メタ考察:ブログとグーグルは一蓮托生か

今回のエントリは日々の雑多なトピックではなくてこのブログ自体の存在意義というか方向性について考えていることです。

ちなみに自分のブログには主に以下の2種類がありますが、ここでは後者のトピックで考えていきます。前者については、パンクやチェーン交換したときに記事にしておくと、「この前いつ交換したっけ」となったときに重宝したりしています。

  • もともとアクセス数を求めていない日記(兼備忘録)的なもの
  • できるだけいろんな人に見てもらえればと思うもの

アクセス数低下の原因とアクセスが多いエントリ

最近気になっていることにブログアクセス数の低下があります。

まあ自転車一色でやっていたころと違ってターゲット層も明確化されていなくて、不定期更新の雑多な日記ブログとなっているので新規アクセス数が低くなるのは納得なのですが、アクセス数が減り出したのは最後にレースに出た2018年とは何の関係もない2023年からの過去1年。

そして「アクセス数を稼いでいるのは新規エントリではなくて、大半が検索経由でアクセスのあった過去記事」なので、この低下は検索結果の流入の減少が直接の原因となっています。

ちなみに過去を通じて一番アクセスがあるのはWASPとBeeの違いについて書いたエントリ。ぶっちゃけ自転車やニューヨークとは関係ありません。

次はブロンプトンの欠点についてだったり、ガーミンのカロリー計算だったり、ダイエットのチートデイ関連だったり、「知りたい」という検索要求を満たす形のものがページビューを稼げています。それ自体は検索目的の理にかなったもので良い傾向だったのですが、それらの検索流入がここ1年でぐぐっと減ってきたのにはGoogle側の変化によるものなのかもしれません。

Google検索の劣化

自分自身、検索をかけてもアフィリエイト広告やネットショッピングのページ、内容の薄いまとめや機械翻訳されたっぽいページ等ばかりが検索結果に出てきて欲しい情報が見つからず、生のユーザの感想を見つけるのに苦労することが多々あります。

この傾向自体は今に始まったことではなく、数年前のニュースでもGoogle検索の質の低下を指摘していたものを見つけることができます。


ちなみにこの記事で指摘されている「Reddit」と検索ワードに含める手法、自分も自然と付けて検索しています※が、同じような人たちがいるんだと納得しました。※英語の生のユーザの声が欲しい場合はRedditを、日本語の場合はnote.comとかを検索ワードの最後に付けてます。

SEOはそういった広告とはまた別の問題。表示すべき「有益なサイト」の判断はどんどん難しくなるばかり。とくに、紹介よりも本当に欲しい・使用した一般の人の声を求めるユーザーが増え、検索ワードに人気掲示板「Reddit」なんて加えられますます困難になる昨今。

Redditについて

Redditといえば最近上場したことで注目を集めましたが、たとえば投資板では投資手法や証券会社ごとにスレッドがあったり、ネットのケーブル接続で困ったときにはケーブル会社ごとのスレッドがあってその企業が公式アカウントで回答していたりと、準公式のFAQスペース状態になっているところもあります。

meme株(ゲームストップ株騒動)関連で発端となったのも「WallStreetBets(WSB)」というサブレディットでしたし、WSBのEarnings Calendar(決算発表カレンダー)も自分自身チェックしたりしています。

そしてオプション取引で炎上した1R0NYMANもレディット発でした。1R0NYMAN(Ironyman、皮肉屋)は日本ではあまり知られていませんが、「ボックススプレッドを使って5000ドルから6万ドル以上稼いだ」というタイトルのスレッドを投稿したRedditユーザーです(リスクフリーマネーだと煽りまくった結果、最終的には57,989.57ドルの損失になった)。

1R0NYMAN事件が話題になって金融ニュースや主流メディアでも報道され、損失を被ったロビンフットが顧客のボックススプレッド取引を一律禁止にするなど注目を集めました(↓はAmazon.comで売っているTシャツ)。

まあそんなRedditだからこそ、個人ユーザたちの生の情報源として重宝されているのかもしれません。自分自身、RSSリーダにRedditの各スレッドや検索結果を登録したりしています。

ちなみにGoogle自体がRedditやQuoraというユーザ投稿型のサービスと連携する方針を立てていますが、それ以外のGoogleの検索結果は広告と大企業のサイトで埋まっているそうです。企業によっては、Redditに投稿することで間接的に検索結果に登場することに成功しているそうですが、それはそれでRedditが企業のSEO対策会場になって本末転倒になりそうです…。

ブログ自体のオワコン性を考える

そしてGoogle検索と切っても切れない関係なのがブログです。

一般的なブログは新規流入のメイン(というかほとんど)はGoogle検索なので、Google検索からの流入がなくなることはどんどん先細っていくことに他なりません。子供が生まれなくなった国の将来のようなものに近いと思います。

ブログの歴史としては2010年前半あたりが「ブログ飯」という言葉も出てきて注目を浴びていたようですが、オピニオンリーダーとしてアクセスを稼いでいたブロガーも少なくなり、BLOGOSというブログプラットフォームもサービスを終了し、当時自分が読んでいた自転車界隈のブログも更新が止まってしまったものが多々あります。

↑でも触れたnote.comとかはブログに代わるもの(というかブログ +課金機能 ー 広告=note.comというイメージ)として人気は出ているようですが、ブログからnote.comに移行してもコンテンツの見せ方としては変化がないので付加価値は少なそうです。

note.comの特徴としては有料記事や有料マガジンなんでしょうが、それで小銭を稼げるとは思っていませんし、ブログの広告収入といってもこのネットの片隅にいる零細ブログではチューブ代にすらならないレベル。ブログで副業なんて夢のまた夢で、シストレの方がよっぽど可能性あります。

XやYouTubeというSNSチャネル

一方で、X(Twitter)やYouTubeはそれぞれのプラットフォーム内での流入があるのでまた違ったチャネルとして活用できそうです。

自分も去年の夏ごろからちょこちょこと試していますが、トピックによってアクセスやいいねを稼げるものとそうでないものもあります。感覚としてはやはりオクトラのようなゲーム関連はネットとは相性が良いらしく、1万ビュー越えたYouTube動画や、Xのフォロワーも1年待たずに(10年かかった)本ブログ更新用アカのフォロワー数に並んでいます。が、トピックによってはYouTubeも二桁しか見られなかったりと違いが大きいので引き続き実験していきたいと思います。

かといってブログ自体はそれで消滅してしまうわけではなく、文字中心媒体ならではの強みもあります。普段の記事はブログに乗せたり、ブログにまとめたものを動画にしてみたりと、うまくXやYouTubeと融合・補完し合う形で複数チャネル間の相乗効果を狙えそうな形を考察していければと思っています。


0 件のコメント :

コメントを投稿