いわゆるピストというものだが、競輪で見られるような1速固定ギアの自転車である。
つまりギア比が一定で、ペダルを一回転させると車輪が○回転するというのが決まっていて変更することができない。
アメリカのメッセンジャーなどで流行ったスタイルが日本にも輸入されて、日本でもピスト自転車で走っている人もいる。
最大の特徴は車輪とペダルの動きが連動していること。
普通のママチャリなら足を止めてシャーッと走れる坂などでも、ピストの場合は常に車輪の回転に合わせて足を回し続けなければならない。
もちろん足をペダルから離せばいいが、ペダルは高回転で回り続けるので、次に足を置こうとしたときにスネを強打すること請け合いだ。
ちなみに足の回転を止めれば車輪も止まるので急ブレーキすることになるし、逆に言えばブレーキも足の回転でコントロールできる。一方で日本では手元のブレーキがないと道交法違反なのでピストにブレーキを装着して乗っている人もいる。
足の回転と車輪の動きが一体化しているので、普段はロードバイクに乗っている人もペダリングの練習に使うことがあるという。
さて、前置きが長くなったが、そんな固定ギア、1速の自転車を見つけた。
なんと25ドル。
すばらしい。
まさしく固定ギアで1速!
気になるギア比は1:1!
厳密には三輪車だが、人力で自転する車には違いない。
しかも最近の自転車のほとんどが後輪駆動のFRであるのに対し、なんと前輪駆動のFFではないか。
前輪のハブに直接ペダルが付いている特徴は往年のペニーファージング自転車を彷彿とさせる。
まさしく子供用三輪車に自転車の起源を見た一件だった。
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