Reynolds Thirty Twoの実走インプレッション

ということで、先週金曜に届いたReynolds Thirty Twoの実走感想である。

外観等々の写真については、以前のホイール到着時のエントリをご参照いただきたい。


■レースでのインプレッション

昨日のレースレポートの最後に「そういえば」と付け加えた形でReynolds Thirty Twoの話を書いたように、ぶっちゃけレース中はまったく新ホイールにしたことを忘れていた。

それならそれで、逆プラシボ効果的なものがあったかというと、そうでもなかった。

例えば、プラシボ効果の場合、「新しいホイールで走っているんだ」と意識してしまっていることで、そんなつもりはなくても、実際の効果以上にその効果を認識してしまうことがある。

今回の場合は逆で、「新しいホイールで走っている」ということを忘れていたので、逆に、「あれ?なんで今日こんなにペダルが軽いんだろう?速く走れてるんだろう?坂が楽なんだろう?」と疑問に思って、「あっ、そうか、新しいホイールだからか!」と気付くパターンになれば、プラシボ効果ではなく、実際に効果があることの証明であり、驚き、感動になると思った。

しかし、実際は、レース後、家に帰ってる途中で、「あっ、そういえば今日新しいホイールをはいてたんだ」と思い出しただけで、特にレース中に効果を感じることも、不便を感じることもなかった…

ただ単に自分が鈍感なだけかもしれないが、そもそもレースでは、ドラフティングの効果が大きいし、集団のペース、位置取りでの変化が大きい。さらにレース中はアドレナリンが出ていて精神的にも一種の興奮状態にあるため、それらの変化の大きさの前には、ホイールの違いは意識しないでも感じられるほどのものではなかったのかもしれない。その上、土曜日のレースの疲れが残っていて、最初のヒルクライムで脚の疲れを感じていたくらいだから、インプレの比較も何もあったものではなかったのだ。

結局、実際の効果の有無に関わらず、レース中では上記理由(ドラフティング、集団ペース、興奮状態)によって効果が感じられにくい状況にあるのでインプレッションには適さないことがわかった。

ということで、火曜朝のヒルスプリント&スタンディングからのスプリント練習のときに、これまでの自分の走りと比べて違いを把握しようと試みた。


■トレーニングでのインプレッション

実際、レースで走ってみての感想は、「たいして効果感じないなぁ」であった。

だが、それは上掲の理由によるものかもしれないので、火曜の早朝トレーニングにて再度使用。

まずはヒルスプリントを2本。

2本目にいきなり自己新記録が出た。スタートラインから山岳賞ラインまでで1分36秒。

同じような全力ヒルクライムで1分40秒かかっていたので、まあ時間にしては4秒ではあるが、効果があると言って差し支えないと思う。(11日追記:パンク後、前輪をBontrager Aeolus 5.0のクリンチャーに換えてちゃんぽんホイールで走ってみたが、1分35秒が出た…。やはり筋肉向上の問題なのだろうか…)

上っているときも、もちろん全力なので「軽く回せている」状態ではないが、いつもより1つ上のギアを(言い過ぎか…)90回転でぶん回せる感じである。

一方、その後のチーム練習ではスタンディング(自転車の上で停止する)からのスプリントだったのだが、 他のチームメイトに遅れを取ることが多く、やはり高速走行、特に高速スピードの維持は苦手である感じがした。

例えば、ケイデンスを90回転から100回転に上げるときに必要なパワー出力と、一旦100回転に上げた後で100回転を維持し続けるときのパワー出力では、後者の方が前者よりも少ないパワー出力で済むそのときの後者のパワー出力が、Reynolds Thirty Twoでは他のディープリムホイールに比べてより多く必要になる感覚があった。

ちなみにスタンディングスプリント練習を続けている途中で、いきなり前輪がパンク…

まだ二回しか使っていないチューブラータイヤが逝ってしまった。

これだからチューブラータイヤはコストパフォーマンスが悪くて嫌だなあと思ってしまうのだった。

といってもあくまでパンクは運とタイヤの問題なので、ホイールには問題ないことを付記しておきたい。

結論としては、やはりヒルクライム決戦用ホイールと評した通り、平地がない山岳レースでは武器になると思う。


2 件のコメント :

  1. ありゃりゃ、パンクしちゃいましたか。
    こればかりはどうしようもないですよねー。
    勿体無いからと言って安いチューブラータイヤを使うくらいなら、性能的に言っても高級クリンチャータイヤを使ったほうが良いですし。
    難しい問題ですね。
    人によってはチューブラータイヤにシーラント剤を入れて、パンクリスクを軽減しているようですが。
    ホイール、多分長距離のヒルクライムなら違いがより明確化されるかと思います。
    きっと、たぶん(^_^;)

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  2. 初心者ロードレーサー2011年8月13日 0:35

    はい。いきなりのパンクで凹んでます。
    とりあえず今はちゃんぽんホイールで走ってますが…。
    もともと、スペア用に買い置きして置いたものを装着したところいきなりパンクしてしまい、換えのチューブラータイヤもまだ買ってないんでスペア含めて何個か買い置きしておかないといけません。
    ホイール買ったばかりだというのにまた出費が…。
    シーラント剤も手ですが、次は耐パンク性能が高いレース用タイヤにしようかななどと考えています。
    ホイールはまだまだ試してみないとわからないかもしれませんが、長い山岳では効果が出そうな感じです。

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