ボディマスとは単なる体重ではなく、体重と身長の比を量ったものでBMIの考え方に近い。
詳細は以前取り上げたことのある以下のエントリをご参考いただきたい。
スプリントと身長
TrainingPeaksにもJoe Frielの以下記事が掲載されており参考になる。
Body Weight Management
求め方はアメリカ人にとっては簡単※で「体重(ポンド)÷身長(インチ)」。(※kgとcmの世界では単位変換をしないといけない)
つまり、「ボディマス」=「1インチあたりのポンド数」であり、敢えて単位をつけると※lbs/inchとなる。(Joe Frielのページでは単位がついていないことがあるが、ここでは明示的に単位を表示して表記する)
トライアスロンの男性競技選手は2.1~2.3lbs/inch、女性の強豪選手は1.8~2.0lbs/inch。男性で2.5lbs/inch、女性で2.3lbs/inchを超える場合は平坦なコースのレースに出るべきとのこと。
ただ誤解してはならないのは、これはあくまで「for serious athletes」の話しである。
なぜならこのボディマスの体重は筋肉や脂肪の比率は考慮されておらず、考慮されていないというよりも、むしろ体脂肪を落とした後でのserious athlete向けに語られており、ある程度努力の壁まで行き着いた場合が前提になっている。
「ボディマスで適性を決める」のは、少なくとも体脂肪率1桁を大きく切ってからで十分で、自分のようにまだ体が鍛えあがっていない人や、これからボディマスをどうとでも変えられる伸びしろのある人(自分は伸びしろがあるのかわからんが・・・)は、ボディマスを基準にして適性を決めるのは早計というより勿体無く、自分の可能性を自ら狭める必要はないと思う。例えて言うなら、まだ高校教育も受けていない中学生が、今の学力と知識を基準にして就職先を選んでしまうようなものである。
つまり、あくまでもボディマスの正しい使い方とは、「今のボディマスを前提にして参加レースを制限するもの」ではなく、「目標とするレースに最適化するために現時点の進捗を測るもの」であるべきである。
以下は身長別のボディマス表であるのでご参照いただきたい。大まかに、ボディマス2.0lbs/inch以下であればクライマー、2.5lbs/inch以上であればスプリンターの体格という目安になるかもしれない。
身長(cm) | クライマー(Mass 2.0以下) | スプリンター(Mass 2.5以上) |
---|---|---|
155 | 55.36 | 62.78 |
156 | 55.72 | 63.18 |
157 | 56.07 | 63.59 |
158 | 56.43 | 63.99 |
159 | 56.79 | 64.40 |
160 | 57.15 | 64.80 |
161 | 57.50 | 65.21 |
162 | 57.86 | 65.61 |
163 | 58.22 | 66.02 |
164 | 58.57 | 66.42 |
165 | 58.93 | 66.83 |
166 | 59.29 | 67.23 |
167 | 59.65 | 67.64 |
168 | 60.00 | 68.04 |
169 | 60.36 | 68.45 |
170 | 60.72 | 68.85 |
171 | 61.07 | 69.26 |
172 | 61.43 | 69.66 |
173 | 61.79 | 70.07 |
174 | 62.15 | 70.47 |
175 | 62.50 | 70.88 |
176 | 62.86 | 71.28 |
177 | 63.22 | 71.69 |
178 | 63.57 | 72.09 |
179 | 63.93 | 72.50 |
180 | 64.29 | 72.90 |
181 | 64.65 | 73.31 |
182 | 65.00 | 73.71 |
183 | 65.36 | 74.12 |
184 | 65.72 | 74.52 |
185 | 66.07 | 74.93 |
186 | 66.43 | 75.33 |
187 | 66.79 | 75.74 |
188 | 67.15 | 76.14 |
189 | 67.50 | 76.55 |
190 | 67.86 | 76.95 |
最後にプロ選手の身長別のボディマス表である。自分はシーズンオフの段階で1.95±0.02(水分次第で前後する)であった。もっと余分な脂肪を落として体脂肪率を減らしていけばパンターニやトム・ダニエルソンのようなクライマーのボディマスに近づけるのであろうがとりあえず今シーズンはここがスタートポイント。
身長(cm) | 体重(kg) | プロ選手名 | Mass |
---|---|---|---|
172 | 57 | マルコ・パンターニ | 1.86 |
172 | 65 | タイラー・ハミルトン | 2.12 |
174 | 67 | カデル・エヴァンス | 2.16 |
175 | 69 | マーク・カヴェンディッシュ | 2.21 |
176 | 62 | アルベルト・コンタドール | 1.97 |
177 | 71 | ランス・アームストロング | 2.25 |
177 | 58.5 | トム・ダニエルソン | 1.85 |
183 | 70 | イヴァン・バッソ | 2.14 |
186 | 68 | アンディ・シュレク | 2.05 |
186 | 92 | サー・クリス・ホイ | 2.77 |
190 | 85 | テオ・ボス | 2.51 |
172 | 85 | 中野浩一 | 2.77 |
バッソに近づくために、本日新しいローラー台を注文しました!
返信削除固定ローラーに飽きたので、今度は三本でーす。
一年後にはきっとバッソと同じ体重になっていることでしょう。
きっと、おそらく、たぶん…
三本ローラーご購入ですか。確かに固定ローラーは飽きが問題です。PC連動でもやはり実走に比べるとモチベーションの維持が難しいのが悩み所です。私も脂肪を減らしてマスをもっと低くもっていきたいものです。
返信削除私は脂肪が有り余っておりますので削減余地が十二分にありますが、ブログ主さんが体脂肪率を減らすのはたいへんでそうです。
返信削除私がバッソと同じ体重になるためにはロード数台分のマスを減らす必要があります(笑。
ロード数台分とは遣り甲斐がありますね。逆にその分伸びしろが大きいということで希望を持つ方向で!
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