キャンプ最終日の朝。
前日はDelaware Water Gapに一般道が通じていないことがわかり見事撃沈。
ところが、今回のキャンプについてご説明したとおり、デラウェア川は東側がニュージャージー州、西側がペンシルベニア州となっており、昨日行けなかったのはニュージャージー州側…。
ニュージャージーから行けぬなら、ペンシルベニアから行ってしまえ、ホトトギス(?)!
ということで、デラウェア川西側を上流へ走ってDelaware Water Gapへアプローチすることに。Delaware Water Gap National Recreation Areaにはサイクリングロードもある(地図の上、シャウニー山の南にある緑のルート)。
距離的にはこの3日間で一番長くなりそうなので4時に起床。
というか他のみんなはキャンプ中心で早朝は寝静まっている中、自分は早朝サイクリングに全力を注いで別目的になっている気がする…。
それでも自転車に乗るのを早朝に限定して、日中のスケジュールに影響を及ぼさないようにしているのは、自分なりのRide Life Balanceの調整ゆえではあるのだが。
■Delaware Water Gapへ
まだ暗い中を出発。
今日はこの3日間で最も朝霧が立ち込めている。
霧が地表に集まっているため、工場も煙突だけ突き出て見える。
霧の中を北へ進む。
これまで毎回渡っていた橋を今回は渡らずに直進。
ちなみにこの道はそんなに路肩も広くないにも関わらずペンシルベニア州のサイクリングルートに指定されていた。
一般道とはいっても、デラウェア川の東のニュージャージー側にある高速道路I-80に並んで、ペンシルベニア側の幹線道路となっている。
大きな地図で見る
朝とはいえ、スピードを出してる車を横目にしながら進むと、ついにDelaware Water Gapの南端に到着。
右手には昨日尾根を上ったタマニー山が。
左手には峡谷のペンシルベニア側のミンシ山。
峡谷が見え始めてくる。
そして眼前に峡谷が姿を現す。
ブロンプトンを置いて記念撮影。
このまま足を伸ばしてDelaware Water Gap National Recreation Areaにあるサイクリングロードに向かう。
道路沿いに滝も見かけることができる。
その名もDelaware Water Gapという名前の町を通り過ぎる。
支流の橋を越え、デラウェア川に沿って大きく針路を東にとって川沿いを進む。
10%前後のアップダウンが続く中、折り畳みで奮闘。
走っていくとDelaware Water Gap National Recreation Areaに到着。
一般道から脇道に入り、サイクリングロードに突入!
って、これ……?
水溜り…だと…?
さらに進むと林に囲まれた森林道が。
ちゃんとサイクリングロードのマークもある。
が、さきほどの水溜りの砂利道よりもさらに酷く、ブロンプトンの太いタイヤでありながら、タイヤが石をパキンパキン跳ねる音が何度も聞こえる。
このままでは走るどころかパンクしてしまうと思い引き返すことに。
うーん、サイクリングロードよりも一般道の方がよっぽど走りやすい。そもそもこういった大自然の中のサイクリングロードはマウンテンバイクだったり向けで、ロードバイク志向の人には向かないのかもしれない。
■帰路へ
そこから復路へ入り、元来た道を戻る。
線路を越えてキャンプ場へ。ちなみに路面表示のRRXはRailRoad Crossingの意味。XはCrossingを表している。CrossingはXINGと略されることもあり、ニューヨーク市でも通学路などで「SCHOOL XING」の路面表示を見ることができる。
少し時間があったので、キャンプ場を内陸へ入った台地に上る。
台地といっても斜度15%前後の斜面が続き汗だくになる。
台地の上はこれまたのどかな景色が広がっている。
池も多く気持ちがいい。
木々に囲まれた下の道とは違い空が広い。
しばらく走ってから台地を降りてキャンプ場へ。
と、少し先を野ウサギが横切る…。
ちょうど悪いタイミングで、対向車線から車が…。
ブシュッ!!!!
Σ( ̄□ ̄|||)!!
茶色の野ウサギが、一瞬にして赤い物体になって飛び散る……。
これまでロードバイクに乗っていて、動物の轢死体は何度も見てきたが、轢かれる瞬間を見たのはこれが初めてだった。
いや、以前プロスペクトパークで不運にもリスを轢き殺してしまったことはある。尊い命を奪ってしまったことには変わりはないが、ロードバイクの場合では出血もなく、少なくとも見た目には意識を失っているだけなのかもしれないと思うくらいで、目を逸らすような状態ではなかった。が、今回のは元の面影が一瞬で消滅するほどの凄惨なもので、吐き気にも似た気分の悪さを感じたのであった。
そんなこんなで早朝サイクリングの清々しい気持ちが台無しになって、気持ち悪くなったままキャンプ場に戻る。
この日の朝食は食欲がわかなかったことは言うまでもない…。
ちなみにこの日はメモリアルデイの祝日。アメリカのMemorial Dayとは、戦没将兵追悼記念日のことであり、キャンプ場でも元軍人らしき人たちがセレモニーを行っている。
バーベキューをパンで挟んでバーガーとホットドッグというアメリカンな昼を食べてキャンプ場を後にする。
ということで、Delaware Water Gapの地溝帯を眺めつつ、3泊4日の旅を終えたのであった。
その後、帰り道にあるジャージーガーデンモールへ立ち寄る。
三連休の最終日とあって混雑している。
リラックマの携帯ケースも売っている。
自転車中毒な自分はリラックマよりラリックマ派である。
ブルックリンに戻って家の近くの中華で夕食。
今回はロードバイクではなくブロンプトンでのライドであったが、景色あり、激坂あり、トラブルありで面白いものであった。
グロ画像に備え最後まで目を細めて見てしまいましたw
返信削除ご期待に添えませんでしたが(笑)、あれはもう思い出すのも気持ち悪い感じで、言葉でお伝えするので精一杯でしたw
返信削除自動車は残酷だなぁと思わされました。。。