6月30日のプロローグは個人タイムトライアルである。
2012年のツール・ド・フランスは、個人タイムトライアルの比重が大きいことが特徴で、全部で個人タイムトライアルが3回もある。
このプロローグはそのうちの1回である。
■リエージュのコース
ちなみに今回の舞台はベルギーのリエージュ。
ちょうど昨年の9月、UCI World Cycling Tour Finalの遠征で訪れた街である。
少し山側に入ると激坂が出てくるリエージュであるが、今回はプロローグの個人タイムトライアルということもあり、川沿いのメイン通りを走る。東京で言うと、日本橋や銀座沿いを走ってるような感じか。
この手前の道が本日個人タイムトライアルが行われたメインルート。中央分離帯を境に往復のコース設定となっている。
画面右手には君主司教宮殿が。
この君主司教宮殿の前をぐるっと回る。これまた日本でいうと皇居の前を回るような感じか。
ちなみに昨年の12月に無差別爆弾テロが起きたのもこの広場である。
さらに、ちょうど残り1kmのところに前回泊まったホテルが。右側に見える万国旗が立てられている建物がそう。
残り1kmのゲートもあってか、毎回テレビで映されるのでホテルにとってはベストポジションである。
■個人タイムトライアル
ツール・ド・フランス17回出場、アメリカはニューヨーク出身のジョージ・ヒンカピーも。
そしてルクセンブルクのフランク・シュレク。
そんな中、やはり注目は新旧タイムトライアル王者対決。まあ経歴だけ見れば4回世界チャンピオンを獲得しているカンチェラーラなのだが、現在の世界チャンピオンということでトニー・マルティンにも注目が集まる。
そしてトニー・マルティンがスタート。
が、痛恨のパンク。というかたった6.1kmの距離でパンクに見舞われるとは…、不運としかいいようがない…。
それでも全体から見れば上位に食い込むあたり、さすがである。
さらに満を持してカンチェラーラがスタート。
めちゃくちゃ速いっ!!
2位のウィギンスに7秒差の大差をつけて、1人別次元の世界である。
最後は昨年の覇者、エヴァンス。
最終走者のため後ろには大会車が何台も続く。
ということで、カンチェラーラの化け物さを見せつけられたプロローグであった。
■プロのウォームアップ
ところで自分が注目しているのはむしろウォームアップの光景。
アマチュアでもレースやタイムトライアルに出場する以上、プロのスタート前のウォームアップは非常に参考になる。
昨年のツール・ド・フランス、世界で最も速かった男のウォームアップ。
めっちゃ汗が出てる…。
というか汗だくである。7分半という短い時間に全力疾走を持ってくるために汗がボタボタ落ち続けるほど体を暖める。
なにはともあれツール開幕。一年に一度のお祭りの開始である。
ホント速かったですねー。
返信削除また寝不足の3週間が始まります(^_^;)
今年は誰も大きな怪我とかしないとイイんですが。
復活を印象づける感動の走りでした!あこがれますTTスペシャリスト
返信削除あの速さにはド胆を抜かれましたね。トップ選手ばかりが集まった中でさらに大差をつけるとは…。
返信削除今回はアンディ・シュレクや、まさしく今イエロー着てるカンチェラーラも既に骨折の怪我をしてきてるんで、開幕以降はもうアクシデントは起こって欲しくないものです。
まさしく!!とても3ヶ月前に鎖骨骨折していた男の走りとは思えませんでした。「必ず戻ってくる」と手術後のインタビューで答えてましたが、まさにその通りの結果を見せてくれました!!
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