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Reynolds SDV66 Tホイールの装着＆実走＆比較

今日のレースは・・・、という前に、今日のレースは明日のエントリにするとして、今回は時間軸的にまずはReynolds SDV66 Tについてエントリしなくてはならない。というのも今日のレースはReynolds SDV66 Tで走ったからである。

「走行力 ＝ エンジン ＋ 技術 ＋ 機材」。シーズン入りした今となっては3つの要素をそれぞれ同時並行的に鍛えていかなければならない。前回のエントリで書いた早朝実走トレーニングも、これまでのTacx固定ローラーによるエンジン特化トレーニングから、エンジン＋走行技術トレーニングへのシフトの一端である。

今回はそのうちの機材。つまりはホイールである。2009年にドライブトレイン最重要理論のエントリをしていたが、今でもドライブトレイン、特にホイールは機材効果が出る一番のパーツだと考えている。

すでにBontrager Aeolus 9.0のエントリで書いた通り、Reynolds SDV66 Tは去年の11月にeBayで中古で買っていたのだが、冬期の雪シーズンに入って室内パワートレーニングにシフトしたこともあり、今になってやっと実走で使うことになった。定価は$2,349.95だが、$820で購入。そのかわりホイールバッグもクイックリレーズも付いていなかった。

ちなみにSDVはSuper Deep-Vの略。リムハイトは名前の通り66mm。Bontrager Aeolus 6.5（65mm）とほぼ一緒である。Tはチューブラーホイールを意味している。

フロントホイールが630グラムでスポーク16本、リアホイールが760グラムでスポーク20本、合計で1390グラムとなっている。

これまでレースで使っていたのはTrek Madone 6.9 Proに標準装備されていたAeolus 5.0のクリンチャーホイール。ディープリムかつカーボンホイールだが、その名の通りリムハイトは50mm、重量も1606グラムとかなり重い方である。（詳しい比較は後述）


■チューブラータイヤの取り付け

今回はこちら、JANTEXのリムテープを使う。左はBontrager Aeolus 9.0で使ったTUFO、右がJANTEXである。



JANTEXは、一箱で二回分、つまり前後輪両方のホイール分テープの長さがある。



前回Bontrager Aeolus 9.0を取り付けたときのTUFOのようにテープをチューブラーホイールのリムに貼っていく。



貼り終わったら両面テープの外側のテープを出してチューブラータイヤを乗せる。



振れ取り台でセンター出しをしてテープを引っ張る。



と、なんとJANTEXのテープは紙製なので、簡単に破けてしまい、粘着力によってセンター出しどころかタイヤを乗せることすらやりにくいのである。ということであえなく一回目は失敗。

既に余っているテープはJANTEXしかないので、途方に暮れてネット検索。すると、海外のフォーラムで、「TUFOで剥がしたテープが残ってるなら、一度JANTEXのテープを剥がして、TUFOのテープを貼り直してセンター出しをすればいい」という素晴らしいアイデアが見つかった。

ぶっちゃけかなり面倒くさいし、次からはもうJANTEXを買うのはやめようと思ったのだが、とりあえず今回はフォーラムのアイデア通りにやってみる。ということでまずは新しいJANTEXのテープをリムに貼り直して、両面テープの外側にある紙テープ部分を剥がす。



その上からTUFOのプラスチックっぽいテープを貼る。



すると、TUFOのときと同様に問題なくセンター出し＆テープを引っ張り出すことができた。フォーラムのアイデアに感謝である。ちなみにJANTEXは昔からの老舗で、一方TUFOは後発だからこそテープの質を破れにくいものにするなどの改良をしているということである。人によっては粘着力その他の理由で「JANTEXじゃなきゃだめだ」という人もいるらしい。



そして無事自転車に取り付け完了。こんな感じ。



Bontrager Aeolus 9.0のときほどの審美性はないが、まあしょうがない。




■ディープリムホイール実走比較

で、実走。目的は先週試したBontrager Aeolus 9.0との比較。

その前に冒頭で書いたこれまでのホイールとのスペック上の比較を記しておきたい。こうして比較すると、Reynolds SDV66 Tの軽さが目立つ。一方でBontrager Aeolus 9.0のリムハイトの高さは抜きんでている。つまりこの比較は、アップダウンがそれなりにあるコースで空力と重量どちらの効果が大きいかという比較でもある。

