクやアントウェルペンのときと同じく試してみることに。
モニターでは英語表示してくれる。1日券は1.5ユーロなので観光客も気軽に利用できる。
こちらは町中の主要な場所に設置されているステーション。駅の近くや観光名所の近くにも多い。
ステーションには、操作パネルに加え、街中に張り巡らされた各ステーションの地図も表示されている。
仕組みはCyclocityなのでルクセンブルクと同じく、電子ロックでフレームを固定している。
操作パネルで指定した番号のロックが自動解錠されて自転車を外すことができる。
この幅厚なハンドルバー(というかステムと言えばいいのか…)はルクセンブルクと同様。
ところが、ルクセンブルクは3段変速なのに対し、ブリュッセルのそれは7段変速。ここのあたりは、街の状況に合わせてCyclocityのオプションで変更可能のようである。(といっても渓谷でできた自然の要塞であるルクセンブルクの方がよっぽど坂が多い気がするが…)
後輪の泥除けにはテールライトもついている。止まっていても光っているので、日中に太陽光充電しているか、ステーションへロックされているときに充電されているのであろう。
ちなみにシェアサイクルは自転車だけ用意すればよいものでもなく、街全体が自転車にとってやさしい造りになっている。
シェアサイクルを想定してか、街中の階段にも自転車を引きながら乗り降りする用にレールが設置されている。
道路に併設された自転車レーンにも、車が勝手に進入してきたり駐車したりしないように、縁石で車の進入が防がれているという配慮の高さ。せっかく自転車レーンがあっても、自動車の単なる路上駐車スペースとされてしまうこともあるのでその対策として効果が高いと思われる。
そして以前ご紹介したバイクボックスも設置されているところはさすが。
しかもバイクボックスが設置されている交差点も多い。
自転車レーンも車同様に右折、直進、左折で区別されている。
夜、石畳のブリュッセルの通りに並ぶシェアサイクル。
今や、世界的にシェアサイクルの潮流にあるようで、今年の夏からはニューヨークでも実施される。
このブログでもシェアサイクルをご紹介していければと思う。
日本も学ぶところが多くありますね!
返信削除そのまま導入は勿論難しいでしょうけど、階段のレールや車の進入を防ぐ縁石などはアリかもしれません。
たしかに物理的な道路幅を広げるのは土地の制約上難しいでしょうか、レールや縁石は現状の道路を維持したまま設置できそうですね。バイクボックス等も設置して、「自転車が車道を走るのが当然の状況」ができればドライバーの意識も変わってきそうな気がします。
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