マーク・カヴェンディッシュがイギリスBBCの「今年のスポーツ選手」に

カヴェンディッシュがイギリスBBCの「今年のスポーツ選手」(Sport Personality of the Year)に選出された。

特筆すべきところは、全てのスポーツの中でのトップ選出というところであろう。

ちなみに2位はゴルファー、3位は陸上の金メダリストである。

これが日本だと、まず野球、サッカーが来るのだと思う。

その昔、中野浩一が王貞治の年棒を越える賞金を稼ぎ、巨人軍が日本一を9連覇したのに対して世界一を10連覇したが、新聞のスポーツ欄を賑わすのはやはり野球であった。その傾向は変わっておらず、今でもやはり日本のメジャースポーツといえば野球、サッカーで、自転車がそれに並ぶ位置にまで来ていないのは悲しきかな事実であろう。

実際、NHK放送文化研究所世論調査部による「日本人の好きなもの」2008年版による調査では、一番人気は野球(プロ野球、高校野球)、そしてフィギュア、マラソン(駅伝)、サッカーと続く。自転車レースは全20スポーツ中、新体操と並んで最下位であるが、候補に入っているだけでも善戦していると言えるのが実情である。

一方で、こんなニュースもある。

  Ídolos que pasan desapercibidos(気付かれないアイドルたち)

スペインの新聞の一面に報じられたもので、「FIFAクラブワールドカップ2011で来日しているバルセロナのスター選手たちが日本で自由に街を歩いている。例えばイニエスタは、日本で普通に地下鉄に乗っている。これがスペインだったら、熱狂的なファンで大混乱になっていることだろう」というものである。

確かに、ユニフォームを着ている姿の方が普通なので、普段着で自分の生活圏にいきなり現れたらわからないかもしれない。

今回もスーツ姿のカヴェンディッシュが登場しているが、(申し訳ないが)似合っているとは言い難いものがある。スーツ越しからでもわかるその引き締まった筋肉はやはりレースジャージの下にこそあるべきものだと思う。



ちなみに隣りにいるのは妊娠中のガールフレンド。



そういえば、以前カデル・エヴァンスのスーツ姿も見たが、やはりBMCジャージの姿を見慣れているせいか、違和感を感じたものであることを思い出した。



逆に言えば、レースジャージ以外の服装に違和感を感じさせてしまうところこそ、本物のプロの姿なのかもしれない。


2 件のコメント :

  1. 逆にイギリスでルーニーとかサッカー選手が選ばれていない方が驚きでした。
    イギリスは自転車盛んなんでしょうかね?イギリス製のバイクって知らないし。。
    イニエスタは地味なので、普段着だと気付かれないと思いますw
    メッシなら別かもしれませんが。

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  2. 初心者ロードレーサー2011年12月26日 3:43

    ルーニーは過去入選(3位以内)していないようです。ベッカムは2001年に1位。1999年と2002年に2位に選出されています。イギリスも欧州なんでメジャーなスポーツの一つだと思います。トラックではサー・クリス・ホイが2008年に1位になってますね。まあ彼は大英帝国勲章やナイトの称号を得ている国民的英雄なので当然といえば当然ですが。
    おそらくスペイン紙が驚いていたのもそこで、スペインだとイニエスタでも地下鉄が大変なことになるのに日本は違うということなんだと思います。

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