2015年第2戦:アラムチータイムトライアル、消えた33W



いまっちさんと常に戦ってきた去年と違い、今年はいまっちさんの仕事が忙しいこともあり、この2戦目までは単独参戦。

朝4時起きで黙々と準備。

家の庭に咲いた夜桜を横目に出発。



州間高速道路のI-80を一路西へ。

1時間ほどしてレース会場へ到着。

まずはコースを自動車で試走。



1年経つと随分忘れていて、コースの状況やコーナーのRを頭に叩き込む。



ちなみにそのために今年はアクションカムを装着して録画しており、来年以降の事前コース確認に役立てようとしている。




去年コーナーで曲がり忘れて直進してしまったコーナーを曲がり、うねりながら進み、橋を2回越えると折り返し。



朝と言うこともあり去年と同じく朝霧がすごい。



朝霧と朝焼けの幻想的な雰囲気。



サイロを横目にしながら朝霧の中を走る。





コース最後の緩い下り。ここでスピードに乗ってフィニッシュラインまで突っ切りたい。



駐車場に到着したらウォームアップ開始。



車から自転車を降ろして準備。



ちなみに今年から使い始めたのはこの接着スプレー。かなり簡単にゼッケンが貼り付いてくれるので随分楽になった(ただ安全ピン止めはルールで決まっているので安全ピンも使い、あくまでパラシュート効果防止のために利用する)。



リアは前回と同じくEmondaについてきたAeolus3 D3のクリンチャー。



今回は2週間後のハイポイントヒルクライムTTを見据えてフロントホイールをReynolds Thirty Twoに替えて走る。サドルもMade in itaiy(笑)の中華カーボンサドルに。



30分ほど回してレースのスタート地点へ。



駐車場からスタート地点まで自走で10分ほどかかるのでこれもウォームアップになる。



スタート地点にはすでに選手が揃っている。



ちなみに自分の前の選手、タイムトライアルは初めてなのか、スニーカーにフラットペダル。ブレーキのワイヤーもかなり長くて飛び出ているという明らかにタイムトライアル初心者。

ただ誰もが最初は初心者。自分も以前同じような状態だったので心の中で頑張れと応援する。こういう新規参入者が増えれば増えるほどフィールドは盛り上がるので嬉しい限りで、ぜひ経験を積んで強力なライバルになって欲しいものである。




■タイムトライアル

と思っている間に自分の番が来てスタート。

最初から飛ばして40km/h台に乗せる。



ほぼ無風ながらやや追い風なのか、特に最初の区間はスピードに乗れており、1分半ほどで30秒差を詰めて将来のライバル候補を追い抜く。



去年曲がり忘れて行きすぎてしまってコーナーもちゃんと曲がる。



☆のマークが目立つ家を抜けて、



折り返し地点を過ぎて後に出た選手とすれ違っていく。



砂利ですべりそうなシケインは安全性優先でスピードを犠牲にしてクリア。まだEmondaでの実走は数えるほど。ハンドリングにも慣れていないので慎重に。



サイロ横を抜けてストレート。



最後の左コーナーを抜けるとあとはひたすらもがくだけ。



去年は間違ったフィニッシュラインも間違えずにゴール。



誰からも抜かれず、(将来のライバル候補以外は)誰も抜かなかったのでリザルトを見るまでは自分でも結果のほどはよくわからず。

今シーズン2戦目とはいえ、前回は普段着で走った上に、超強風だった※ため、タイムを見ても前年比較で自分が進歩したのかどうかまったくわからなかったので、今シーズン最初の真価が見れるのは今回が初めて。(※去年の自分のタイムでは今年はぶっちぎりの優勝になるといった感じで、向かい風で全選手タイムが落ちまくったため全然比較できない)


