病院から出たいのだが、相変わらず職員はのんびりモードで「You cannot leave.」と譲らない。
「既に患者登録はしたし、住所も電話番号も伝えてるから心配ない。医師が戻ってきたら連絡をするようにしてもらえばいい」と言うが聞く耳持たず。
こうしてはいられず先程の医師を捜すために院内を注意されない範囲でうろうろする。
するとまた妻から電話が。やはり見つからないとのことで、ちゃんと場所は合ってるのかなど、言い合いになる。
口げんか状態になって話しながら歩いていると先程の職員からは随分離れ、いつのまにか入口近くの場所まで来ている。
これはこのまま出れちゃうんじゃないかと思って入口へ向かう。
すると入口の守衛が、「Done? Finish?(もう終わったのか?)」と聞いてくるので、「ああ、(自分的には)Doneだ!」と言い切ってみると通じた(?)のか、「ここは急患の入口専用だから、出る場合は一般病棟から出てくれ」と言われ、そのまま指さされた方向へ向かう。
ふと振り返ると、元いたエリアには「EMERGENCY」の大きな文字が。
どうやら救急用のエリアから一般病棟へ抜け出れたらしい。
そのまま歩いていくが、そもそも救急病棟が一般病棟の出口近くにないのか、出口が見つからない。半ば脱走する形で出てきたため、職員にも聞きにくい。いなくなったことが見つかって騒ぎになると面倒だし連れ戻されると大変なので自力で出口を探すしかない。
そうして歩いていくと、職員用の裏口のようなドアがあり、内側からだと開くのでそこから外へ出ることに成功。
外に出て白衣を着た病院の人とすれ違うが、単に休憩中のようでそのまま通り過ぎる。
とりあえずスマートフォンで自分の位置を確認すると、プロスペクトパークの北西にいることがわかったので、プロスペクトパークに向かって歩きながらバーブラに電話をする。男性が出るが事情を話すとどうやら彼女の自宅らしく、彼女はまだ帰宅していないとのこと。
次に妻に電話をすると、プロスペクトパークの南側にいるらしい。自分は北側にいるので中間で落ち合おうといい、南へ歩きだす。なにはともあれバーブラが伝えた電話番号は正しかったので、悪意(自転車を盗んでやろう的な)はないようで、現場にいなかったのは、妻が到着するのに時間がかかりすぎたために、待ってられなくて一時的に預かろうとしてくれたのだろうと考える。先程はちょうど自宅に戻ってる途中だったからかも知れないと思い、しばらく経ってからまたバーブラに電話してみると今度は彼女が出た。
自転車は自宅が近いもう一人の女性、キャサリンが預かってるということで、キャサリンの住所を教えてもらう。キャサリンの家はプロスペクトパークの北側だったので、引き返しがてらその旨を妻に伝える。
そしてプロスペクトパークの北端、グランドアーミープラザに到着。(下の写真は在りし日のグランドアーミープラザ)
グランドアーミープラザのすぐ近くにあるキャサリンの自宅に着くと彼女が出迎えてくれた。大丈夫だったかといろいろ聞かれ、こちらも御礼を言う。「娘たちも自転車に乗るんだけど、あなたの自転車が本格的で驚いていた。こっちに座ってお茶でもどうぞ。」と言われて断るのもあれなのでソファーに座り、2人の娘さんたちに挨拶。
キャサリンはプロスペクトパークが近いこともあってよくジョギングやウォーキングをしているらしい。こちらも事故の状況やその後の病院のことを話す。水をもらって飲むが、自転車の状態もチェックしないといかず、のんびりしているわけにもいかないので、事情を言って早々に出発することに。
自転車は幸いチェーンが外れているだけで、他には大きな問題は見つからなかった。衝突時の判断が功を奏していたのかもしれない。
チェーンを戻したときに手が汚れたので、洗面所を借りて手を洗ってから御礼を言って出発。
妻に無事自転車を受け取ったことと、自走で帰れそうなことを話して、それぞれ別々に帰宅することに。
そしていつもの道を通って何事もなく自宅へ帰宅できたのだった。
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