Requiescat In Pace:自動車社会アメリカの葬式事情

以前少し触れたアメリカの葬儀における車の列・・・。

まさかそれから一ヶ月も経たないうちに自分が体験するとは思いもよらなかった。


昨日は親戚に不幸があり一日中葬儀。

スタテンアイランドにある葬儀場で故人との最後の別れを惜しんだあと、霊柩車に棺を載せてアップステートにある墓地へ。

霊柩車を筆頭に、何台もの車がハザードランプを炊いて列を成す。

自分は前から4台目。

ちなみにアメリカでは、葬儀場から墓地が近ければ、慣行として交通規則にある程度優先して、例えば赤信号でも止まらずに葬儀の列は走るらしい。

が、ハイウェイを走る場合はそうもいってられない。

高速で列を作って走行するのも大変なもので、途中で最後尾の2台がロスト。

ただ、ハザードランプのカッチカッチという音を1時間半も聞きながら運転していると、ハザードランプの音が死者を追悼する鐘のように聞こえてくる



そんな雰囲気に包まれながら故人の話しをして墓地に向かうのもまた厳かな感じである。

自動車社会のアメリカならではの葬儀文化なのかもしれない。



墓地に着いたら手続きをして埋葬に。



日本では火葬の葬儀にしか参列したことはなかったがこちらは土葬。

葬儀場から車で運び、そのまま棺を埋める。

自分もこの地に眠ることになるのか・・・。

今更ながらいろいろと考えさせられた。



その後は親族とフラッシングで遅い昼食。

こんなときでも食う。今日を、明日を生きていくために。





それにしても宗教、様式は違えど墓地があるのは日本もこちらも一緒。

生きてるときにも住む場所に苦労するのに、死んで肉体を失ってからもなお不動産を必要とするとは、人間とは難儀な生き物である。





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