まずは自走で駐車場まで戻る。

サイロの横には牛もたくさんいて長閑な朝。




ひと仕事終えた開放感に包まれて最高の天気と景色の中を走る。この緊張感と開放感。やはりレースはいいなぁとしみじみ思う。



駐車場があるエバーグリーンパークに戻る。



自分はスタート時間が前の方だったので、戻ってきている人はまばらでクールダウンをしてる人がちらほらいる程度。



トイレに行くと、血を洗っている人が。どうやら砂利のコーナーでタイヤを取られてスリップしたらしい。やはり安全重視でいっておいてよかった。

その後一息ついて帰路へ。

I-80を東へ走る。



ジョージワシントンブリッジ付近が渋滞で大混雑だったが無事帰宅。


■レースを終えて・・・

日中は一気に暖かくなって春というより夏に近いような陽気。

友人と一緒にピアモントにランチをしにいく。

ロードバイクで走るとすぐに着くように感じるピアモントだが、自動車で行くと意外と時間がかかる。

こんなに遠かったっけと思いながら9Wに入るとすごいローディーの数。



普段なら自分も混ざりたいなと思うところだが、4時起きで全力疾走したこともあって体は疲れてお休みモード。



ピアモントに到着してもやはりローディーが多い。



いつもは自分が走ってる側にいるのだが、今日はそれを眺める側に。



イタリアンでランチ。



ご褒美にプロシュートピッツァ。



ランチを終えてハドソン川沿いを散歩。



高級住宅が並ぶ。



暑いような天気だが、リバーサイドの風が気持ちよく、いい散歩になった。





そしてアイスで〆。




■リザルト

そうこうしていると、メールで今日のレースのリザルトが届く※。

※USAC(全米自転車競技連盟とでも言うべき、UCI傘下の米国団体)では今年になってシステム化が進み、ライセンスもスマートフォン上で見せるだけでよくなり、リザルトが出れば自動でメールが送られてくる。さらにウェブ上で他の選手をライバルとしてフォローしたりフォローされたりできてまるで自転車競技SNSのようになっている。

ということで昼過ぎに出たリザルトを見る・・・。

結果は9位だが、10位とはコンマ3秒差、さらに6位~10位までの差が8秒の間に収まっているという僅差

こんな数秒差の勝負だったら、30秒差で出発しているTTで誰も追い抜かず、追い抜かれなかったのも納得である。

あと8秒くらいだったら、ハンドルバーにつけてるアクションカメラを外せばそれだけで稼げそうな気がする(といっても来年以降のためにもアクションカメラは外さないが)。

そして8秒差となった6位の相手は、前回普段着で走ったサンディフックタイムトライアルで2分半近く差をつけられた相手。

他にも軒並み1分以上は前回から比べてタイムを縮めることができている。

パワーメーターの平均出力は前回とほぼ同じなので、そのタイム短縮分はそのまま普段着をスキンスーツにした効果ということだろう。

一方で気になるのは前年比・・・。

平均出力は去年より33Wも上がっているのに、タイムは11秒縮めただけ。

去年はコーナーを行きすぎたり、フィニッシュラインを間違えたりしたのでそれを差し引けばほぼ同タイム・・・。

去年も今年も風は強くなく、条件は似たようなものだが、去年も走っていた他の選手とタイムを比べると、むしろ今年の方がタイム差が開いている。

つまり、11秒のタイム差はむしろミスや風の微妙な条件の違いによるもののようで、むしろ他の選手との相対比較では悪くなっているのである。

もちろん他の選手が自分の成長幅よりもさらに成長したという可能性もあるが、複数人比べても同じような結果なので、やはり少なくとも「平均出力は33Wも上がったのに、去年と同程度のパフォーマンスしか出せていない」ことになる。

パワーメーターは去年も今年もパイオニア。キャリブレーションもレース前にしているのでパワーメーターの差でもない。

となると、前回の普段着からスキンスーツにした差以外にも、去年と比べて出力上昇を相殺している原因があると考えざるを得ない。

他の条件が同じで、出力だけ上がったのならば、もちろんその増加出力分はタイムに反映されるはずである。

が、今回はそうなっていない。

ではいったい、33Wの出力上昇分はどこに消えたのか・・・





4 件のコメント :

  1. 1年で33Wも出力あがりますかね?
    もちろん前回も全力で走ったことが前提にはなりますが・・。
    路面や気温も気になりますね。

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    1. 上がるかどうかという問いに対しては「場合による」という答えになると思います。もちろん1年前と同じトレーニングしかしてなかったら同じパフォーマンスしか出せないと思います。時速40kmくらいになると路面の転がり抵抗の影響は少ないのでやはり空気抵抗でしょうね。

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    2. 自分の出力がどれぐらい上がってるか気になるんで5月中に何度かTT参加してみます。
      今年1発目のTTで去年のベストエフォートと同じ数値が出たんで、もしかしたら自分も上がってるかも・・!

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    3. 私のイメージとしては、5倍くらいまでは誰にでも伸び代はあるんだと思います。トレーニングのやり方と方向さえ合っていれば。そこから先はいわゆる才能の壁というものがあるんでしょうが・・・。

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