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MadoneからEmondaへの換装：パイオニアパワーメーターSGY-PM910Hの装着

完成車買いとはいえ、完成車についてきたパーツをそのまま使うわけではないので、主なパーツはMadoneからEmondaに付け替えることになる。

特に10速から11速への変更ということもあり、ギア関連のパーツは複雑な付け替えになるのだが、とりあえずそれ以外の部分で気になったところを。


真っ先に行ったのがクランクセットの付け替え。

パワーメーター漬けの自分にとってはパワーが見れてなんぼなので、パイオニアのSGY-PM910HがついたDura-Ace FC-9000のクランクセットをMadoneから外して付け直す。


まずは換装先のEmondaについているクランクを外す。

こちらもDura-AceのFC-9000だが、52-36Tという中間モデル。



適度なアップダウンが多いロードレースではこういった中間レンジのギアが効果を発揮するのだろうが、TTとヒルクライムレースがメインとなっている今の自分にとっては微妙。

クランクを外すとBBのお披露目。が、けっこう汚い。



とはいえこの後のMadoneのBBに比べれば天と地の差なので拭いて綺麗にしてやる。

そしてMadoneのクランクを外す。

以前エントリしたように、クラッシュでチェーンステーに入ったヒビのせいか、ミキミキ音鳴りがしていた部分である。

もしかしたらチェーンステーのヒビがBB側に出ているかもと思いながら恐る恐る取り外す。

が、すんごく硬い・・・。

左クランクは外れたが、チェーンリングがついた右クランクがビクともしない。

緩衝材をあてて力を調節しながらハンマーでゴンゴン叩いてやる。

やっと外れたと思ったら・・・。なんと圧入式のBB90のベアリングまで一緒に外れてしまった・・・。



それだけBBとクランクがくっついてしまっていたということで、さらにBBの中を触るとかなりザラついている。



前回BBを掃除してグリスアップしたのは去年の4月にパイオニアのSGY-PM910Hを取り付けたとき以来なので8ヶ月ぶりだがこんなになっているとは。

例のクラッシュでヒビ割れをしたレースでもそうだったが、前シーズンは雨の中のレースもあったのでそれも影響しているのか。。。



中に光をあててみると酷い状態・・・これはまさしく、まるで・・・錆びた水道管の如し。



幸いヒビはなかったが、左のBBベアリングの回転がものすごく悪く、まったくスムーズに回らない。



もしかしたらミキミキ音鳴りしていたのはフレームのせいではなくてBBのベアリングのせいだったのかもしれない。

MadoneのBBはまた折をみてオーバーホールまたは交換するとして、今回はクランクセットの換装が目的なので取り外したクランクをEmondaに付け替える。

クランク自体の付け替えは問題なかったのだが、SGY-PM910H用のセンサーで問題が。

まずは右クランクの歪みセンサー送信部。

インナーチェーンリングの内側に出っ張っているため、Trek Emondaについているチェーンウォッチャーとセンサー送信部が干渉してしまう。



電動の場合はほぼ落ちないということだが、少しずらしてやれば干渉しなくなるのでチェーンウォッチャーの位置を動かして解決。



お次はマグネット。

右マグネットはギリギリだったが、



左マグネットはクランクと干渉してしまう。



Madoneに比べてEmondaは思ったよりもチェーンステーが横に出っ張っているらしい。

ヒルクライムの超軽量ということでエアロ効果を犠牲にしているからかこんなところで違いが出てくるとは。

しょうがないのでパッチ型のマグネットを外し、左クランクだけマウント型のマグネットにしてやる。



位置を確かめるためテープで仮止めして装着位置調整。



これでクランク周りのセッティングは完了。

パワー値もMadoneとぶれることなくEmondaでも取れるようになったのでとりあえずクランクのパワーメーターは解決した。

が、そもそも今後のヒルクライムレースに備えて低ギア化もしなければいけないので低ギア化のセッティングも考えないといけない・・・。