事故の記録その3:病院にて

本日もまだ激しい筋肉痛が残っている上、にわか雨との予報だったので自宅でTacxを軽く流すだけにした。
というわけで昨日の続きからである。

結構な分量になり、一方で通常生活&療養生活を送っている中で時間が十分に取れず、少しずつのエントリになってしまうがご容赦いただければと思う。


■病院へ

救急車は自分を乗せて動き出した。

そんなに遠くないと言われて安心しつつも、救急車の天井しか見えないので不安である。



どこかの病院に着くと、担架のまま入り口を通って院内に運ばれる。

そこで何人か医者らしき人たちに囲まれて、チェックをされる。

まずは手。「思いっきり私の手を握ってみて」と言われるのでグーっと握る。

次に手首がちゃんと動くか、違和感がないかを確認される。

そして脚。足首で医者の手を押す、逆に抑えてもらって上方向に上げる。

ひざを立てることができるか。ひざを伸ばした状態で脚が上がるかなど、関節を中心にチェックが続いていく。

「ここからは一番重要だから、動かしていいというまで自分からは絶対に動かすな!」と言われて首のチェックをされる

首も問題なし。

その他いろいろとチェックをされたあと、とりあえず危険な状態ではないという判断がされて、カーテンで仕切りが可能なベッドに運ばれる。



その後、医師がやってきて事故の状況を話したり、再度体に異常がないかチェックしてもらう。

その間に妻から電話が来る。事故現場に自転車を取りに向かっている妻からだと医師に伝えると、電話に出ていいとのこと。日本と違ってこちらは院内での携帯電話はOKなのか、それとも緊急だからOKしてくれたのだろうか。

妻はタクシーの運転手がよく場所を知らず、全然違う入口で降ろされてしまい歩いて事故現場に向かっているとのこと。自転車と一緒にいてもらっているバーブラの名前と電話番号を伝えて電話を切る。

医師の再確認の結果、裂傷だけで骨折等はないようだということで、緊急を要する事態ではないからか、また後で来るからといって出ていってしまう。

しばらくゆっくりしているが手持ちぶたさで現場を保存しておく(=写真を撮る)。

こちらがヘルメットと(血染めの)グローブ。



病院のベッド。



しばらく待っているが、全然戻ってくる気配がない。こんなとこでゆっくりしている場合ではないのだが…。

と思っていると、また妻から電話が。どうやら広大なプロスペクトパーク内(237ha。日比谷公園(16ha)の15倍近くの面積)で迷子になってしまったらしい。そしてバーブラの電話番号に電話しても、男性が出て繋がらないとのこと。

自分の無事(?)が確認できた今、迷子になっている妻と自転車が緊急の問題である。

もう血が出ていた部分については応急手当をしてもらったし、関節、体幹、腕、脚の動きは問題ないので普通に歩くことができる。

カーテンで仕切られたスペースから出て、職員に先程の医師がどこにいるか聞く。が、知らないとのこと。

しょうがないので、もう帰っていいかと聞くと、ダメだダメだとすごい剣幕。

まずはあの医師からお墨付きをもらおうと思い自分で周囲を見渡すが見つからない。

そうこうしているとまた妻から電話が。無事に事故現場に着いたが、それらしき女性もいなければ自転車もなくなっているとのこと。

再三になるが、ブルックリンは街路樹に地球ロックした50ドルの自転車を街路樹ごと斧で切り倒して盗むような地区である。

こうしてはいられない。

一刻も早く病院を出て状況を確認せねば。

事情を説明しても職員は聞く耳持たずで、こちらの緊急度を訴えても「とりあえず待ってろ」の一点張り。

しょうがない。こうなったら自力でこの施設から脱出するしかないと決意するのであった。


2 件のコメント :

  1. ヤバい。
    不謹慎かもしれませんが、病院大脱走計画編がなんか面白くなってきちゃいました(^_^;)

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  2. 私も病院の独特な無機質的な雰囲気と、EMERGENCY等の英語の区画表示で、昔やったゲームのHalf Life(研究施設から脱出する)がデジャヴしました。

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