UCIレース日記第十一戦:180度のヘアピンカーブ

今回の目標は「パンクせず、遅刻せずに無事レース会場まで着くこと」「180度のヘアピンカーブを攻略すること」「落車しないこと」「千切られないこと」である。

ちなみに初めてのコースかつ初めてのクリテリウムレースとなる。


■レース会場へ

レース会場へのルートの詳細を調べると片道約50km

ということで余裕を持ってレーススタートの2時間半前に出発

するといきなり小雨が降り出す。

天気予報では降水確率10%だったのだが…。生憎その10%にあたってしまったのだと割り切り、やがて止むだろうと思いそのまま進む。



目抜き通りをひたすら東進。



Linden Boulevardは片側だけで3車線+2車線という快適さだったのだが、途中で未舗装道路に変わり難儀する。



そしてSouth Conduit Avenueに出る。



Avenueという名前のくせにJFKの近くに行くにつれ、段々と路肩がなくなり、高速道路の様相を呈してくる。そもそも歩道がない時点で一般道ではない感じがする。Google Mapではちゃんと迂回して出してくれるが、Bingのルートでは歩行でもここを通るルートを出してくるので要注意である。



次にランプのような部分になり、ここからはさすがにまずいだろうと思って別の道を行こうとするが、JFK空港に阻まれて大きく迂回するしか道がなく、それでは間に合わないのでそのまま“Avenue”を直進。横を100km/h近い自動車が通り抜け、路肩も石ころやら割れた反射板やらで危険な中ひたすら漕ぎ続ける。

そしてしばらくしてやっと通常の道へ出る。



さらにひたすら漕ぎ続ける。



このまま半高速を走り続けると精神的にきついので早めにMerrick Roadに入る。



横断歩道を見るだけで一般道という安心感が出てくる。



Merrick Roadでは一般住宅も見える。



そしてやっとレース会場であるCedar Creek Parkのサインが。



ついにCedar Creek Parkに到着。



まずは受付を済ませる。と、観客も多く、簡易チェアーまで持ち出して観戦している。家族で見に来ている人も多い。

スタート・フィニッシュゲートもちゃんとしており、一年に一度のお祭り状態である。



自分も試走をする。こちらが問題の180度ヘアピンカーブ



実際の走行については、昨年の動画がYouTubeにアップロードされているのでこちらを参照していただきたい。



そしてちょっとした上りもある。



一周丁度1マイル(1.6km)なのですぐに走り終えてしまい、結局三周ほどテスト走行をして感触を確かめる。走行中に知り合いになった写真家と挨拶を交わす。彼はニューヨーク市付近のロードレースを撮りまくっており、プロフィールの写真も彼によるもの。


■レーススタート

時間が来てスタートラインに並び、レーススタート。



ちなみにCat5の参加者は30人ほど。

観客が多く、毎周回ごとに声援を受けながら走るのは気持ちが良い。

中々のハイペースでレースは進行し、やはり180度ヘアピンカーブで遅れ気味になるが次第に慣れていく

ただけっこう先行集団の振り落としも多く、4周目ほどで自分がドラフティングしている前のレーサーが前の集団から後れ始める。

「追いつけ!追いつけ!」という声が上がる中、踏み込んでなんとか先頭集団に追いつく。

が、しばらくして後ろを見るとさっき声を掛け合ったばかりのラフィー含めてみんな千切られてしまっている。

5周を終わる頃には15人ほどに絞られ、周回遅れになったライダーを失格にしていく。

そして最終ラップに突入。

昨日同様、最後のヘアピンカーブではほぼ遅れずに曲がってそのままゴールスプリントに突入していく

130回転近く出してスプリントをかけるが、ポジションニングがまだまだで、前のロードバイクにぶつかりそうになりながらゴール

おそらく7位か8位。ちなみに毎回正確な順位がわからないのは、ゴールラインまでは順位を見ている余裕もなく、ゴール後に自分の前にいるレーサーを数えるのだが、左右にいるレーサーについてはゴールライン時の前後がわからないため。

ちなみにレースログはこちら。南側が丘になっていて、北端がヘアピンカーブとなっている。地図を縮小していただくと、レース会場の位置がわかると思う。マンハッタンからかなり遠く離れている。


■レース後

Cat5の後はMastersのレースがスタートしている。



クリテリウムということで2分ちょっとで集団が通り過ぎるのを見ることができる。ロードレースを観戦する場合はクリテリウムの方が楽しいと思う。これがプロスペクトパークやセントラルパークだったら、一度通り過ぎてしまうと、8分だったり十数分待たないといけなくなる。14分毎に3回集団が通り過ぎるのを見るのと、2分毎に10回通り過ぎるのを見るのとでは、後者の方が観戦している方は飽きないし楽しいだろう。



ヘアピンカーブでMastersのコーナリングをしばらく観戦する。



Mastersは25周なので、4人の逃げ集団とメイン集団ができており、その駆け引きはCat5にはないものなので羨ましい。



そしてレース会場を出て復路へ。

すると小雨が強くなりヘルメットから水滴がしたたり落ちながら走る。



運良くパンクに見舞われることもなくブルックリンまで戻ってくる。

と、ちょうどプロスペクトパークに突き当たってしまったので、誘惑に負けて一周だけしてしまった。

ラップタイムは9:07。往復100km走ってレースも終えた後なのでまあいい方かと思いながら帰宅。

初めてのコースは楽しかったし、観客の熱い声援があるのも嬉しかったが、やはり遠いのは辛かった。一年に一度ならまだいいかもしれないが、毎週だったら辛いなぁと感じたレースであった。

とりあえずゴールスプリントに絡めるようにはなったので、あとはポジションニングを中心に順位を上げる経験を積んでいきたいと思う。


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