欧州遠征記2日目:アンのロードレースモニュメントとCompex Wireless

2日目、リエージュのホテルで午前5時に起床。

が、外は真っ暗で夜が明けてくる気配もなし。当時のニューヨークでは、5時過ぎであれば十分明るく、ライトなしにライドできていたので、すっかりライトを持ってくるのを忘れてしまっていた。

まあボーっとしていてもしょうがないので、とりあえず立体駐車場へ向かう。と…。



シャッターが閉まっている…。この後訪れた他の街では、駐車券や暗証番号でシャッターを開くことができたのだが、この立体駐車場ではそういったものもなし。説明書きもフランス語で読めず…。



2日目はドイツ入りする予定の上、その前に寄りたい所もあったので早めにリエージュを出発しなければならない。ホテルの受付には誰もいないし(もちろん呼び鈴を鳴らせば出てくるのだろうが)真っ暗だったこともあって、ホテルの部屋に戻って昨日買ったお菓子を食べてリエージュのパンフレットを見ながらCompexで大腿四頭筋を動かしてやる。



その後シャワーを浴びて出発準備。ホテルをチェックアウトして出発。



君主司教宮殿(現リエージュ州政府庁舎)を通り過ぎる。



こちらは君主司教宮殿の側面。



リエージュの北西にある街、アン(Ans)に向かう。



リエージュ~バストーニュ~リエージュといえば、ツール・ド・フランス(1903年開始)より10年以上前の1892年から開催されている最古のクラシックレースだが、そのゴール地点はリエージュではなく、このアンに設定されている。ということでアンを一度は見ておきたかったのである。



アンの街並み。まあ身も蓋もない言い方だが、普通のベルギーの片田舎である。



そしてアンにあるマクドへ。このマクドに寄るのは実は出発前から決めていた。



というのも、目的はこれ。



ロードレースのモニュメントがあるロータリーである。日本やアメリカのロータリーでロードレースを題材にしたものなど見たことがなく、そこらへんはさすが自転車が国技のベルギーである。ちなみにベルギーで有名な女性アーティストの作品。前回紹介したリエージュの聖バルトロマイ教会の像(というか鉄の板)も彼女の作品。



そしてCompexの販売代理店に寄る。この日の朝にも使ったが、体調を崩したり病気で体を動かせないときや、時間が無い旅行中などに適度に筋肉を刺激できるのでトレーニング補助器具として重宝している。



というのも、カヴェンディッシュがイメージキャラクターをしている新製品、Compex Wirelessというものがヨーロッパで先行発売されているからである。



店頭ディスプレイにはCompexがあるのでここで間違いないようだ。店の中に入って拙いフランス語で「Pardon. Je voudrais acheter…(すみません、これ買いたいんですが…)」と問い合わせをする。時折、スマートフォンで写真を見せながらなんとか伝わり、店の奥の棚を一緒に見るが、まだ入荷していないとのこと。



しょうがないのでお礼を言って外へ。



車は一路ドイツのアーヘンに向かう。

ベルギー旅行でなんでドイツのアーヘンなんだと思われるかもしれないが、現在でこそ国が分かれているものの、8世紀ごろのフランク王国や神聖ローマ帝国では、同じ国の同じ地域であり、カール大帝の故郷であり没した地でもあるアーヘン、その西にあるリエージュ司教区と東にあるケルン大司教区。このあたりはむしろ歴史的にはかなり繋がりが深く、同じ文化的土台を持った都市といって良いのである。

高速道路を走っていると、いつの間にか国境を越え、ベルギーとドイツの間にあるオランダのマーストリヒトを通過。UCIワールドツアーでパリ~ルーベの後に設定されているクラシックレースの1つであるアムステルゴールドレースが行われる舞台である。というかリエージュにしろ、アンにしろ、この辺りはまさしく「走れば有名ロードレース開催地にあたる」状態である。ちなみにマーストリヒトはEU創設となったマーストリヒト条約が結ばれた地でもある。(一般的にはこっちの方が有名だが…)



そしてドイツに突入。



2ヶ国目、ドイツのアーヘンへ足を踏み入れるのであった。




2 件のコメント :

  1. 上の表示は「クルマを~(取り出す?)~するまえに、降りて清算マシンで払ってね」(光の反射で大事な単語がイマイチ判明せず)
    下の表示は「チケットがある場合は、左手のキーボードに、チケットの右下にある6桁の数字を入力してね」
    という感じだと思いまする。
    いかにも分かりにくそうですがおそらくは、同じような駐車券や暗証番号システムかと。

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  2. 初心者ロードレーサー2011年11月3日 23:42

    ありがとうございます。やっと謎だった張り紙?の意味がわかりました。大学時代に1年やって挫折したフランス語がこんなところで報いてくるとは、当時は思ってもみませんでした…。
    今思えば、Blackberryを持ってたのでGoogle Translateででも翻訳すればよかったなぁと思います。

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