通勤前のニューヨーク市立図書館の前も雪景色だった。
会社でも、明日は雪だから出社しないと前日から公言するアメリカ人がいたり、HR(人事部)すら、「雪だから3時に帰っていいよ」というアナウンスを出す始末。
少なくとも東京の職場では「雪だから早く帰りたい」というのはあっても「雪で帰れないから早く帰ります」というのはなかったが、ニューヨークの雪事情はそんなに悪いのかと疑問に思っていた。
が、今回ブルベの参加手段を調べていくことで、その疑問が氷解することになる。
というわけでなぜか連載状態になっているニューヨーク市周辺のブルベ特集だが、前回遠征できそうな地域をリストアップしたので、今回は各地域とニューヨークとの位置関係を地図でまとめるとともに、最寄の鉄道駅も調査、確認していこうと思う。
ひとつひとつブルベ開催のホームページを参考にスタート地点を調べる。
そしてそのスタート地点をGoogle Earthに登録していく。
一方で、スタート地点の最寄り駅を探す。基本的に、ニューヨーク地下鉄などはニューヨーク市周辺しか走っていないので、ここでは全米ネットワークを持っているAmtrakという鉄道会社の駅を調べる。ニュージャージー州、ペンシルバニア州はNJ Transitという鉄道もあるので、それも候補として調べる。
するとこんな感じ。開催地方のリンクは、ブルベ主催団体のウェブサイトへ飛ぶ。
州 | 開催地域(RUSAサイトより) | スタート地点 | 最寄り駅 |
---|---|---|---|
NJ | Princeton | Plainsboro | Princeton Junction |
NY | Saratoga | Shuylerville | Saratoga Springs |
MA | Westfield | Westfield | Springfield |
MA | Boston | Bedford | Woburn |
PA | Eastern | Ephrata | Lancaser |
それぞれの最寄り駅のAmtrakのコードは以下の通り。
NYP: Penn Station, NY
PJC: Princeton Junction, NJ
SAR: Saratoga Springs, NY
WOB: Woburn, MA
LNC: Lancaster, PA
ちなみにNYGはAmtrakのホームページの地図検索では出てくるが、時刻表検索ではエラーになる。廃止されたのだろうか。
とりあえずAmtrakのウェブサイトで時刻表を検索してみる。ドキドキ・・・。
■Princeton
調べてみると、片道46分。近い。
そして$23。高くない。
なかなかいい物件(?)なのだが、時刻表検索をしても、午前9:09発、9:55着のものしかない。
当日の28日でも、前日の27日でも同じく午前9時の便のみ。
これはもしかして・・・。
一日一本しか出てない?!Σ( ̄□ ̄;
つまり、28日の朝は間に合わないので、前日の朝、27日の9時55分に到着して、一日(おそらく)なーんにもない町ですごし、次の日走って、3日目に帰ってくるというプランに・・・。
甘い、甘かった。
前々回のエントリでは「アメリカが自動車社会であることを思い知った」的なことを書いていたが本当の恐ろしさを認識できていなかった。
まさか駅や線路はあっても電車が走っていないとは・・・。
電車が一日一本です。っていったいどこのド田舎なんだ・・・。というか採算は取れるのか・・・。
首都圏ではありえなかったことがここでは起こっている。
気を取り直して、次はNJ Transit (New Jersey鉄道)で調べてみる。
1時間11分、$11.75!
こいつだっ!と思うが、やはり始発はスタート時間に間に合わないので、いくとしたら前日泊。
7時にスタートして、200kmは13時間半の時間制限とすると遅くとも夜の8時半にはゴール。
NJ Transitの時刻表で、Princeton Junction発、New York Penn Station着のものは、9時12分発、10時12分発、11時12分発と、1時間毎にあるようだ。
なんとか1泊2日で遠征できるスケジュールが組めそうな感じ。
というかNJ TransitがあるからAmtrakは1本しか出ていないんだね。と思いつつも不安を覚えて他の開催地も検索してみる。
■Saratoga
ニューヨーク州のSaratoga Springs行きの時刻表はどうだろう。
に、に、二本しか出てない・・・。ヽ(´ー`)ノ
しかも時間的に1本目はスタートに間に合わず、2本目はゴールより前になるので前日泊、当日泊必須で計3日必要。
というか電車待ちの間は何も無い町(想像)でなにをすればよいのか・・・。
ちなみにSaratogaには他の電車の路線はないので、これ以外で行く手段がない。飛行機で輪行という最後の手段もあるがそれは避けたい。
うーん、ニューヨーク市近郊に公共交通機関で行くのがこんなに不便だったとは。
■結果として・・・
他の開催地も調べてみたけど結局Princeton以外は全て2泊3日の日程になってしまう。
自動車がないとブルベにすら参加できないというのがアメリカの現状だった。
というか、これは電車の本数が少ない云々の話ではなかったのだ。
おそらく、(ニューヨーク等の公共交通機関が発達した大都市を除いて)そもそもアメリカ人は「車に乗らずに生活する」というマインド自体持ち合わせていないのだ。
なぜ北米が自動車の一大マーケットになってるかもよくわかる。
バナナフィッシュというマンガで、実質的な主人公であるアッシュが「アメリカはでっかい田舎なのさ」といったセリフが頭に浮かぶ。
冒頭で述べた「雪だから3時に帰る」というのも今なら納得だ。
そりゃあ一日に数本しかない電車なんかで通勤してたら、少しでも遅れりゃあ帰れなくなるわけだ。
これは自分も自動車免許取得を考えないといけない。
そしてブルベの参加ももう一度交通手段をじっくり練らなければいけなそうだ。
何気なく自転車で検索していたら、極寒走行の記事をみました。
返信削除それ以来ちょくちょくと見てます。。。。そうだ、チューブレスタイヤで探してたらヒットしたんだ。
初心者ロードレーサーと書いてありましたがどっこい、大変がっつり系なのにびっくりしました
まだロードに乗って半年ちょっとですが、もともとはまりやすい性格なのでどっぷり浸かってしまっております。
返信削除Bianchiさん(もうすぐTimeさんになられるかもしれませんが(^ω^))のブログ拝見させていただきました。
新フレーム楽しみですね。
私もシーズン到来準備という名目(自分への言い訳)で最近物欲が復活しております。