香港旅行記第一回:キャセイパシフィックの深夜早朝便


旅行&遠征にあたって


香港、日本への旅行から帰ってきて一段落したのでエントリ再開。

今回の旅行のポイントは日本でのヒルクライムレースに出場すること。

9月末にはまえばし赤城山ヒルクライムとキングオブヒルクライム富士山の2つがあるが、実家と同県にありアクセスも良いKOH富士山の方に参戦。

アメリカ以外のレースは初めてということで、自転車の輸送~セッティング等々、今後も日本で散発的にレースを走るための試金石として今回の経験を位置付ける予定である。

ただ日程上、先に香港に戻ってから日本に帰国することになる。

待ち構えるは香港グルメの数々。

普段食べれない本格的な中華三昧に飛び込む決意はすでに出来ており、日本ではレース後に食の楽しみをとっておけるとしても香港ではレース前に食わざるをえない。

ヒルクライムを控える者にとっては悪魔の誘惑であり、ここをどう乗り切るかが今回のカギとなるであろう・・・。



まずは香港へ


先月半ば、自宅を出発してニューアーク空港へ。

マンハッタンのペンステーションで乗り換え。



以前はよく来ていたが自転車通勤になってからはまったく来ることもなく久しぶり。

日本と違って何番ホームに何処行きの列車が入ってくるのか直前になるまでわからないため、ホームに入る前のロビーではその確認のために人だかりができる。ホームの番号が表示(というか発表)されると一斉にみんな動き出すのが日本とは違うところ。



券売機でニューアーク空港行きのチケットを購入。



ニュージャージートランジットの列車に乗る。



ニューヨーク近辺の鉄道では基本的に自転車はそのまま載せることができ、車内には自転車を固定するための説明書きが。



ニューアーク空港駅についたらエアポートトレインに乗り換え。

エアポートトレインは一律5.5ドル。



通常の駅とは違い、落下防止のドアもついている。



キャセイパシフィックのターミナルBへ



ちなみにニューアークのエアポートトレインは、一ドアごとに区切られたスペースになっており、まるで観覧車を大きくした正方形の空間が連なっているような構成をしているのが特徴的。



今回の香港行きの便がターミナルBの最終便。



出発時間が午前1時45分の最終便ということもあって空港内は閑散としている。



すでに他の便は全て出発してしまっているので、同じ便に乗る乗客しかいない。



とりあえず出立前に冷蔵庫の整理をしていて余った納豆を持ってきたので空港で平らげる。



夜中の空港で納豆を4パック平らげる・・・シュールな絵である。



深夜で開いている店も少ないため何もすることがない。



閑散とした空港内を歩く。これが通常であればもっと賑やかで旅行の活気に満ちていて、雑誌を立ち読みしたり出国前の買い物等々もできるだろうに・・・。







時間がきて搭乗ゲートへ。



安売りのときは6ドル台で売っているM&Mのラージパックが空港では21.99ドル・・・なんという価格高騰。このサイズは商品にプリントされているように「Party Size」で、大人数でつまむときのいわゆるお徳用なのだが、空港の値札ラベルは「Large Gift Bags」・・・。物は言いようである。



搭乗して予定通り出発。



さらばニューアーク。



ニューアークから香港への直行便は15時間45分かかるのでかなり体力&精神的に辛い路線。

前回乗ったときは気が狂いそうになり、いつまでも減らない「到着地までの時間」を見ながら狭いエコノミーの席で苦しんだ記憶がある。



ところが今回は乗ってみるとガラガラ。



おそらく午前1時45分という深夜便、かつ中国人旅行者の大移動が始まる国慶節前というタイミングもあって3人掛けの自分の席には自分以外誰もいない。



とりあえず飛び立った後に出る機内食をいただく。



小学校時代を思い起こさせるようなこの給食感が意外と好き。

食事後、うとうととして少し意識が遠のいてからふと気付くと、回りの席の人たちが横になって寝ている。

そう、機内全体が1人3席状態なので、多くの人が3席分を使って横になって寝ているのである。

真面目な日本人気質だと、あくまで1席分しかお金を払っていないので他の席まで使うのは気が引けるが、たしかに誰もいない席を空にしてても誰かが得するわけでもなく、新幹線と違って途中の駅で他の人が乗ってくるわけでもないのでこれ幸いとばかりに寝かせてもらう。

なんとエコノミーなのにフルフラット状態。

さらにニューヨーク→日本間だと常にキャビンアテンダントがうろうろしているのだが、ニューヨーク→香港間は長すぎるからか、離陸後、着陸前にそれぞれ機内食が出る以外の時間は、ご自由にお取りください状態で水やらスナックやらが置いてありキャビンアテンダントもいない。



喉が渇いたり小腹がすいたら適当にいただく。しかもそもそもガラガラということもあってトイレ待ちができることもなく、トイレも行き放題。

こんなに過ごしやすい機内は初めてだと思いながら、できるだけ香港で時差の影響を受けないようにと、映画も見ずにひたすら睡眠に集中。

それでも寝貯めできるわけではなく、寝れないときは音楽でも聴いてリラックス。

ベートーベンの交響曲第五番があったが、Asian Youthだからか演奏はまあまあ。



音楽に詳しいわけではない自分だが、それでも普段聞いているLeonard Bernstein盤と比べるとやはり違う。



そんなこんなでゆっくりとすごす。



人が定住する地としては地球の最北に位置する北極圏のスヴァールバル諸島を通過。



やはり同じ狭い空間に16時間近くいるのは辛く、脚の血流を確保するためにコンプレッションウェアのタイツとソックスをつけていたのだがさらにストレッチをしながら過ごす。



シベリアをつっきり、



中国大陸を縦断して南下。



到着前の給食。



そして現地時間の早朝5時に香港到着。



今回の便がガラガラだったこともあり、こんな早朝に到着する便は少ないんだろうなと思っていたら入管で大量の日本人。

知らなかったが早朝に到着する羽田からの便があるらしい。

ということはおそらく日本を出るのは午前1時頃か。

計算がこんがらがりそうだが、ニューアークからは同じ時間帯(午前2時前)に乗って16時間と+12時間の時差を経て翌日の朝5時到着だが、羽田からの便は4時間半ほどで-1時間の時差を経て出発と同日の同じ時間帯に到着するというわけである。

自分も日本に住んでいたらもっと香港への行き来が楽だったんだろうなと思いながら香港の地に降り立ったのであった。

2 件のコメント :

  1. ニューアーク~香港だと東に飛ぶんですか!? 僕は先日の上海出張では行きはニューアークから真上に飛んでカナダ、北極圏越えコース、帰りは上海~日本上空~太平洋横断コースでした。同じ中国へ行くのでも全くの逆周りとは面白いですね。

    返信削除
    返信
    1. ぼくも前回香港に直通したときは北極圏でしたが、季節によっても違うのかもしれませんね。ちなみに帰りは偏西風の影響か、香港から東に飛んで帰ってきました。行きで東に、帰りでも東で帰ってきたのでちょうど世界一周した感じになりましたがやはり長時間フライトはストレスフルです・・・。

      削除