プロスペクトパークでの早朝環境とクラッシュ

前々回、セントラルパークでの混雑状況を書いたが、それに引き続き、今週のプロスペクトパークの状況。

■日曜のソロライド

先日、土曜の夜にベルギーの旅程の宿予約等に時間がとられてしまい寝るのが遅くなってしまった。

その影響もあり、日曜の朝は寝坊。起きたのは7時。そこから準備をして7時半過ぎにトレーニングに出発。

プロスペクトパークに着くと、いつもと様子が違い、やけにランナーが多い。



どうやらランニングイベントをやっている模様。

基本的にサイクリングロード(2車線分)は空いているが、土曜のセントラルパークと同様、一部区間で狭くなっていたり、そもそもランナーが多いので混雑している。

それでもいつものように周回を始める。

すると、レースで顔馴染みの黒人青年、ミッチェルがチームでグループライドをしている。どうやらテンポ走のようで、それなりに追い込んでいる自分は彼らを追い越してライドを続ける。

もともと8周しようかと思っていたが、混雑していたので5周に切り替えてファイナルラップで追い込みをかける

すると最初の周で追い越したミッチェルたちを周回遅れにする。彼らはそもそもテンポ走のグループライドなのでスピードを出していなかったのだが、自分に触発されたのか、スプリントをしかけてくる。

最後はミッチェルとスプリントしながらフィニッシュラインを通過。

「いいスプリントだったなぁ!」と声を掛け合ったあと、自分はクールダウンに入り練習終了。会話をしなくてもお互い脚で魅せ合うというのはまた楽しいものである。

ちなみに後輪は土曜日にパンクしたため、とりあえずホイールごと交換。今は前後ともAeolus 5.0のクリンチャーという前の状況に戻っている。

それでもこれまでより速いタイムが出せるのだから、やはりエンジン第一なのだなと思うのであった。


だがライド全体で言えば、サイクリストが多かったり、セントラルパークと同様、対向車を確認せずに道路を横切る人などがいて、その度に声を上げて気付かせたり、徐行したりしなければならなかった

結局、8時前後ではもう混雑するので、やはり思いっきり走りたいのであれば5時~6時台がベストであると思った。




■火曜のクラッシュ

火曜の早朝チーム練習はスプリント。参加したのはダン、ジェフ、リッチ、エリック。

1周のうちで3箇所スプリント区間を設け、そのうち2箇所は39-17tのギアで、スタンディング(停止状態)から一気に高回転ケイデンス(120~160rpm)で、1箇所は53-17tのスプリントを繰り返す。


スプリント区間以外はリカバリーで軽く回すのでいわゆるインターバルトレーニングである。(インターバルトレーニングの効果についてはActive.comでも取り上げられていたのでまた改めてエントリでもしたいと思う)

軽く回しているときに自然発生的な20台くらいのプロトンが追い越していく。

すると、ちょうどレースのスタートフィニッシュラインあたり、先を行くプロトンが見えなくなるかくらいのところで、プロトンの集団から大声が上がりクラッシュ発生

タイミング悪く後方から車が来ており、ダンが「Stop! Stop!」と叫んで車を止め、すぐに倒れている人に駆け寄って傷の確認、自転車の確認を行う。このあたりの仕切りの上手さはさすが130人のチームをまとめるプレジデントである。

話しを聞くと、サイクリングをしていた夫婦に集団が突っ込んで、集団も声を上げたのだが間に合わず、集団内で押し合うような状態で挙動が乱れ、集団の一人と夫婦の旦那が接触、転倒したとのこと。



逆走等々の交通ルール違反での事故は弁解の余地はないが、お互い同じ方向での接触だったのでローディー集団のShare the roadが徹底されていなかったと言わざるをえないサイクリング夫婦にしてみれば、突然20台からなるロードバイク集団に高速で囲まれて倒された感じになるのでたまったものではなかっただろう

サイクリングロードを目確認もせずに渡る歩行者など、Right-of-way(道路の優先権)を侵害している場合は、大声を上げて注意するが、上記のような場合には、後ろから追い抜かす方が最大限の注意を払って事故を回避すべきである。

やはり早朝でも事故が起こるときは起こる。特に自然発生的即席プロトンでのクラッシュが多いと感じる。あなおそろしや。


■水曜の早朝

そして、今朝、6時前のプロスペクトパーク。

6時を過ぎるとローディーもランナーも増え始めるのだが、5時台はプロスペクトパークを一人占め状態



これから冬が近づくに連れて早朝にパークに繰り出す人の数も減ってくる(それでも来る奴は来るが)。

ニューヨークの冬の寒さは半端ではないし、シーズンオフということもありモチベーションも下がるが、一方で混雑しないというのはありがたいところである。

特に自分の吐息と鼓動の音だけが聞こえる誰もいないパークの環境は気持ちの良いものがある。

そのメリットを励みにこれからやってくる長い冬ライド期間を乗り越えたいと思う。




2 件のコメント :

  1. 今回の事故:夫婦への集団が追い越していくのは確かに危ない状況ですね。
    東京(私は最近あまり乗りませんが)はノーブレーキピストの連中やらでモラルハザードが甚だしく、完全に交通戦争状態です。プロスペクトパークの様な良い環境はないので、都内在住ローディーは困っているのではないでしょうか。
    ��私は湾岸の方にでてトレーニングをしているのでまだましですが)
    冬のNYのトレーニングは寒すぎて大変そうですね・・・。

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  2. 初心者ロードレーサー2011年8月26日 23:21

    ロードバイクはヘタしたら一般道の自動車より速いですからね。それが集団で後ろから来るとなるとかなり怖いと思います。
    ノーブレーキピストはちょうど取り締まり強化のニュースが出ていました。アメリカだと法的には問題ないのですが、バックの踏み方の技術が未熟な人に乗られると他の人にまで迷惑がかかるので困ったものです。
    http://www.mbs.jp/news/jnn_4810056_zen.shtml
    冬のニューヨークはマイナス10度だろうが寒いだけならまだ気合いでなんとかなるのですが、雪が積もってしまうと物理的にトレーニング不可能になってしまうので室内ローラーに依存せざるを得なくなってしまいます。ローラー台はローラー台でモチベーション維持が大変ですが…。

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