パワートレーニングの先生達

ロードレース競技のトレーニング本を出している人物として有名なのが、Lance ArmstrongのコーチであったCarmichael、パワートレーニングのHunter Allen、Andy(Andrew) Coggan、Joe Friel、Dirk Frielあたりであろう。

Hunter AllenとAndy Cogganは言わずと知れたパワートレーニング本であるTraining and Racing with a Power Meterを共著している。



一方で、Joe Frielは「The Cyclist's Training Bible」というこれまたAmazonでも最初に目に付くようなトレーニング本を出している。
こちらの本は各種バイク雑誌で絶賛されている他、ジロ・デ・イタリアの覇者で、ツール・ド・フランスのラルプデュエズステージでも優勝したAndy Hampstenからも「全てのレベルのサイクリストにとっての宝」と評されている。

Joe Frielは公式サイトもあるので詳しくはそちらをご参照いただきたい。ブログでもFTPなどの紹介をしている



ちなみにDirk FrielはJoe Frielの息子で、Pro1/2カテゴリに属する現役プロレーサーでありながら「Workouts in a Binder for Indoor Cycling」という本も出している。さらにDirk FrielはTrainingPeaksのStaffとしても紹介されている。というか、親子だけあって顔が似てるなぁと。




ただ、パワートレーニングに関する考え方は微妙に異なる部分がある。例えばSweet Spot Trainingについて、Hunter Allen、Andy Cogganペアは、Sweet SpotとはFTPの88~90%であるとピンポイントで指定している。一方でFrielは、FTPの75%以上であれば大きな効果があるとしている。Training and Racing with a Power Meterの中のSweet Spotを示す図で、むしろFTPの100%に近くなると持久系能力に対する効果が下がってしまうようになっているのとは対照的である。

といっても彼ら自身は、お互いのトレーニング理論について相対しているわけではないらしい。というのも、TrainingPeaksの記事を見てみるとわかるが、Hunter Allen、Andy Coggan、Joe Friel、Dirk Frielがそれぞれ記事を投稿している。さらに前述したようにDirk FrielはTrainingPeaksのスタッフである上、Hunter Allen、Andy Cogganも自著やセミナーなどでTrainingPeaksを紹介している。

ちなみに、もう1つ参考になるものとしてご紹介しておきたいのが、Dirk Frielのトレーニング記録である。
TrainingPeaksでのトレーニングログが公開されており、Dirk Frielの直近のトレーニング量などを見ることができる

現役のプロロードレーサーのトレーニング内容が見れるというのは非常に参考になる。


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