日本と香港に里帰りしてましたが帰ってきました。16時間のフライトは辛くてしばらくは腰に痛みを抱えそうです…。
一方で今回驚いたのは香港空港のセキュリティ。
1.入管による追加の小面接
アメリカの場合は入国手続き要件が複雑で、自動チェックイン機では搭乗券が発券できずにカウンターでの手続きが必須です(逆にアメリカの出国では機械で搭乗券発行できます)。これは前回もそうだったのでまあそんなもんかなというところですが、今回はさらに搭乗直前に追加のセキュリティチェックがあり小面接のようなものもありました。
ご存じの通り、通常は以下のような流れで進みます。
- 航空会社のカウンターでチェックイン手続き
- 出国時の制限区域に入る際の保安検査(機内持ち込み荷物のセキュリティチェック)
- 入管による出国審査
- 制限地域に入り、搭乗時刻になったら搭乗ゲートに並ぶ
- 航空会社のグランドスタッフが搭乗ゲートでの搭乗手続き
- 搭乗
こういった雑談を通じてマニュアル通りにしか答えられないテロリストをスクリーニングにかけているのだと思
今回は移動が独立記念日のJuly 4thだったので特別にセキュリティが厳しかったのかもしれませんが、米中の関係が悪いからこそ逆に何か問題を起こしてはいけないということで人手が割かれているのかもしれません。
関係が悪いからこそ追加の経費をかけて手厚く安全を保障しているというのも逆説的ではありますが…。
2.出国審査の自動化
一方で、通常の手続きはずいぶんとIT化が進んでいてびっくりさせられました。
今回の出国審査では国ごとにこんな感じでした
- アメリカ:審査官によるマニュアル手続き
- 日本:審査官によるマニュアル手続き(Visit Japan Webは外国籍のみ対応)
- 香港:パスポート読み取り&顔認証
香港では出国審査も自動化されていて、
これを見て想起させられるのは日米のスーパーマーケットなどでも導入されているセルフレジです。セルフレジでは複数のレジが並べられていて自分で会計を済ませるのですが、そこにスタッフが1人なり2人なり立っていて、何か機械で対応できない場合に備えてスタッフが対応をすることになっています。例えば6つのセルフレジに対して1人のスタッフならスタッフ対レジの比率は1対6なので、人件費を1/6に減らすことができます。これと同じく、ゲート手続きでもオートメーション化が進められることでコスト削減がされてるんだなあと思いました。
まあこのように出国審査がオートメーション化されているからこそ、セキュリティの強化が必要なアメリカ便では追加の審査が行われてたのかもしれません。
3.搭乗ゲートの自動化
さらに搭乗ゲートでの搭乗時、これまでの手続きは
- グランドスタッフがマニュアルで対応する
- 搭乗券のバーコードを機械に読み込ませる
のどちらかで、今回はアメリカでも日本でもバーコード式で搭乗しました。一方で香港は搭乗券ではなく、カメラに向いて顔認証させるだけで、ディスプレイに自分の名前と席番号が出てきました。
搭乗券での手続きが一切不要※で、名前と席番号で正しく読み取られているか自分で確認できます。
※もちろん顔認証に間違いがあればその場で搭乗券とパスポートを確認するなどしてスタッフが待機しています。
あらためて日米とのIT化の差というか顔認証技術の実用化の速さにびっくりさせられました。
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