フロリダ州、ディズニーワールドとユニバーサル・オーランド・リゾートの旅 vol.15 ~ディズニーワールドとユニバーサルスタジオの比較~

今回はフロリダ(というかオーランド)における2大テーマパーク、ディズニーワールドとユニバーサルオーランドリゾートの比較をしてみたいと思う。


■由来

ディズニーはご存じの通り、ウォルト・ディズニー・カンパニーによるテーマパーク施設である。

ディズニーのキャラクターといえばミッキーマウスだが、実はミッキーマウスが生み出される前の1927年に、「しあわせうさぎのオズワルド」という作品を出している。このミッキーにそっくりなオズワルドは、ディズニーによって製作されたが、ユニバーサルピクチャーズによって配給されたため、結局所有権をユニバーサルピクチャーズに奪われる形となり、ディズニーはオズワルドを継続利用することができなくなった。ちなみにディズニーが所有権に過敏なのはこの経緯があるからと言われている。さらに当時ユニバーサルピクチャーズによってウォルト・ディズニー・カンパニーは社員を引き抜かれている。

そこでオズワルドの長い耳を丸くして描き直し、ネズミという設定にしたのがミッキーマウスであり、ミッキーマウスがヒットした後、ディズニーワールドというテーマパークが建設された。一方、ライバルのユニバーサルピクチャーズの兄弟ともいえるユニバーサルスタジオ※が手がけたテーマパークがユニバーサルオーランドリゾートである。

※ユニバーサルピクチャーズはNBCユニバーサルという全米巨大メディアエンターテイメントグループの傘下であり、ユニバーサルスタジオもNBCユニバーサルの傘下。

というわけで、ディズニーとユニバーサルは80年以上に渡るライバル関係であり因縁の相手なのである。


■規模

因縁の相手といったものの、ぶっちゃけフロリダでの規模はディズニーワールドの圧勝である。

1日見て回れるテーマパークという点では6つあるディズニーに対してユニバーサルオーランドリゾートは2つしかない。いきなり結論だが、どちらか一方に行くとすれば、よほど大好きな映画がユニバーサルで取り扱われているというのでなければ、ディズニーワールドに行くのが正解である。以下、簡単に規模を比較してみる。

項目ディズニーユニバーサル
テーマパーク4つ
Magic Kingdom
Epcot
Hollywood Studios
Animal Kingdom
2つ
Universal Studios
Islands of Adventure
ウォーターパーク2つ
Blizzard Beach
Typhoon Lagoon
なし
商業施設1つ(Downtown Disney)1つ(City Walk)



■駐車場

駐車場料金は、普通の4人乗り乗用車であればどちらも14ドル

駐車場自体はディズニーは基本的に屋外の広い敷地面席の駐車場で、駐車場からテーマパーク入り口までは歩くと結構かかるので専用の長いカートがある。






一方、ユニバーサルは屋内の立体駐車場となっている。駐車場からテーマパークまでは動く歩道でつながれていて、それほど歩かないで済む。というか駐車場からCity Walkという商業施設まで屋根がある通路を歩くので、日差しが強いフロリダでは結構助かる。




■料金

料金は既にユニバーサルスタジオのエントリで記載したが再掲するとこんな感じ。

ユニバーサルオーランドリゾートの価格表。ディズニーより安いように見えるが実質的にはこちらの方が高い



ディズニーの価格表。ディズニーの4つのテーマパークと2つのウォーターパークを6日で回るとすると$231。ユニバーサルオーランドリゾートの2つのテーマパークを2日で回るとすると$119.99。1日あたりディズニーは$38.5に対して、ユニバーサルは$59.9で、$20以上高い。1日1テーマパークの観光ペースとするとユニバーサルは2日で済んでしまうので、わざわざユニバーサルの価格表では3日間のチケットをGreat Valueとして推して、2日間ではなく3日間を買わせ(て儲け)るようにしているのだろう。




■ウォーターパーク

ディズニーにあってユニバーサルにないのがウォーターパークである。

ウォーターパークは水着で遊べるウォーター遊園地施設だが、ディズニーには2つあるがユニバーサルには1つもない。

一方でウォーターパークに特化したSea Worldというテーマパークが別であるので、ウォーターパーク巡りをしたければそっちに行ってみるのもいいかもしれない。

酷暑のフロリダで、ウォーターパーク施設があるというのはそれだけでオアシスのようであり、このメリットは大きいと思う。


■アトラクション

ディズニーにしろ、ユニバーサルにしろ、自分の好きな映画、キャラクターのアトラクションがあれば楽しめること請け合いだろう。

が、一般的なスリルとしてはユニバーサルの方がより大人向けと言えると思う。

一方で、ユニバーサルはある意味アトラクションとして性能、スリルなりを追求しているのに対し、ディズニーは地球の歴史を見ていったり、宇宙の発展を知るなど、教育にも役立つような内容が多く、子供連れにとってはディズニーの方が子供の教育、情操教育的にも良いだろう。


■特急券

長い列を並ばずに済むための方法がディズニーでもユニバーサルでも用意されている。

ディズニーはファストパスという仕組みがあり、追加料金なしで利用できるが、ファストパスを取りにアトラクション入り口まで行き、ファストパスに書かれた時間に戻って来なければならないというルールになっている。

一方でユニバーサルは、Express Passというものがあり、追加料金を出して購入すれば早い列に並ぶことができる。

もうこれはスタイルの違いであるが、追加料金を出さなくてもみんな平等に扱っているディズニーか、資本主義原理に基づいて金さえ出せば早くアトラクションを楽しめるというユニバーサルかというところである。こう書くと一方的にディズニーの方が正義なように見えるが、暑い中で時間も節約したい旅行中では、時間を金で買った方が早い場合もあり、一概にどちらがよいとは言えないところである。

ちなみにある知り合いは、新婚旅行で2001年の10月に行ったところ、ほとんど人が並んでおらず、ファストパスを使うまでもなく、5分程度でどのアトラクションも見て回れたらしい。このように(同時多発テロの直後に行くように)、全世界の人が誰も行かないような時を見計らって行くのもありかもしれないが、その分リスクを取っているということなので自己責任で。


■日本語対応

どちらも基本的にもちろん英語であるが、ディズニーには係員の胸元についている氏名バッチに、その人が英語以外の言葉をしゃべれる場合はその言葉が書いてある。そのため、日本語がしゃべれる係員もいる。といっても自分はアニマルキングダムが最初で最後の日本人係員を見かけた場所だったが、その人によれば、ディズニーは1つのテーマパークに一人は日本語がしゃべれる係員がいるとのことだ。もちろん時間帯によってはその人が出勤していなかったり休憩中だったりすれ違ったりで探せないこともあるかもしれないが。


■結論

ということで、規模のところでも書いたが、初めて行くなら迷わずディズニーである。
これから行く人は参考にしていただきたいと思う。

ちなみにこちらのウェブサイトに各テーマパークの地図が掲載されていたのでリンクを貼っておく。


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