アメリカ紙幣の50ドル札の顔、ユリシーズ・シンプソン・グラント将軍である。
大統領でもあったが、将軍としての功績の方が有名であるためグラント将軍と呼ばれることが多い。
南北戦争といえば北軍のグラント将軍と南軍のリー将軍であり、グラント将軍が最終的に北軍を勝利に導くことになる。そしてアメリカ史上初の陸軍士官出身のアメリカ合衆国大統領である。
ちなみに陸軍士官出身の大統領といえば、GHQ最高総司令官のダグラス・マッカーサーも日本統治中に大統領選に出馬したことがある。(結局落選したが…)
ということで、そのグラント将軍が奉られている北アメリカ最大の廟がニューヨークにある。
正式名称はGeneral Grant National Memorial(グラント将軍国立記念碑)、通称、Grant's Tomb(グラントの墓)である。
そしてGrant's Tombの近くにあるコロンビア大学主催の大学生クリテリウムレースがGrant's Tombで行われる。
さらに大学生だけでなく、社会人含めたいわゆる実業団のレースも行われるのである。
ということで今回はGrant's Tombのクリテリウムコースを紹介。
この反時計回りのクリテリウムコース、一般道を使って行われるだけあって、道路の状況によって2種類のコース設定がされる。
一つはGrant's Tombの周りを周回するショートコース。
ショートコースは0.7マイル(1.12km)という短い区間でありながら、廟は中心が最も高い位置にあるため、二つあるコーナーは常に下りの高速カーブとなる。
もう一つは120丁目に入ってClaremont Avenueに延長するロングコース。
ロングコースは0.9マイル(1.44km)で、122丁目が8%勾配のショートクライムとなっているのが特徴。120丁目も下りでスピードを上げたまま市街地のL字カーブに入るためクラッシュが起こりやすい。
さらに西はハドソンリバーに面しているため川からの風が強く、市街地に入るとビル風の突風も来る。32mmの低いリムハイトなのに突風で前輪がズレたときはヒヤッとしたものである。
クリテリウムの中でもテクニカルな部類に属するコースである。
といっても自分の場合は別の原因で辛い思いをしたのであるが…。
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