メーカー	ホイール名	タイヤ種別	前後輪重量(g)	フロントホイール重量(g)	フロントスポーク数	リアホイール重量(g)	リアスポーク数	リムハイト (mm)
Bontrager	Aeolus 5.0	クリンチャー	1606	740	16	866	16	50
Bontrager	Aeolus 9.0	チューブラー	1693	770	16	923	16	90
Reynolds	SDV66 T	チューブラー	1390	630	16	760	20	66

以下は先週、今週の実走比較である。それぞれのホイールでプロスペクトパーク5周分（1周3.38マイル）走っている。ちなみに速度はmile per hour（1マイル=1.609344km）。

日付	ホイール	タイム	平均速度(mph)	最高速度(mph)	平均心拍数(bpm)	最高心拍数(bpm)	平均パワー(watt)
4/21/2011	Bontrager Aeolus 9.0	0:49:05	20.6	31.4	167	185	250
4/22/2011	Reynolds SDV66 T	0:48:32	20.8	30.8	172	189	262
4/26/2011	Reynolds SDV66 T	0:46:50	21.6	31.5	167	184	210
4/27/2011	Reynolds SDV66 T	0:46:33	21.7	31.7	164	183	221

次にラップ毎の比較。

日付	ホイール	ラップ	タイム	平均速度(mph)	最高速度(mph)	平均心拍数(bpm)	最高心拍数(bpm)	平均パワー(watt)
4/21/2011	Bontrager Aeolus 9.0	1	0:10:05	19.9	31.0	151	168	233
4/21/2011	Bontrager Aeolus 9.0	2	0:09:57	20.3	30.4	165	174	244
4/21/2011	Bontrager Aeolus 9.0	3	0:09:48	20.6	31.4	170	181	263
4/21/2011	Bontrager Aeolus 9.0	4	0:09:50	20.6	30.8	172	181	245
4/21/2011	Bontrager Aeolus 9.0	5	0:09:23	21.6	30.9	178	185	267
4/22/2011	Reynolds SDV66 T	1	0:10:00	20.2	28.9	160	170	236
4/22/2011	Reynolds SDV66 T	2	0:09:42	20.8	30.8	171	177	270
4/22/2011	Reynolds SDV66 T	3	0:09:49	20.6	30.6	174	180	267
4/22/2011	Reynolds SDV66 T	4	0:09:46	20.6	30.5	175	183	258
4/22/2011	Reynolds SDV66 T	5	0:09:13	21.9	30.4	181	189	281
4/26/2011	Reynolds SDV66 T	1	0:09:52	20.5	31.2	152	171	191
4/26/2011	Reynolds SDV66 T	2	0:09:30	21.2	30.5	166	172	205
4/26/2011	Reynolds SDV66 T	3	0:09:25	21.5	31.0	169	177	212
4/26/2011	Reynolds SDV66 T	4	0:09:07	22.2	32.5	173	178	204
4/26/2011	Reynolds SDV66 T	5	0:08:56	22.6	32.2	177	184	240
4/27/2011	Reynolds SDV66 T	1	0:09:39	20.8	28.1	151	161	200
4/27/2011	Reynolds SDV66 T	2	0:09:23	21.5	31.4	162	171	215
4/27/2011	Reynolds SDV66 T	3	0:09:18	21.7	30.6	165	172	223
4/27/2011	Reynolds SDV66 T	4	0:09:20	21.7	36.9	167	176	219
4/27/2011	Reynolds SDV66 T	5	0:08:53	22.8	31.5	175	183	249

各日付のGarminのログはこちら。





ぶっちゃけ、Reynolds SDV66 Tになってからタイムがはっきりと上がっているが、同じReynolds SDV66 Tにもかかわらず日を追う毎にどんどんタイムが伸びていることから、風や温度といったコンディション、自分のエンジンや走行技術的なものによるものなのかがわかりにくい。ということでBontrager Aeolus 9.0や、5.0のクリンチャーなども履き替えて交互にホイール履き比べをしていくことでホイールだけによる違いを明確にしていきたいと思う。ただ明らかに登坂のタイムが伸びていることは確かである。

とりあえずカラーリングの相性はともかく、すごいホイールである。