ということで、以前のエントリでも少し触れたが、5月8日に走ったグランフォンドニューヨークは、UCIが主催するWorld Cycling Tourの一つでもある。
UCIワールドサイクリングツアーは、アマチュアレーサー向けに、以下の日程で、世界6カ国で7大会が開催され、それらの大会での上位入賞者が、ベルギーでの最終戦への出場資格を得ることになる。
開催日 | 開催国 | 開催都市 | レース名 |
---|---|---|---|
4/14-16 | オーストラリア | パース | パース |
5/8 | アメリカ | ニューヨーク | グランフォンドニューヨーク |
5/8 | ポルトガル | エヴォラ | グランフォンドエディメルクス |
6/12 | スロベニア | リュブリャナ | マラソンフラニャBTC |
6/18 | ベルギー | ユイ | グランフォンドエディメルクス |
8/19, 21 | アメリカ | コロラド/フォートコリンズ | エシュロングランフォンド |
8/28 | スイス | ブル | グルイェルサイクリングツアー |
9/10, 11 | ベルギー | スタヴロ | UCIワールドサイクリングツアーファイナル |
もちろんアマチュアロードレーサーが対象なので、UCI登録のプロチームに所属しているレーサーは出場資格を得られないといった条件がある。で、アマチュアな自分は年齢別で5位に入賞することができたため、最終戦であるUCIアマチュアワールドチャンピオンシップの出場権を得ることができてしまった。
同年齢枠では、既にオーストラリアの大会で、タイムトライアル部門で3名、ロードレース部門で6名が、ポルトガルの大会からは両部門へ8名の出場が確定しているようで、自分は(日本人なのに変な話だが)ニューヨーク大会代表というような形になる。ちなみにポルトガルの大会同様、ニューヨークからの出場者も、タイムトライアルとロードレースの両部門に出場できるらしい。
そういえば自分の周辺順位には、ベルギー人やイタリア人もいたが、彼らは自国や同じヨーロッパで開催される最終戦への出場も見据えて、出場権を得るためにはるばるニューヨークまで参加しに来ていたのかもしれない。
ちなみにロードレースのコースは、2010年のツール・ド・フランス第二ステージの舞台となったベルギーはアルデンヌの山々。春のクラシックレースを締めくくり、アルデンヌ最終戦となるリエージュ~バストーニュ~リエージュで毎年走られているコースでもある。コンタドール、カデル・エヴァンス、イヴァン・バッソ、アンディ・シュレク、ヴィノクロフ、ベッティーニ、かつてはエディ・メルクスまでもが走ったコースである。
しかも開催国は自転車を国技とするベルギー。グランツールが行われるフランス、イタリア、スペインでさえ自転車は一番人気のスポーツではないが、ベルギーでは紛れもなく自転車が一番人気のスポーツとなっている。自転車の国、ヨーロッパの中で最も自転車な国。そんなところに挑戦するにはまだ早すぎるのではという思いがしまくっている。
宿泊予約、自転車の空輸といった詳細の案内は今週中に送られてくるそうだが、とりあえずあまりの急展開かつ大舞台であることもあり出場するかどうかも悩み中。現実問題、休みのスケジュールや、海外でのレースといったことなどもハードルになっている。
コース自体もかなり険しいクライムらしいので(ツール・ド・フランスのコースになるくらいだから当然といえば当然だが…)、自分ごときが走れるようなコースなのか、そもそも分不相応にも程があるのではないかなど不安要素ばかりだが、まずはいろいろ調べて悩んでみたいと思う。
凄過ぎます。参りました。
返信削除リエージュ~のコースは確かに厳しいですよね。
私の好きなバルベルデが得意とするコースですね。パンチャータイプ向きのコースかな?
そんなトコロ走れるなんて、うらやましすぎます。
まさに自転車の国への切符ですね。銀河鉄道999のパスみたいなもんです。
もちろん参加されるんですよね?
仕事のスケジュールとかイロイロ問題はあるでしょうが、素晴らしい経験ができますね!
返信削除参加することに意義があるとか言いますし、
ブログの読者としては出来れば参加していただきたい所ではありますが(ムムム)
それにしても銭形のとっつぁんww
激励ありがとうございます。
返信削除たしかに哲郎を思えば、例えネジになる運命が待っていようともチャレンジすべきかもしれませんね。
少なくともコースや力不足が理由で辞退なんてしないように気合いを入れたいと思います!
はい。仰るとおり貴重な経験には違いないので、例え最下位になっても出る価値はあると思えてきました。
返信削除あとはやはり仕事や家庭といった現実的な問題を中心にクリアーすべきハードルはありますが、行ければという方向で調整をしてみたいと思います。
ちなみに「どうしよう」と思った瞬間に浮かんだのはとっつぁんのあのシーンでしたww
こんばんは。
返信削除経済的、家庭的事情は自分の口出す権利はありませんので仕方ありませんが、コースにビビッてというのは男としてはNGですよね?
このシーンで、カリオストロのとっつぁんは思い浮かばないだろうなぁ。
キャプテン・ハーロックの「男たるもの、負けると分かっていても戦わなければならないときがある」のシーンが浮かぶかな…?
まぁ自分がこの立場だったら「どうしよう…」とかより以前に、泡吹いて倒れているかも知れませんが。。
叱咤激励ありがとうございます。松本零士は熱い男のセリフが多いですよね。
返信削除前回のグランフォンドニューヨークでは、敵を知り己を知れば…で、「敵」のことを全然知らずに走ってしまったので、今回は事前にしっかりとコース等の研究をしたいと思います。
これが後に言う「アルデンヌ攻勢」の始まりであった。。。
返信削除いやあ素晴らしい!
現地コースは、トレーニングマシンでシミュレートしますか?
あたってくだけろでいいじゃあないですか。
もし状況が許されるならば、ぜひがんばってください!
はい。GPSやコースデータがダウンロードできるようになっているのでTacxでシミュレートしたいと思います。あとはツールやLBLの映像を見てイメージトレーニングですかね。開催地はベルギーでもフランス語のワロン地域なのでまさしくマジノ線の舞台です。
返信削除とりあえず行けることになったらあたって砕けに行きたいと思います!